俳優のイ・ミンホが、女優のコン・ヒョジンとtvNの新ドラマ『星たちに聞いてみて』で共演する。2023年に放送を控え、既に世界中で話題に。それもそのはず、イ・ミンホは韓流スターの中でも絶大な人気を誇る人物。これを機に、彼が海外で高い支持を得るようになった道のりを振り返ってみた。

俳優のイ・ミンホが、女優のコン・ヒョジンとtvNの新ドラマ『星たちに聞いてみて』で息を合わせる。

俳優のイ・ミンホと女優のコン・ヒョジンは、tvNの新ドラマ『星たちに聞いてみて』で息を合わせる。

tvNの新ドラマ『星たちに聞いてみて』で息を合わせる、俳優のイ・ミンホと女優のコン・ヒョジン。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

放送は2023年を予定しており、まだ少し先のことであるが、韓国で初めて宇宙ステーションを背景にした作品ということから既に話題を呼んでいる状況だ。

加えて、イ・ミンホが出演するという点においても、韓国のみならず世界中の韓ドラファンから注目されている。

それもそのはず、彼は2010年代に韓流トップスターとして一躍その名を世界に知らせたことで有名。主に中国、日本、フィリピンなどアジア圏で高い支持を得て、今日に至るまでその人気に陰りがない。

それを証明するかのように、2014年にはチェジュ航空がアジア市場での事業拡大のため、彼をモデルに起用。2015年には、自国の良さを海外に伝える「韓国訪問の年」の広報大使に任命されている。

2019年からは世宗(セジョン)学堂財団の広報大使を務め、韓国語や韓国文化を知らせるコンテンツに関わるなど、長きに渡って本国の広告塔として活躍。

韓国の国家行政機関である文化体育観光部が18カ国の韓流文化コンテンツ利用者8500人を対象に行った調査では、外国人に最も好まれる俳優として2018年から4年連続で1位の座を守り続けた。

では、何がきかっけで彼はここまでの人気を確率したのだろうか。それは、『花より男子~Boys Over Flowers(KBS2/2009/以下、花より男子)』、『シティーハンター in Seoul(SBS/2011/以下、シティーハンター)』、『相続者たち(SBS/2013)』が契機だった。

『花より男子』では、生意気な財閥の御曹司でF4のリーダー、ク・ジュンピョ役が好評を得て、海外でもシンドロームを巻き起こし、それまでほぼ無名俳優だったイ・ミンホは一躍スターの座に躍り出た。

『花より男子~Boys Over Flowers(KBS2/2009)』は、イ・ミンホを一躍スターの座についた作品。

イ・ミンホが、一躍スターの座に躍り出た『花より男子~Boys Over Flowers(KBS2/2009)』(画像出典:KBS2)

気難しく冷たい性格だが好きな人に対しては一途なタイプ。見ているこちらが恥ずかしくなるような、まっすぐな言動をとるキャラクターを見事に演じて好評を得た。

そして約2年後、『シティーハンター』で非の打ち所の無いルックスに、聡明な頭脳、優れた武術の実力まで持った完璧なイ・ユンソン役に扮し、キャラクターを描き出す演技力だけでなく、目つきやアクションまで好評を得ることに。彼のための作品だとの声が上がるほどのハマり役だった。

『シティーハンター in Seoul(SBS/2011)』は、イ・ミンホが、ますます韓流スターとしての地位を確立していった作品。

イ・ミンホが、ますます韓流スターとしての地位を確立していった『シティーハンター in Seoul(SBS/2011)』(画像出典:SBS)

その結果、特に中国で絶大な人気を博し、さらには強力な海外ファンダムにより、韓国ドラマの輸出契約が次々と締結されるようになる。

またフィリピンでは全国民が知るスターという位置付けで、ファンミーティングを開催すれば、歌手のビヨンセやマライア・キャリーよりも人が押し寄せると言われたことも。真偽は定かでないが、このような声が上がるほど高い支持を得ていたことに間違いはない。

こうして、韓国はもちろん海外で俳優としての地位を固めていったイ・ミンホは、『相続者たち』を通して、韓流スターの中でもトップの座を手にする。

『相続者たち(SBS/2013)』は、イ・ミンホが韓流スターのトップの座を獲得するに至った作品。

イ・ミンホが、韓流スターのトップの座を獲得するに至った作品『相続者たち(SBS/2013)』(画像出典:SBS)

それを証明するかのような出来事が、2014年1月に出演した中国の国営放送CCTVの新春特番にまつわるエピソードだ。

外国人の出演が難しいとされている番組に、彼は韓国人としては初めて登場し、それだけでなく瞬間最高視聴率まで記録。当時、約7億人の視聴者が彼を見ていたというから驚きだ。

以降、『青い海の伝説(SBS/2016)』では、ロマンティックコメディーとアクション、スリラーを行き来し、繊細かつシーンごとに異なる演技で、俳優としての実力を立証し、今日に至る。

彼が韓流スターと言われるようになってから、既に約12年が経過した。しかしいまだ第一線で活躍し、海外ファンの心を掴んでいる。イ・ミンホは、一度ハマってしまうと抜け出せないそんな魅力を持った俳優のようだ。

冒頭で触れた『星たちに聞いてみて』では、宇宙観光客の資格で宇宙ステーションに向かう、使命感あふれる産婦人科医という、彼が挑戦したことのないキャラクターで登場する。

もしかすると、これまでとは異なるイ・ミンホの一面に沼落ちするファンが増えるかもしれない。どのような演技を披露するのか期待される。

(構成:西谷瀬里)







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