キム・ギドク監督死去のニュースを受け、映画『悪い男』に出演した女優ソ・ウォン(本名：パク・ソンヒ)に対する関心が高まっている。

キム・ギドク監督作品『悪い男』で主演女優を務めたソ・ウォン(画像出典：映画『悪い男』)

彼女は2000年、監督の作品『魚と寝る女』に出演した後、2002年には『悪い男』のヒロイン ソンファ役を熱演し、大鐘賞新人賞を受賞した。

しかし、彼女はソンファ役を演じる過程で受けた精神的衝撃がトラウマ級だと話している。 過去、あるメディアとのインタビューを行った際には「『悪い男』の話をすると撮影時のことを思い出して、顔がこわばってひどく落ち込んでしまう」と打ち明けた。

『悪い男』のシナリオをもらった後には、「もともと感情の起伏が激しいタイプだけど、シナリオを見てから、訳もなくずっと泣いた。悲しいんじゃなくて、誰もいないところに一人捨てられた感じっていうか‥。とにかくただただ涙が溢れた。シナリオを見るのが大変だった。 監督の映画が好きだった。 観客として見るのはいいけど、演技をするのはちょっと‥」と語っている。

彼女は『悪い男』出演について、”魂を痛めた”と表現している。そのため、 映画の撮影後には、ソンファ役と決別するために、友達に会って、コンサートやミュージカルなどを見ながら自分に催眠をかけたという。

ソ・ウォンは、キム・ギドク監督映画『悪い男』を最後に芸能界を引退した（画像出典：映画『悪い男』スクリーンショット）

結局、1992年にMBCドラマ『思春期』で芸能界にデビューしたソウォンは、2002年に公開された『悪い男』を最後に一線を退いた。

チョ・ジェヒョンは2012年に出演したMBC『ラジオスター』で、「映画『悪い男』の撮影当時、女性が恥辱を受ける姿をマジックミラー越しに見守る場面があった。 あまりにも不憫だったので監督は止めようとしたが、本当に必要な場面だと思って、『もう少しやろう』と提案したおかげで、さらにいいシーンを撮ることができた」と明かしている。

キム・ギドク監督について、ロシアのタス通信は「11日(現地時間)、ラトビアの病院で新型コロナウイルス悪化により死亡した」とバルト地域メディア”デルフィ(Delfi)”を引用して報じている。

デルフィ側は、「監督は先月20日、ラトビアに到着したが、今月5日から連絡がつかず、同僚たちが現地の病院を訪れて事実を確認した」と発表した。

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