世界中でヒット曲を量産し続けている7人組ボーイズグループBTS(防弾少年団)。2021年は彼らの人気の他にも、ドラマや映画といった韓国コンテンツからも話題作が誕生した。そこで今回は、間もなくやって来る年末年始に、BTSメンバーがおすすめする”韓国映画”をご紹介。
2021年も大活躍だったBTS(防弾少年団)。
世界的人気を誇るボーイズグループBTS。(画像出典：BTS公式Twitter)
デビューから8年半、今や世界を代表するグループとなった彼らの人気の他にも、2021年はドラマや映画といった韓国コンテンツからも話題作が続々誕生した。
そこで今回は、BTSが過去にSNSやメディア、ファンコミュニティーなどでおススメしていた”韓国映画”をメンバー別に紹介する。
RM『リトル・フォレスト 春夏秋冬(2018)』
原作は『海獣の子供』などで知られる、日本の人気漫画家・五十嵐大介のコミック。
(C)2018 Daisuke Igarashi / Kodansha All Rights Reserved.
田舎に帰郷し、自分自身と向き合いながら暮らす女性の日常を描いたヒューマンドラマだ。
日本では、橋本愛主演により実写化され、韓国版のヒロインは、パク・チャヌク監督による、センセーショナルな内容が話題となった映画『お嬢さん(2016)』で注目を集めたキム・テリ。
日本版同様、美しい自然の中で都会に疲れた主人公が、自分らしさを取り戻していくヒーリングムービーとなっている。
春夏秋冬の季節ごとに撮影された映像美に加えて、ヒロインが季節ごとに腕を奮う韓国の家庭料理の数々も魅力的。
人生に少しつまずいた時、一息つきたい時、共感できそうな一作だ。
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ジン『純情(2016)』
主演を務めるのは、人気K-POPグループEXO(エクソ)のメンバーD.O.(ディオ/ド・ギョンス)。演技力が高いアイドルとして、多くの作品で活躍中だ。
『純情』(画像出典：movie.naver)
本作は、胸に秘めたままの切ない初恋と、青春の記憶を紐解く純愛ストーリー。
1991年夏、故郷の島に集まった高校生の幼なじみ5人。足の不自由なヒロインに思いを寄せる主人公の恋と友情が、島の美しい夏景色と共にノスタルジックに描かれている。
切ないクライマックスは号泣必至。”初恋”という普遍のテーマなので、家族で鑑賞して感想を語り合うのも良さそうだ。
ヒロインを演じたのは”リトル ソン・イェジン”と呼ばれるなど、美少女子役として活躍し、今やすっかり大人の素敵俳優へと成長したキム・ソヒョン。
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SUGA『未成年(2019)』
『チェイサー(2008)』『ワンドゥギ(2011)』などのヒット作に多数出演している、韓国を代表する俳優のキム・ユンソクが手掛けた作品。
(C) 2019 SHOWBOX AND REDPETER FILM ALL RIGHTS RESERVED.
普段は、悪役などハードな役柄を演じることが多い印象の彼が自ら監督を務めた本作は、思春期の少女たちの内面を描いた、みずみずしいヒューマンドラマだ。
親の浮気相手が、同級生の親だったと知った2人の女子高生。親の都合に振り回され、葛藤する少女たちの姿がリアルに描かれると同時に、大人になりきれない未熟な親たちの姿もどこかコミカルに見せている。
「生きるのは大変だけど、それも悪くない」そんなメッセージが伝わる一作。
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J-HOPE『ブラザーフッド(2004)』
日本でもヒットを記録した韓国戦争映画の金字塔。
『ブラザーフッド』(画像出典：movie.naver)
今や大スターとなったチャン・ドンゴンとウォンビンがダブル主演を務め、朝鮮戦争に出征し過酷な運命を辿る兄弟の姿を描いた大作だ。
韓国での観客動員数は1170万人以上を記録し、2000年代前半に公開された韓国映画の中で、トップの好成績を残している。
「戦争映画は歴史がわからなくて苦手」という人でも惹きつけられるであろう、重厚な人間ドラマと、スケールの大きな名場面の数々が魅力。
戦争映画という枠を超え、兄弟の絆を描いた感動作だ。
イケメン2大スターの体当たり演技に、誰もが胸を熱くすること間違いなし。
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ジミン『二十歳(2014)』
キム・ウビン、カン・ハヌル、2PMジュノのトリプル主演による青春映画の決定版。
(C)2015 NEXT ENTERTAINMENT WORLD. All Rights Reserved.
裕福な家庭に育つもこれと言った取り得の無いチホ、勉強しか取り柄がないギョンジェ、貧しいながらに漫画家の夢を追いかけるドンウ。
当時人気・実力ともに注目株だった3人の若手俳優が、現実の壁に悩み葛藤しながらも成長していく青年を熱演し、多くの共感を呼んだ。
現在は人気スターとなった、紳士な彼らの姿しか知らない人は本作でより一層、彼らの魅力に気付くはず。
無邪気なままではいられない”ハタチ”という年齢特有のほろ苦さを、絶妙にコミカルに描いた本作、ライトに楽しめる一作だ。
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V『願い(바람/2009)』
日本でも人気を呼んだ、tvNドラマ『応答せよ1994(2012)』のスレギ役の出演でも知られる俳優、チョン・ウが主演を務めた青春映画。
『願い(바람)』(画像出典：movie.naver)
名門校に進学できず、高校で問題児となった主人公の葛藤と成長を描き、韓国でスマッシュヒットを記録。
チョン・ウにとって、出世作となった作品だ。
大ヒット映画『友へ チング(2001)』同様、血気盛んな街・釜山が舞台となり、地方都市に生きる若者の閉塞感と、有り余る思春期パワーをみずみずしく描いている。
本作は、残念なことに日本未公開で(2021年12月現在)、ディスクや配信もなし。
いまだに多くのファンを持つ隠れた名作、いつか日本で鑑賞できる日が楽しみだ。
ジョングク『ファイヤー・ブラスト 恋に落ちた消防士(2012)』
人気時代劇に出演したことで、日本でも多くのファンを持つハン・ヒョジュとコ・スがダブル主演を務めた本作は、消防署を舞台にした熱血お仕事ドラマ。
(C)2012 NEXT ENTERTAINMENT WORLD Inc. & ORM PICTURES Co. Ltd. All Rights Reserved.
効率主義で気が強い女医と、寡黙な消防士がひょんなことから協力し合い、目を背けていた心の傷を癒していくヒューマンラブストーリー。
ベタでアツいラブストーリーを探している人には、打ってつけの一作だ。
主人公の2人が、人として、医者として、消防士として、本当に大切なものを再び見出していくプロセスがテンポよく描かれている。
“お仕事もの”、”ツンデレ系ラブストーリー”、”ヒューマンドラマ”の要素が程よく散りばめられ、美男美女の熱演がいっそう作品を盛り上げる。
＜dTVで配信中・DVD販売＆レンタル中＞
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近年の韓国映画は、派手なアクションや複雑なサスペンス作品が注目されがちだが、今回紹介したような、淡く切ない恋愛映画、爽やか青春映画、ヒューマンドラマが多いことも韓国映画の魅力の一つ。こうした作品が、BTSメンバーの世界観や表現力に、どのように影響を与えているか考えてみるのも楽しそう。
年末年始に気になった作品をチェックしてみては。
BTS
BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。
HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。
デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。
ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。
