- 観客動員数1,000万人を突破した『王と生きる男』(原題:왕과 사는 남자)が、韓国映画界を沸かせています。
- 長らく停滞していた韓国映画界にとって光となり、多くの人々の心を再び劇場へと引き寄せています。
- これまで驚異的な興行成績を誇った韓国時代劇映画のヒット作TOP5と作品の魅力の一部をご紹介します。
観客動員数1,000万人を突破した『王と生きる男』(原題:왕과 사는 남자)が、韓国映画界を熱狂の渦に包んでいます。
1,000万人超えはいわば大ヒット国民的映画の証。しかもこの大台の突破は、約2年ぶりの快挙となり、長らく停滞していた韓国映画界にとって光に。映画を観る楽しさを思い出させてくれるかのように、多くの人々の心を再び劇場へと引き寄せています。
そんな本作の成功を機に、改めて注目したいのが“韓国時代劇映画”というジャンル。これまでにも数々の名作が興行記録を塗り替えてきました。
ではいったい驚異的な成績を収めたのはどの作品だったのか、歴代の時代劇ヒット作TOP5を、観客動員数とともに振り返ってみます。
なかには、歴史の授業で習った日本人に馴染みのある出来事が登場する作品もあります。
第5位『観相師-かんそうし-』(2013)
『観相師-かんそうし-』は、惜しくも1000万人越えは果たせなかったものの、観客動員数9,135,806人を記録した歴史サスペンス。

『観相師-かんそうし-』(画像出典:naver movie)
冒頭で触れた『王と生きる男』と同様、*癸酉靖難(キユウセイナン)を題材にした物語で、人の顔から運命を見抜く天才観相師が激しい権力争いに巻き込まれていく過程とその人間模様を描いています。
*癸酉靖難:政権奪取のために、朝鮮第6代国王・端宗(タンジョン)の叔父・首陽(スヤン)大君が起こした宮廷クーデター。
ソン・ガンホをはじめイ・ジョンジェやチョ・ジョンソク、イ・ジョンソク、キム・ヘス、ペク・ユンシクといった豪華役者陣の熱演はもちろん、予測不可能なスリリングな展開と“観相”という斬新な切り口、重たさのなかに笑いをプラスした絶妙なバランスが観る者を飽きさせません。
人の運命は読めても、自分の運命は変えることができず翻弄される主人公の姿が切なく、観客に深い余韻を残した作品です。
●視聴可能なVOD(2026年3月27日現在):U-NEXT、Lemino
映画『観相師-かんそうし-』予告編
第4位『王の男』(2005)
『王の男』は、観客動員数12,302,831人を記録した歴史ドラマ。演技力はもちろん、その美しいビジュアルによって、イ・ジュンギが一躍トップスターの座に上り詰めた作品です。

『王の男』(画像出典:naver movie)
朝鮮王朝史上最悪の暴君と言われる燕山君(ヨンサングン)に気に入られた道化師が、宮廷内での嫉妬や陰謀により過酷な運命を辿ることになるストーリー。燕山君による暴政と、愛憎に翻弄される道化師の姿が大きな見どころの1つとなっています。
歴史の記録によると、燕山君の華やかな宮廷生活を支えるために*灰吹法(はいふきほう)が生まれ、後に日本に伝わって銀の生産量の拡大に大きく貢献したのだとか。本作で取り上げられてはいないものの、作品内での彼の姿を通して、間接的に韓国史と日本史の意外な接点を感じられる点も、この作品の魅力と言えるでしょう。
*灰吹法:鉛によって鉱石の不純物を取り除き、銀を抽出する技術。
●視聴可能なVOD(2026年3月27日現在):未定
第3位『王になった男』(2012)
『王になった男』は、観客動員数12,324,062人を叩き出して、前出の『王の男』と僅差で第3位に躍り出たイ・ビョンホン主演の宮廷サスペンス。日本のBS・CSチャンネルなどで放送を繰り返している人気作の1つです。

『王になった男』(画像出典:naver movie)
暗殺の恐怖に怯える光海君(クァンヘグン)が、自分と瓜二つの道化師を影武者にしてはじまるストーリー。偽物として王の座に立った男が、次第に本物の王として成長していく姿が感動的に描かれ、王妃との関係性、側近とのクスっと笑えるやり取りや深い絆が見どころとなっています。
作品の背景には、皆さんご存じの日本との戦乱“文禄・慶長の役”をはじめ、その他外国からの勢力に翻弄されながらも国を守ろうとした光海君の時代があります。作品のなかでは特段取り上げられていないものの、激動の中で生きた王の物語は、心を打つことでしょう。
3月21日に、韓国ソウルの光化門(クァンファムン)広場一帯で、BTS(防弾少年団)のカムバックステージ『BTS THE COMEBACK LIVE : ARIRANG』が開催されましたが、そこにある銅像、*李舜臣(イ・スンシン)と共に、朝鮮を守り抜いた人物としても有名です。
*李舜臣:文禄・慶長の役で活躍し、韓国で英雄と呼ばれる武将。
●視聴可能なVOD(2026年3月27日現在):Amazon Prime Video、Lemino、U-NEXT、Hulu
王になった男 予告
第2位『王と生きる男』(2026)
『王と生きる男』は、2026年2月4日に公開され、観客動員数15,104,062人(2026年3月27日時点)を叩き出して快進撃を繰り広げている歴史時代劇。12歳で即位したものの、叔父の首陽大君によって退位を強いられ、流刑された挙句に16歳という若い年齢で死に追いやられた朝鮮第6代国王・端宗の物語です。

『王と生きる男』(画像出典:SHOWBOX)
あまりの大ヒットにより、映画の撮影地には観光客が押し寄せ、書店には主人公である端宗に関する歴史書や小説を買い求める客が後を絶たない状況。アイドル出身とは思えない見事な熱演で観客を魅了した主演パク・ジフン(元Wanna One) は、これまでにも増して熱い視線を浴びています。
流刑地で繰り広げられる温かな人間ドラマが多くの人の心を虜にし、2000万人突破も夢ではないと言われている作品。興行成績第1位に躍り出るのか、今後が期待されます。
●視聴可能なVOD(2026年3月27日現在):未定
『王と生きる男』公式予告編(韓国語)
第1位『バトル・オーシャン 海上決戦』(2014)
『バトル・オーシャン 海上決戦』は、驚異の観客動員数17,616,661人を叩き出した戦争物。“慶長の役”を背景に、李舜臣が、わずか12隻の戦艦で300隻の日本海軍を相手に戦った歴史的海戦を描いています。

『バトル・オーシャン 海上決戦』(画像出典:naver movie)
物語の約3分の2が海戦シーンという好みが分かれやすい作品ではあるものの、時代劇ジャンルではもちろん、総合でも韓国映画歴代1位の成績。約12年にも渡ってトップの座を譲っていない不動のナンバーワンです。
チェ・ミンシク扮する李舜臣の不屈の精神がもたらす大どんでん返しをはじめ、政治的な駆け引きとそのなかで繰り広げられる人間ドラマが大衆の心を掴んだ作品。CGを活用した迫力あふれる映像も視聴ポイントとなっています。
●視聴可能なVOD(2026年3月27日現在):U-NEXT
バトル・オーシャン/海上決戦
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