かつて“韓流四天王”と呼ばれていた俳優ぺ・ヨンジュンとチャン・ドンゴン。過去にフランス作家の小説を原作とした映画でプレイボーイを演じたことがある。最近“第4次韓流ブーム”が起きている中、一世を風靡した韓国スターも再注目されているため、2人の俳優が出演した映画を振り返ってみたいと思う。

2003年、NHKがBSでドラマ『冬のソナタ』を放送したことをきっかけに、日本で沸き起こった韓流ブーム。

韓国ドラマで火が付いた人気は、のちにK-POPへと繋がり、今ではコロナ時代の“おうち時間”が後押しし、Netflix(ネットフリックス)など動画プラットフォームで韓国コンテンツを楽しむ老若男女が増えて“第4次韓流ブーム”が起きている。

そのような中で気になるのが、かつて大衆を魅了した“あの時のスター”たちだ。「そういえば最近見かけないな」「あの人のあの作品が良かったな」と、心沸き立つ“懐かしい”という感情。そんな懐かしさをかきたてる、一世を風靡した“韓流四天王”の作品を振り返ってみる。

ペヨンジュン、チャンドンゴン

ペ・ヨンジュン、チャン・ドンゴン(画像出典:スキャンダル 公式HP、危険な関係 公式HP)

イ・ビョンホン、ウォンビンとともに“韓流四天王”と呼ばれたペ・ヨンジュンとチャン・ドンゴン。魔性の魅力を持っている2人は、過去に“これぞ大人のエロス”と呼ばれた“世紀のプレイボーイ”役を演じたことがある。

フランス作家のピエール・ショデルロ・ド・ラクロの小説『危険な関係』。これは、18世紀後半のフランス貴族の社交界を舞台に、プレイボーイの子爵と策略家の侯爵夫人が貞淑な人妻を恋愛ゲームに巻き込んでいく模様を綴った小説だ。

恋愛文学で金字塔を打ち立てた『危険な関係』は、数々の名作にリメイクされ、1930年代の上海を舞台に置き換えた作品が、チャン・ドンゴン主演の映画『危険な関係』、18世紀の李氏朝鮮時代の背景に置き換えた作品が、ペ・ヨンジュン主演の『スキャンダル』だ。

ここでは、2人が同じプレイボーイの役をどのように演じたのか比較してみたいと思う。

『スキャンダル』(2003)

朝鮮時代のプレイボーイを演じたペヨンジュン

朝鮮時代のプレイボーイを演じたペ・ヨンジュン(画像出典:スキャンダル 公式HP)

2004年に日本でも公開され、当時9億円の興行収入を記録したペ・ヨンジュンの初主演映画『スキャンダル』は、舞台を18世紀の李氏朝鮮時代に置き換え、煌びやかな宮廷で繰り広げられる貴族たちの愛憎を描いた映画だ。

ペ・ヨンジュンは、性的な欲望が抑圧された朝鮮社会を背景に、狙った女性は必ず落とす風流なプレイボーイを熱演。同作がスクリーンデビュー作だった彼は、これまでの誠実なイメージを脱ぎ捨て、破格的な変身に成功してファンを驚かせた。

史劇ならではの鮮やかな衣装や装飾品も目を奪うものがあり、ペ・ヨンジュンと実力派女優チョン・ドヨンとのベッドシーンが日韓両国で注目を集めた。


映画『スキャンダル』予告動画(動画出典:Youtube 映画ログ)

『危険な関係』(2012)

上海最高のプレイボーイを演じたチャンドンゴン

上海最高のプレイボーイを演じたチャン・ドンゴン(画像出典:危険な関係 公式HP)

映画『危険な関係』は、1930年代の上海を舞台に、静粛な未亡人 トゥポンウィ(チャン・ツィイー)を置いて、プレイボーイ シェイパン(チャン・ドンゴン)と社交界の女王 モジエウィ(セシリア・チャン)が、危うい恋のゲームに深入りする関係をドラマチックに描写した作品だ。

すべての女性を征服の対象にする上海最高のプレイボーイ、シェイパン役でチャン・ドンゴンは破格的なイメージチェンジを試みた。これまでドラマを通じてアピールしてきた品のあるイメージ、映画を通じて見せた強い男性的なキャラクターを脱ぎ捨て、ロマンチックな魅力でより一層進化させた。

ソフトな行動で女性を誘惑した後、冷酷に女性を捨てる“悪い男”に変身したチャン・ドンゴンの新たなイメージは、今まで見せなかった挑発的な香りを存分に漂わせた。

ペ・ヨンジュンとチャン・ドンゴン、2人は韓国を代表する韓流スターであると同時に誠実なイメージで国民から多くの愛を受けたスターだ。プレイボーイに変身した姿は強烈なイメージを与え、今も昔もファンの胸をときめかせている。


映画『危険な関係』予告動画(動画出典:キノフィルムズ)








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