これまでも、韓ドラファンにその名は知られていた。イケメン、高身長、公開恋愛をしても人気が落ちることはなく、日本でファンミーティングを開催するほどの人気もある。しかし、だ。ここに来て“役者”としての認知度を、格段に上げたのではと思わせる俳優がいる。ナム・ジュヒョクだ。

「少女漫画から飛び出して来たような非現実的な人」

“俳優ナム・ジュヒョク”としてその名が知られている

今は立派な“俳優ナム・ジュヒョク”としてその名が知られている。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

ナム・ジュヒョクの芸能人生は、こう表現されて始まった。

釜山(プサン)で生まれ育ったジュヒョク少年は、中学に入るとバスケットボール部に所属し、プロ選手になることを夢見ていた。中学1年時は164センチだった身長が、中学3年時になると184センチにもなっていた。

しかし*脛骨(けいこつ)を負傷、2度手術を受けるほどの重症だったため、わずか16歳でやむなく選手生活を終えることに‥。

*脛骨:ふくらはぎの前内側にある太い管状の長い骨

バスケの実力を、バラエティー番組で披露したことも

バスケットの実力を、バラエティー番組で披露したことも。(画像出典:ナム・ジュヒョク 公式Instagram)

失意の中、同級生から「背がデカいからモデルにでもなれば?」とふざけ半分で言われたのをきっかけに、モデルという職業を初めて意識したという。今となっては、その同級生に感謝したいくらいである。

そんなジュヒョク青年、一時期はつらく貧しい家庭環境だったことを明かしている。

2018年、初めての映画出演となった『安市城 グレート・バトル(邦題)』のプロモーションで出演した、MBCトークバラエティー『ラジオスター』で、「家が大変な時期があった」と回想。

「中学3年生の時、1年間カップラーメンだけを食べて生活していた。家の中にはトイレもなかった」と話し、出演者を驚かせる。また経済的に落ち着いたのは、デビューから1年後の2015年『恋するジェネレーション(邦題/KBS)』に出演したあたりからとも付け加え、さらに驚愕させた。

ナム・ジュヒョクの幼少期

幼少期のナム・ジュヒョク。(画像出典:ナム・ジュヒョク 公式Instagram)

そのため、モデルになろうと決意してからというもの、勉強するお金がなく、20歳の時にソウル湖西芸術実用専門学校が主催し、ケイプラス(現YGケイプラス)が後援した“1日モデル体験”に志願し、見事1位を獲得。

優勝特典として、3カ月間同校に奨学生として通うことが叶い、ケイプラスとモデル契約を締結、夢への一歩を踏み出すことができたのだ(その後、正式に専門学校へ入学)。

後にインタビューで「この時、奨学金をもらってモデルになるチャンスをつかむことができた。だから僕と同じように、後輩たちにも(夢を叶える)チャンスをあげたいと思った」と話し、自身の母校スイル高校に3000万ウォン(約280万円)を寄付している。

クラスメイトに笑われ奮闘‥
「絶対モデルになる!」

時計の針を2010年に戻そう。

高校1年生になったナム・ジュヒョクは、クラスで将来の夢を発表する時間に「モデルになりたい」と伝えた。するとクラスメイト全員が笑ったという。

ナム・ジュヒョクがモデルになって間もない頃

モデルになって間もない頃のナム・ジュヒョク。(画像出典: ナム・ジュヒョク 公式Instagram)

この光景を目にした彼は「覚えてろ、3年後には必ずモデルになってやる!」と、決意を新たにしたんだとか。この“なにくそ精神”が、かえって彼のやる気に火をつけ、言葉通り3年後にはモデルになっている(出典:tvN『見習い社長の営業日誌』放送エピソード)。

人には成長過程において、2種類の人間がいるとされている。1つは、褒められて伸びるタイプ。そしてもう1つは、叱られて伸びるタイプ。どうやらナム・ジュヒョクは、後者のタイプのようだ。

そんな彼にとって憧れの存在だったのが、当時はモデルとして活躍していた、俳優のチャン・ギヨンである。

「高校3年生の時に雑誌で彼を見て、とても強く惹かれた」と、あるインタビューで告白。その後、自身もモデルとして彼と肩を並べることになり、同じ事務所にも所属、兄弟のように親しい関係となったのだが、「まさか、こうして一緒に仕事をするなんて、夢にも思わなかった」と語っている。

モデル時代のナム・ジュヒョク&チャン・ギヨン

モデル時代のナム・ジュヒョク(右)とチャン・ギヨン(中央)。(画像出典:ナム・ジュヒョク 公式Instagram)

また、兄として慕うチャン・ギヨンから言われたある言葉に「救われた」ことも。

1994年にドラマデビューとなった『インヨ姫(tvN)』、演出を手掛けたペク・スンリョン監督から、直々にオファーを受けたとナム・ジュヒョク。

当時は俳優に興味がなかったため、断ろうと思っていた。そして、彼には断りたかったもう1つの理由があった。歯列矯正をしていたのがコンプレックスだったのだ。

見た目も気になる上、矯正で発音もままならなかったので、これで演技ができるとは思えなかったという。そこで、チャン・ギヨンに相談したところ「そんなこと気にしなくていい」と言われ、気が楽になったそうだ。

その後押しがあり、“俳優・ナムジュヒョク”が誕生した。

第2章へ続く――。

(関連記事)ナム・ジュヒョク 第2章~いつしか憑りつかれていた’演技’という魅力






ナム・ジュヒョク

モデルとして活動後、2014年ドラマ『インヨ姫』で俳優デビュー。

以降、ドラマ『恋はチーズ・イン・ザ・トラップ』(2016)『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』(2016)でバイプレーヤーとして活躍して頭角を現し、同年『恋のゴールドメダル〜僕が恋したキム・ボクジュ』では女優のイ・ソンギョンとダブル主演を務め、人気を博す。

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