今月18日に2枚目のミニアルバム『NOIR』をリリースする東方神起(TVXQ)のユンホ。待望のカムバックにくわえ、新曲のMVには韓国を代表する映画俳優が出演することでも話題を集めている。2人の縁を繋いだ作品とは。
東方神起(TVXQ)のユンホが今月18日に2枚目となるソロミニアルバム『NOIR』でカムバックを果たす。
アクション・ノワール映画のようなドラマチックな展開が印象的なタイトル曲『Thank U』をはじめ、1人の男の内なる感情を表現する楽曲など、多彩な雰囲気が盛り込まれた6曲が収録されているという。
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複数の韓国メディアによると、ユンホの新曲『Thank U』のミュージックビデオに映画俳優のファン・ジョンミンが出演すると報じられ、ユンホファンからはもちろん、映画ファンからも多くの関心が寄せられている。ユンホとファン・ジョンミンは2014年に韓国で公開された映画『国際市場で逢いましょう』で共演したことがあり、この縁がきっかけとなったのではと推測されている。
2人が共演した映画『国際市場で逢いましょう』
2014年12月に韓国で公開され、観客動員数1400万人を突破し、韓国映画の歴代観客動員数4位を記録した大ヒット作。
釜山の国際市場を背景に、激動の時代を家族のために生きた男の生涯とその家族の話を描いたヒューマンドラマで、その時代を勝ち抜いた産業化世代にスポットを当てた韓国版『フォレスト・ガンプ/一期一会』とも呼ばれている。
朝鮮戦争の混乱のなか、父と妹のマクスンと離れ離れになってしまったドクス。母親と幼い弟妹たちとともに避難民として、釜山の国際市場にたどり着く。父親の代わりに一家を支えるドクスは西ドイツへと出稼ぎに行き、またベトナム戦争に従軍するなど、幾度となく生死の瀬戸際に立たされる。それでもドクスは家族のためにいつも笑顔を見せ、激動の時代を必死に生きていく。
日本映画『ALWAYS 三丁目の夕日』のような、下町に住む平凡な家庭の日常を切り取ったアットホームな作品だ。身近な暮らしを垣間見られる温かさを持ちながらも、平凡な市民が戦争に駆り出されるという切なくも過酷なシーンを盛り込んでいる。
劇中、ドクス役を演じたのがファン・ジョンミンで、ユンホは70年代を代表するトップアイドル、ナム・ジン役に扮し共演を果たした。
ユンホが扮した”ナム・ジン”なる人物とは
主人公ドクスの人生に重要な影響を及ぼす人物、ナム・ジン役として特別出演したユンホ。出演分量は少ないものの、存在感は際立っている。
ユンホが扮したナム・ジンなる人物は、1970年代の韓国歌謡界のアイコンであり、当代スーパースターだった歌手。爆発的な人気を博し、1965年デビューし、”オッパ(兄)部隊”の元祖とも呼ばれるほど人気が高かった。
そんなトップアイドルが人気絶頂期の1968年に海兵隊に入隊し、その後ベトナム戦争に派兵されている。現地では多くの仲間の戦死を経験し、自身も数回ほど死の危機から逃れたことがあるという。
切実な状況下で戦地に出向いたトップアイドルの決意は相当なものだったろう。そのような環境で行動に移せる勇気を持ったナム・ジンを演じるには、誠実で情熱にあふれた人物でなければならない。
2014年当時、ユンホもナム・ジンのようなトップアイドルとして活躍を見せ、さらに正義感と情熱を持ち合わせた存在として広く知られており、映画の製作会社側もユンホこそが適役だと感じたからこそのキャスティングに思える。
また、ナム・ジンとユンホはともに韓国南部の出身という共通点もあり、ユンホは劇中で優れた方言を披露している。気さくで情感のあるキャラクターが作品に活力を加えたという好評も受け、演技に対しての称賛も多く届けられていた。
監督もユンホをキャスティングした結果に満足を示し「短い縁だったが、彼に魅了された」と語っていたほど。
*****
まさに適役としか言いようのないユンホが演じたナム・ジンなるキャラクター。
一世を風靡したスターが戦地へと向かい一般人の軍人とともに派兵生活を送るという事実は、いかに戦争が残酷かを感じさせ、また、日本の高度成長期時代を思わせるような激動に包まれた韓国現代史も体感できる作品だ。
東方神起
東方神起(TVXQ)は、チャンミン、ユンホによる韓国出身の男性デュオ。
レコード会社兼芸能事務所のSMエンターテインメントに所属し、韓国や日本を中心に活動している。
2010年までは5人組ボーカルグループで活動していたが、2009年7月メンバーのうちジェジュン、ユチョン、ジュンスの3人が所属事務所に対する専属契約効力停止の訴訟を起こし、5人での活動が無期限休止され、翌2011年1月のカムバック以降はユンホ、チャンミン2人で活動している。
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