近年、日本では『シグナル 長期未解決事件捜査班』『ボイス 110緊急指令室』『知ってるワイフ』など、韓国でヒットした作品のリメイクが続き、話題を呼んでいる。一方、韓国でも日本のヒット作品がリメイクされており、作品を通した交流が続いている。そこで今回は、ドラマだけではない日本の作品が原作の、韓国映画を紹介していこう。
『シグナル 長期未解決事件捜査班(2018)』『ボイス 110緊急指令室(2019・2021)』『知ってるワイフ(2021)』など、韓国でヒットした作品の日本版リメイクが続き、話題を呼んでいる。
また『梨泰院クラス(2020)』の大ヒットで、日本でもファンが急増した俳優パク・ソジュンの出演作『彼女はキレイだった(2021)』のリメイク版も記憶に新しい。
韓国作品は大ヒットコンテンツが満載なだけに、日本でもヒットを期待しリメイクされるのは自然な流れと言えるだろう。
一方、韓国でも日本のヒット作がリメイクされており、作品を通した交流が続いている。そこで今回はドラマだけではない、日本の作品が原作の韓国映画を紹介していこう。
『Be With You ~いま、会いにゆきます(2018)』
日本で2004年に映画化され、大ヒットを記録した『いま、会いにゆきます』の韓国リメイク版。
日本版で、故 竹内結子さんが演じたヒロインを、韓国ではtvN(Netflix)『愛の不時着(2019)』、JTBC(Netflix)『39歳(2022)』が好調の女優、ソン・イェジンが務めている。黄泉の世界から、雨季の季節だけ蘇った亡き妻スアを演じ、透明感と神秘的な魅力で日本版に負けないヒロイン像を確立した。
そして中村獅童が演じた夫役は、KBSドラマ『ごめん、愛してる(2004)』、SBS『カインとアベル(2009)』などのヒット作で主演を務めたソ・ジソブが演じた。これまでクールな役柄が多かったが、本作では子育てに奔走するシングルファザーとなり、親近感溢れる一面を見せている。
本作は日本版のストーリーをそのままに、ファンタジックで幻想的な雰囲気を高めている。クライマックスの描き方は、韓国映画らしくよりドラマティックにまとめられ、オリジナルファンも納得の感動的な仕上がりだ。
『ゴールデンスランバー(2018)』
2本目は、人気作家伊坂幸太郎原作の『ゴールデンスランバー』をご紹介。
日本ではドラマ『半沢直樹』でお馴染みの堺雅人主演により、2010年に映画化。故 竹内結子さん、劇団ひとり、吉岡秀隆など豪華キャストが集結した話題作だ。
韓国版では、柔らかな雰囲気と高い演技力を持ち、トップ俳優として活躍し続けるカン・ドンウォンが主演を務めた。濡れ衣を着せられ、謎の組織から身を狙われる主人公を熱演。お人好しでどこか抜けている、それでも絶対にあきらめない主人公像は日本版とも重なり、カン・ドンウォンの持ち味が存分に活きた一作だ。
ハン・ヒョジュ、ユン・ゲサンといった主演級の豪華キャストが脇を固め、仲間のピンチを救うために奔走する旧友たちの友情の物語としても胸を打つ。街中の本格的なカーチェイスやアクションシーンは韓国版オリジナルの迫力ある見所だ。サスペンスやアクションを得意とする韓国映画の世界観に見事にハマり、生まれ変わった傑作だ。
『リトル・フォレスト 春夏秋冬(2018)』
現在、Netflix(ネットフリックス)にてナム・ジュヒョクとダブル主演を務めているドラマ『二十五、二十一(2022)』が、話題沸騰中の若手女優キム・テリが主演の『リトル・フォレスト 春夏秋冬』。
日本版は、人気漫画家である五十嵐大介のコミックを原作とし、橋本愛主演で2014年・20015年の2部作で映画化。都会の生活に行き詰まり、故郷に帰省して大自然に囲まれながら、自分を取り戻していく主人公の日常を描いたヒーリングムービーだ。
日本版では食材に宿る命との向き合い方、魅力的な田舎料理の数々が作品を彩ったが、韓国版でも魅力的なレシピが多数登場。様々な食文化を持つ、韓国ならではの食卓の風景が魅力的だ。春夏秋冬を通して撮影された、田舎の雄大な美しい風景と、期待の新星キム・テリのみずみずしい演技が眩しい。
***
どの作品もオリジナルに負けない、魅力的な作品に生まれ変わっており、見応え抜群。オリジナルと見比べて、両作品の魅力を再発見するのも良さそうだ。
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