韓国ドラマ『冬のソナタ』がきっかけとなり、日本に韓流ブームを巻き起こした俳優ペ・ヨンジュン。韓流市場がはるかに大きくなった今でも、彼のドラマ出演料(2007年『太王四神記』)が韓国国内で歴代トップをキープしている。

Netflix(ネットフリックス)で配信されている『愛の不時着』や『梨泰院クラス』など、いわゆる”第4次韓流ブーム”として韓国ドラマなどの人気が再燃している昨今。

このブームの先駆けとなったのは、何と言っても”微笑みの貴公子”と呼ばれた”ヨン様”こと、ペ・ヨンジュンの存在があったからこそだと言える。

『冬のソナタ』がきっかけで元祖韓流スターと呼ばれているペヨンジュン

ペ・ヨンジュンは『冬のソナタ』がきっかけで元祖韓流スターと呼ばれている(画像出典:冬のソナタ 公式HP)

2003年~2004年、日本で放送されたドラマ『冬のソナタ』がきっかけで、中高年層の女性たちを中心に熱狂的なファンを生んだ韓流ブーム。

元祖韓流スターと呼ばれているペ・ヨンジュンは、実は、韓国俳優の中で最も高いドラマ出演料を受けている”スターの象徴”になっており、表舞台で活躍していない現在でも、芸能界で大きな影響力を見せている。

彼のドラマ出演料が絶頂に達した作品は、MBC『太王四神記』だ。『太王四神記』は2007年に韓国で放送され、ペ・ヨンジュンは劇中、韓国の歴史的英雄であり高句麗の第19代王・広開土大王 タムドクを熱演。

約430億ウォン(約43億円)という、映画並みの巨額な制作費が投入された同作は、韓国で放送が始まると回を追うごとに視聴率を上げ、最終回では35.7%の最高視聴率を記録。さらに日本で”ヨン様の復帰作”として、大きな話題になったことも、かなり力になったと言えるだろう。

15年間破られていない『太王四神記』のギャラ

『太王四神記』ペ・ヨンジュンへのギャラは15年間破られていないと言われている(画像出典:MBC)

これにより、当時、ペ・ヨンジュンは1話当たり2億5000万ウォン(約2500万円)相当と推定されるギャラを受けたと大々的に報じられ、この金額は、韓流市場がはるかに大きくなった今でも、破られていない記録になっている。ちなみに、韓国男性俳優のギャラTOP5を見ると、(*名前/一話あたりギャラ/ドラマ名/放送年度 順)

  • 1位:ペ・ヨンジュン/2億5千万/太王四神記/2007年
  • 2位:ソン・ジュンギ/1億8千万/アスダル年代記/2019年
  • 3位:イ・ビョンホン/1億5千万/ミスター・サンシャイン/2018年
  • 4位:イ・スンギ/1億2-3千万/バガボンド/2019年
  • 4位:イ・ジョンソク/1億2-3千万/あなたが眠っている間に/2017年

と、日本でも有名な韓流スターが名を連ねている。

このことから分かるように、俳優のドラマ出演料を決めるのも、日本での韓流ブームやファンの力が大きかったことがよく分かる。

日本は内需がしっかりしており、特に音楽に関してはアメリカに次いで世界2位の大きな市場規模を誇っているとも言われている。そのため、日本のマーケットで成功すれば、韓国での知名度も並行して高くなり、十分な収益を得られるようになるというわけだ。

今や世界の韓流ファンが1億人になったヨン様から人気がついた韓流

“ヨン様”から人気がついた韓流。今や世界の韓流ファンが1億人に(画像出典:冬のソナタ 公式HP)

“ヨン様”のドラマから人気を高めた韓流は、今や映画、K-POP、韓国語、韓国観光、韓国料理、ゲーム、漫画、ファッション、メイクにまで広がり、全ジャンルにおいて成長を続けている。

韓流により韓国スターとの距離感が近くなったことも事実だが、その反面まだまだ距離感が遠いのが、スターたちに不祥事が発生した時だ。

日本をはじめ、海外における韓流ブームの熱狂の声が韓国側に届いても、事件になると一転。海外ファンたちの声は届かず、韓国国内の大衆たちによる反発でアイドル歌手がグループ脱退をしたり、俳優が芸能界での活動を休止するなどの現状が続いている。

近年薬物トラブルにより、捜査段階にあるにもかかわらず、本国ファンの声だけに耳を傾け、アイドルメンバーが脱退するという例は後を絶たない。日本のファンが署名運動をしても、その切なる願いは何故か海を渡る前に消えてしまうのだ。

韓国ドラマが話題になれば、その年の流行語になり、韓国アイドルが5万人規模の全国ツアーを行えば、ドーム球場がファンで埋め尽くされる国は、この地球上、日本しかないのにも関わらず‥だ。

***

今年1月14日に、韓国国際交流財団が発刊した『2020地球村韓流現況』によると、世界各地の韓流ファンが1億人を突破したそうだ。急成長の背景には、長年”韓流”を支えてきた日本のファンという存在がいる。

スターの人気を左右させる日本のファンの底力も、肝に銘じるべきではないか。










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