韓国ではメジャーな”食事放送(モッパン)”は、ダイエットで食事制限をしている人にとっての”代理欲求(自分の代わりに欲を満たしてくれる)”になるという。同じように(?)、パク・ボゴムが入隊で俳優界からしばらく離れている間、ファンはtvN新ドラマ『青春記録』の中に生きるサ・ヘジュン(パク・ボゴム 扮)へ愛と応援を注ぐことになりそうだ。
*この記事にはネタバレが含まれています、ご注意ください。
俳優のパク・ボゴムが入隊してから、10日が経った。
そして彼が入隊してからちょうど1週間後に、tvN『青春記録』の放送がスタート。パク・ボゴムと入れ替わるかのように、俳優の夢を追い続けるサ・ヘジュンの物語が走り出した。

サ・ヘジュン(パク・ボゴム)はアルバイトの日々‥。(画像出典:tvN)
すでにスター俳優として成功し、大衆に認められている”パク・ボゴム”が”サ・ヘジュン”という人物に扮して、俳優を目指しもがき苦しむ姿を見るのは、少し不思議な気分でもある。
しかもサ・ヘジュンにも入隊通知が届き、映画のオーディションに受からなければ、入隊しなければならないという現実まで重なっている。
2話の終わりで、ヘジュンはアン・ジョンハ(パク・ソダム)のサロンを訪れ「バリカンで坊主にして欲しい」と話し、次週へバトンを渡した状態だが、3話の予告では話が二転三転しそうな雰囲気も帯びており、まだまだ序盤なだけに物語の展開は未知数だ(そもそも入隊してしまっては物語が終わってしまうのだけど‥)。
たとえヘジュンが架空の人物であっても、夢と現実のはざまで心が揺れ動いている姿を見ていると、「どうか成功してほしい」と願っている事に気付く。
この気持ちはまぎれもなく、18カ月もの間、直接応援ができないパク・ボゴムへの代理声援ではないだろうか。

ドラマ『青春記録』より(画像出典:tvN)
ファンには周知のことだが、パク・ボゴムは少々苦労人である。
俳優(当時は歌手志望)になろうと思ったきっかけが「家族を支えるため」。十代にして父親の借金の保証人にされてしまい、若くして自己破産を経験。「家族の力になりたい、大黒柱になろう」と一大決心し、芸能事務所へビデオレターを送ったという。

『花より青春』で俳優になったきっかけを打ち明けたパク・ボゴム。(画像出典:tvN 動画キャプチャー)
晴れて事務所と契約し、2011年に映画『ブラインド』でデビュー。わずかな出演時間ながら強烈なインパクトを残すも、ブレイクには至らず。その後も、絶え間なく映画やテレビに出演しているが、しばらく演技力と比例して人気上昇とはならなかった。

パク・ボゴムが俳優としてブレイク前と言われていた時代の作品。(画像出典:上から、SBS動画キャプチャー、(C)2014 SHOWBOX/MEDIAPLEX AND AD406 ALL RIGHTS RESERVED.、オンラインコミュニティー「本当に良い時代」 キャプチャー、TheSTAR動画キャプチャー)
そしてようやく日の目を見た作品がtvN『恋のスケッチ~応答せよ1988~』だ。囲碁棋士チェ·テクを演じ、囲碁以外では頼りない一面を見せるが、ドクソンへの愛をストレートに伝えて初恋を成就させる姿に、女性ファンはすっかり魅了される。そして、いよいよ名実ともに、メジャー俳優の階段を上ることに成功した。
勢いをそのままに、KBS『雲が描いた月明り』で主役のイ・ヨンを演じ、キム・ユジョンと息の合った演技を見せて作品は大ヒットを記録。KBS演技大賞で最優秀賞を受賞した際の涙は、多くの視聴者の涙も誘った。

KBS演技大賞で最優秀賞を受賞し、涙をこらえながらスピーチするパク・ボゴム。(画像出典:KBS Entertain 動画キャプチャー)
一歩一歩、焦ることなくじっくりゆっくり俳優の道を歩み、花を開かせたかつてのパク・ボゴムを応援していたように、今は『青春記録』のサ・ヘジュンが、現実という圧力に負けず夢を叶えようとする姿を応援することで、俳優という空席を少しの間あけているパク・ボゴムへの愛を、ファンは満たすことができるような気がしている。
パク・ボゴム
2011年映画『ブラインド』でデビュー。
以降、映画『コインロッカーの女』(2015)、ドラマ『君を憶えてる』(2015)などに出演。
『恋のスケッチ~応答せよ1988~』(2015-2016)で天才棋士チェ・テクを演じブレイク。2016年8月より放送されたドラマ『雲が描いた月明り』で地上波初主演を果たし、爆発的人気を得る。
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