9月7日(月)からスタートするtvN新ドラマ『青春記録』。同ドラマで”夢”という文字を胸に刻み、日々奮闘する青春を描くパク・ボゴムとパク・ソダム。主役2人の新人時代の記録を覗いてみる。
今や誰もが知るスター俳優の中には、無名時代のオーディションで、辛酸をなめた経験が一度や二度ではない俳優が多い。そういった経験を経てこそ、自分とは違う人生を歩む人間を演じることができるのかもしれない。俳優という職業は、見た目は派手に見えるが、実は過酷な職業なのだ。
役者としてスターになり、新ドラマ『青春記録』の主役を務めるパク・ボゴムとパク・ソダム。成功のため、希望に満ちた未来のため、青春の奮闘を描くドラマの主人公2人の実際の”青春記録”を覗いてみる。
パク・ソダム
2019年に公開され『アカデミー賞 作品賞』を受賞した、ポン・ジュノ監督作品『パラサイト 半地下の家族』で、キム家の長女ギジョン役で出演したパク・ソダム。その圧巻の演技に魅了された人は、少なくないだろう。
そんな彼女は2013年にデビューし、常に話題作に出演してきた。2015年だけでも、映画『京城学校: 消えた少女たち』、観客動員数1,300万人超えの『ベテラン』、『王の運命 -歴史を変えた八日間-』、数々の映画賞を受賞した『プリースト 悪魔を葬る者』と4作に出演。そしてドラマスペシャル『赤い月』、『初めてだから』とブラウン管にも数多登場している。デビューしてたった数年で、旬の女優になった彼女のことを当時「にわかスター」と野次る声もあった。
しかし、パク・ソダムは大学在学中にも短編映画16本に出演し、4本の演劇で舞台に立つなど、元々”準備のできた”役者だった。そんな彼女でも、月に19回もオーディションを受け、落ちた方が多かった時期もあったそうだ。
また、舞台デビュー作となる映画『モールス』の舞台版『レット・ミー・イン』(2016)のオーディションでは、600倍の倍率を勝ち抜くため、血に飢えたヴァンパイアを表現しようと、オーディション会場の床を舌で舐めるという渾身の演技を見せつけ、見事ヴァンパイア役を勝ち取った役者根性の持ち主なのである。
パク・ボゴム
先月31日、海軍文化広報兵として入隊した若手実力派俳優パク・ボゴム。
2011年にデビューしたパク・ボゴムの出世作は、なんといっても『恋のスケッチ~応答せよ1988~』(2017)だ。
そのわずか数ヶ月前までは、地下鉄に乗っても気づかれることがほとんどなかったパク・ボゴムが、このドラマで主人公チェ・テク役を任され、放送が始まると環境が激変。空港で数百人ものファンに囲まれ、ファンクラブ会員数が一気に数十倍増加。一躍スター俳優の仲間入りを果たした。
『応答せよ~』に出演する前、パク・ボゴムは少しずつ世間から注目されつつあった。他の新人俳優たちと比べると、多少認知度があったため「ドラマオーディションは受けず、監督が直接交渉したのではないか」という噂が流れたことがあった。しかし、パク・ボゴムは、他の俳優らと同じように数回のオーディションを受け、見事合格して主人公という大役をゲットしたのだ。
このオーディション1回目では、亡くなった母親を恋しがる主人公の天才囲碁棋士チェ・テク役をつかむため、制作陣の前で小学4年生の時に実母が亡くなったことを涙ながらに告白する。
また17歳の高校生時代には、家庭の事情で自らが家族を養うため、進路を早く決めたいという思いがあった。自らピアノを弾きながら、2AMの名バラード『この歌』を歌う映像を、有名芸能事務所に送ったこともあった。今となっては、逸材を逃した事務所は後悔していることだろう。
『応答せよ1988』1次オーディション(動画出典:tvN D ENT)
ドラマ『青春記録』で”黄金コンビ”と称されるスター俳優2人にも、実は人知れず辛い経験がある。でもこの2人ならきっと、現実の壁に絶望せず、夢と愛を叶えるために努力しながら前進していくキャラクターたちを見事に演じてくれるに違いない。
パク・ボゴム
2011年映画『ブラインド』でデビュー。
以降、映画『コインロッカーの女』(2015)、ドラマ『君を憶えてる』(2015)などに出演。
『恋のスケッチ~応答せよ1988~』(2015-2016)で天才棋士チェ・テクを演じブレイク。2016年8月より放送されたドラマ『雲が描いた月明り』で地上波初主演を果たし、爆発的人気を得る。
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