ソン・ジュンギが主演を務めるドラマ『ヴィンチェンツォ』に登場したPPLを巡って議論が巻き起こっている。ここへ、日本で”独島PR活動”でお馴染みのソ・ギョンドク教授も自身のSNSを通じて問題を提起しているのだが、この教授、実はソン・ジュンギと離婚したソン・ヘギョと深いかかわりのある人物だった‥。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
現在、視聴率の右肩上がりが著しい韓国ドラマ『ヴィンチェンツォ』が、ある議論に包まれ、韓国ネットが炎上している。
![ドラマ『ヴィンチェンツォ』がある議論に包まれている](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2021/03/tp-songjoongki-vincenzo1.jpg)
ソン・ジュンギ主演のドラマ『ヴィンチェンツォ』に一体何が?!(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
その議論とは、『ヴィンチェンツォ』のPPL(間接広告)により、韓国料理の定番とも言われている”ビビンバ(韓国風混ぜご飯)”が、世界中の人々に中国料理と誤認されるのではないかという論争である。
莫大な制作費がかかっていると言われる韓国ドラマでなだけに、ドラマの制作会社にとって、PPLは欠かせないもの。
主人公が乗る車、使っているスマートフォン、冷蔵庫から取り出す缶ビールなど、PPLを入れようと思えば、いくらでも入れられるが、時に物議を醸す商品もしばしば登場し、視聴者に叩かれるという事例は後を絶たない。
特に近年、韓流ドラマの人気と影響力にいち早く目をつけた中国系企業が、高い値段でPPLを買い占め、露骨に中国商品やサービスを宣伝しており、韓国ネットでは「韓国ドラマなのか、中国ドラマなのか分からなくなった」という嘆きも聞こえるほど。
さらに『ヴィンチェンツォ』の場合、ここ数十年、韓国政府と自治体が、韓国を代表する料理としてPR活動に力を入れてきた”ビビンバ”を製造販売する中国企業のPPLを流し、多くの韓国人を怒らせている。
(関連記事)ソン・ジュンギ 主演 ‘ヴィンチェンツォ’に登場したビビンバに韓国人が激怒する理由
韓国ネットでの炎上騒ぎは収まるどころか、メディアや有職者も加わり『ヴィンチェンツォ』への糾弾を強めている。
その有職者の一人が、日本で”独島(トクト、日本名 竹島)PR活動”でお馴染みのソ・ギョンドク教授だ。
2005年から、世界の有力日刊紙(特にアメリカ)に、日韓が領有権を主張している”独島”が、韓国固有の領土だという趣旨のPR活動を行っており、日本でもその名が知られている人物である。
他にも、中国の歴史ねつ造(韓国側曰く)や、京都府宇治市にある在日韓国・朝鮮人の集住地域、ウトロ村の支援などを行っている。
日本や中国からは、反日・反中運動家として批判されるも、韓国国内では、真の愛国者として高い評価を得ている。
そんなソ教授が、去る16日に自身のSNSを通して「ドラマ制作のための選択とは言え、昨今起きていること(中国側が、韓国の伝統文化を自国の文化だと主張している)を勘案すると、実に残念な選択と言わざるを得ない」と、『ヴィンチェンツォ』側のPPLに問題提起。
続けてソ教授は「一番懸念している事は、世界で放送されるドラマなので、ビビンバが中国の食べ物という誤解を呼ぶ恐れがあるという点だ」と述べ、『ヴィンチェンツォ』側のPPLを迂回的に批判した。
ソ教授の書き込みは、同ドラマに批判的だった韓国ネットの火に油を注ぐ結果となり、”ビビンバシーン”の撮影に臨んだソン・ジュンギへの批判も、より一層強まっていると、韓国メディア・Newsenは報道している。
もちろん、ソ教授がソン・ジュンギを名指して批判したわけでもなく、ましてや出演俳優がPPL選定に関与するような事もない。にもかかわらず、韓国ネットでは「ソン・ジュンギに拒否権がある。拒否すべきだった」とのあらぬ議論が巻き起こっているともNewsenは説明。
また「ソン・ジュンギは、韓国内外で高い人気と影響力を持っている。そんな俳優であるからこそ、歴史問題と直結する問題について慎重な言動が必要」という論調を披露している。
ソン・ジュンギにとって、撮影現場で”小道具”のはずだった中国製ビビンバが、韓流スターの”資質論争”の種になるとは、想定もしなかった事だろう。このような議論に対して、ソン・ジュンギ側はまだノーコメントを貫いている。
愛国のアイコンで、有職者のソ教授の加勢により、批判の嵐にさらされる羽目になったソン・ジュンギ。実はソ教授、ソン・ジュンギと深く関係のあった人物と、意外な縁で結ばれている。
その人物とは、2019年に離婚したソン・ヘギョだ。
![ソン・ヘギョとソ教授の関係性](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2021/02/tp-songhyekyo-theglory1.jpg)
ソン・ジュンギと離婚したソン・ヘギョとソ教授の関係性とは(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
ソン・ヘギョは、ソ教授が進めている、いくつかのプロジェクトの金銭的なサポート役を買って出ている。
例えば、日本の植民地支配に抵抗し、海外で独立運動を行った運動家の遺跡をPRする活動や、前出のウトロ村支援事業などが挙げられる。
ソ教授は、2019年8月15日、自身のSNSにソ・ヘギョに対する感謝を伝えながら「近いうちに、焼酎一杯やりましょう」と、個人的な親交も伺わせている。
***
ソ教授が、ソン・ジュンギを”狙撃”したとは思えないが、ソ教授の発言により、ソン・ジュンギへの批判がさらに高まったのは事実だ。
よりによって、自身が展開しているプロジェクトに支援をし、個人的な親交も持っている有名韓流スターの元夫に、ダメ出しをした格好となったソ教授。
彼は以前「韓流スターとして、いかに国家のために貢献できるか、その前例を作って下さっている方」と、ソン・ヘギョを絶賛したことがある。
親切にも、韓流スターが兼ね備えるべき素養を提示するという、お節介な一面(?)を見せてくれたソ教授‥彼のダメ出しにより、忘れ去られた元夫婦の”つなぎ目”が一瞬見えた人も少なくないのでは。
ソン・ジュンギ
HISTORY D&C所属の俳優ソン・ジュンギ(ハングル 송중기)。1985年9月19日生まれ。
2008年ドラマ『霜花店 運命、その愛』でデビュー。
2010年に出演したドラマ『トキメキ 成均館スキャンダル』で一躍名を広め大ブレイクしたソン・ジュンギは以降、映画『私のオオカミ少年』、ドラマ『太陽の末裔』などに出演し人気を博した。
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