まさしく”驚異的”な人気を博しているOCNドラマ『驚異的な噂』の作家が、突然交代した事が明らかになり、論争が起こっている。一体何があったのだろうか?

韓国で人気を博しているOCN週末ドラマ『驚異的な噂』で、作家の交代劇が勃発していた。

今月17日、OCNによると『驚異的な噂』の作家、ヨ・チナは10日に放送された12話をもって執筆を終えており、13話の脚本は本作の監督が書き、これ以降の台本は新たに投入する作家が引き受ける予定だという。これに関して、OCN側は17日午前のニュースで「ヨ・チナ作家と、ドラマの後半回に対して意見が食い違い、相互協議の上降板することになった」と公式立場を明かした。

『驚異的な噂』は、同名の人気ウェブトゥーンを原作としたドラマで、悪霊ハンターの”カウンター”たちがククス屋の従業員を装い、地球の悪霊を退治する姿を描いた痛快&新感覚のヒーローファンタジードラマだ。

開局以来初の2桁視聴率を記録した『驚異的な噂』

人気ウェブトゥーンが原作のドラマ『驚異的な噂』(画像出典:namooactors公式サイト)

作家と制作会社間で相互協議し、降板する事は確認されたものの、波紋は広がり続けている。それは第1話から12話まで執筆したメイン作家が、放送終了を目前にして降板するという事態は”よくある話”ではないからだ。

視聴率の低迷や、視聴者からの酷評が深刻な場合は、巻き返しを図るために制作者側が作家を入れ替える事はあるが、これもかなり稀なケースである。

ましてや『驚異的な噂』の場合、好評も視聴率も良いという二兎を得た成功作品だ。昨年の11月28日に2.7%だった視聴率は、少しずつ上昇を見せ、12話までには2桁の数字を残している。OCNドラマが10%を突破したのは、開局以来初めての事であり、話題を呼んだほどだ。

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さらにヨ・チナ作家にとって、本作が11年ぶりの復帰作であるため愛情や責任感は並外れたものがあったはず。このため、11年ぶりの復帰作の仕上げを放棄せざるを得なかった”後半部に対する意見の相違”に関心が集まっている。

一作品の興行に対して論じる時、演出や俳優陣の好演などが欠かせないが、作家の貢献度も無視する事はできない。ヨ・チナ作家の場合、ペンの力で1話から12話まで力強く『驚異的な噂』を牽引してきたのは視聴者も知っているだけに、作家降板に対して議論が続いている状況だ。

作家降板の影響なのか、視聴率はわずかではあるものの下落、今月16日に放送された13話は、全国基準で9.4%(ニールセンコリア)だった。10日に放送された12話の視聴率は10.58%だ。

『驚異的な噂』は視聴率の推移を問わず、後半のドラマ展開に対する視聴者からの酷評が少なくない状況だという点も、注目されている。結界を活用した悪鬼退治法、この過程で使われた粗悪なCG、一部の劇的要素に対する反応が交錯している。

視聴率が好調で完成度も高く、原作との外見にも大きな反発のなかった作品の作家交代劇は、それだけ異例の事と言える事態なのだ。

『驚異的な噂』は、今月24日に放送される16話で終わりを迎える。

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