- 『麗~花萌ゆる8人の皇子たち~』と『輝くか、狂うか』は、第4代高麗王・光宗(クァンジョン)をモデルに描かれた作品です。
- 実在した光宗は冷徹さと理想を併せ持ち、冷徹な改革を進めた“狂った王”と言われている人物。
- 韓国語で、“光(クァン)”が“光る”と“狂う”を意味するように、光と狂気の狭間で生きた王だったのか紹介します。
愛、野望、そして狂気‥。それらが入り乱れる高麗王朝を舞台に、運命に翻弄される王の姿を描いた物語があります。
今年で放送10周年を迎えるSBSドラマ『麗〈レイ〉~花萌ゆる8人の皇子たち~』(SBS/2016)ではイ・ジュンギが、そして放送から約9年が経つ『輝くか、狂うか』(MBC/2015)ではチャン・ヒョクが、“狂った王”と呼ばれる第4代高麗王・光宗(クァンジョン/광종 *宗は国王を廟号)をモチーフにした役を演じました。
どちらも別の作品でありながら、冷徹さの裏に深い愛と切なさを秘めた、強くも人間味あふれる王として描かれた人物。
では、実際の光宗は、どんな王だったのでしょうか。
韓国語で“クァン(광)”は、“光る”という意味だけでなく、“狂う”という意味も持つ言葉。輝かしい存在だったのか、はたまた狂気をはらんでいたのか、歴史を振り返りながらドラマで描かれた彼の姿とロマンスストーリーに触れます。
“狂いの王”と呼ばれた光宗

『麗~花萌ゆる8人の皇子たち~』(上)と『輝くか、狂うか』(画像出典:SBS/MBC)
光宗は、高麗を建国した王建(ワン・ゴン)の息子で、王権を揺るがす功臣や豪族たちと対峙しながら同国の基礎を固めた王。官僚登用試験制度である科挙の導入や、奴婢の解放など、彼の大胆な改革により、国は大きな変化を遂げていきました。
しかし、そのやり方があまりにも非情であったことから、“狂いの王”と言われることに。功臣をはじめたとえ親族であっても、そんなことはお構いなし。自らの進む道を妨害する反対勢力の命は、徹底的に奪っていったと言われています。
まるで名前が、改革者としての理想と、暴君としての狂気を持つ彼自身を物語っているかのよう。冒頭で触れたとおり”光”と“狂”が入り混じる人物だったようです。
このため韓国では、彼が成し遂げた功績を高く評価する一方で、その過程での無残な手法や血に染まった統治については賛否があるのは否定できません。
イ・ジュンギが魅せた儚く激情的な王
そんな善悪の境界を揺らす複雑な人物を、イ・ジュンギはドラマ『麗〈レイ〉~花萌ゆる8人の皇子たち~』で孤独と愛の狭間で苦悩する儚いキャラクターとして描き出しました。

『麗〈レイ〉~花萌ゆる8人の皇子たち~』(画像出典:SBS)
幼い頃に経験した悲しい出来事により仮面をかぶり、誰にも見せることのできない心の痛みと戦っている人物で、近寄りがたい冷たいオーラをまとい、人を寄せ付けませんが、愛する人への想いは非常に深く、時折みせる優しさとのギャップに多くの視聴者が虜になりました。
ヒロインとの出会いによって、凍てついた心が少しずつ溶かされ、皇位継承争いに身を投じて、やがてその頂点へと上り詰めることに。
本作では、光宗の精神的な強さを、愛する人を守るためのものとして描いていたと言えます。
チャン・ヒョクが演じた運命に挑む王
一方、チャン・ヒョクが『輝くか、狂うか』演じたのは、過酷な運命に必死に抗いながら、自らの意志で未来を切り開こうと奮闘する王。厳しい現実のなかでも決して愛する人の手を放すことなく、永遠に愛し続ける覚悟を持った人物です。

『輝くか、狂うか』(画像出典:MBC)
呪われた存在であると思い孤独な人生を送っていましたが、誰かにとっての光となる存在だというヒロインの言葉によって救われ、冷徹さのなかに苦悩と優しさが見え隠れしはじめるキャラクター。
皇子や王としての使命と愛の間で苦悩しながらも、民を思う心は捨てることなく、最後まで愛する人の笑顔を守るためにすべてを懸ける姿が、実在した光宗の二面性思わせる一面が。ドラマチックに生きた男の生き様を体現しているかのようです。
現在(2026年3月26日)、LaLa TVでは『輝くか、狂うか』が放送中。『麗〈レイ〉~花萌ゆる8人の皇子たち~』も4月5日に放送がスタートします。気になった方は、ご覧になってみてはいかがでしょうか。
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