- 韓国で最も映画需要が高まる、夏の季節がやって来る!
- ここ最近の韓国映画界は、日本のアニメ映画に人気を取られており、不振が続いている。
- そこで本記事では、もうすぐ公開の新作映画の中から、製作陣が期待を込めて巨額の製作費をつぎ込んだ、“超大作4本”をご紹介する。
2023年年頭から続いている、韓国映画の不振。
韓国国内での観客動員数は伸び悩み、中には人気俳優を起用したのにも関わらず、思うような興行成績につながらなかった作品もある。
韓国ではここ最近、『THE FIRST SLAM DUNK』や『すずめの戸締まり』といった日本のアニメ映画が勢いを見せており、韓国映画は押され気味‥。韓国メディアの報道にも「日本アニメに惨敗」という見出しが登場するほどだ。
しかし夏は、韓国で最も映画需要が高まる時期であり、劇場に足を運ぶ人が増えることが見込まれる。
そこで本記事では、韓国映画全般への不評が広まっている中でも、巨額の製作費を投入した作品に注目。絶対コケてはならない境遇に立たされた、公開間近の“超大作4本”をご紹介しよう。
(関連記事)2023年 韓国映画不況を象徴する、人気韓流スター5人の ‘成績表’
『密輸』
●製作費:約175億ウォン(約17億5,000万円)
●出演者:キム・ヘス、ヨム・ジョンア、チョ・インソン、パク・ジョンミン、コ・ミンシなど
●公開日:7月26日

『密輸』(画像出典:namuwiki)
本映画は、海に投げ入れられた密輸品を拾って生計を立てていた人々の前に、一生に一度の大きなチャンスが訪れる海洋犯罪ストーリー。
ベテラン俳優の豪華ラインナップと、映画『ベテラン(2014)』『モガディシュ 脱出までの14日間(2021)』などヒットメーカーのリュ・スンワン監督の新作映画ということもあり、公開前から注目が集まっている。
『ザ・ムーン』
●製作費:約280億ウォン(約28億円)
●出演者:ソル・ギョング、ド・ギョンス(EXO D.O.)、キム・ヒエ、パク・ビョンウン、チョ・ハンチョルなど
●公開日 :8月2日

『ザ・ムーン』(画像出典:namuwiki)
ストーリーは、事故で宇宙に取り残されてしまった1人の宇宙隊員と、彼を必死に助けようとする元宇宙センター長の奮闘を描く感動大作。
韓国歴代3位となる観客動員数1,441万人を記録した映画『神と共に(2017、2018)』シリーズのキム・ヨンファ監督の初のSF映画、且つ月探査を題材にした初の韓国映画として期待がかかる作品。製作費も約28億円と、破格の値となっている。
『ザ・ムーン』
『非公式作戦』
●製作費 : 約200億ウォン台後半(約20億円)
●出演者:ハ・ジョンウ、チュ・ジフンなど
●公開日 :8月2日

『非公式作戦』(画像出典:配給会社SHOWBOX Twitter)
モロッコで撮影された本作は、1986年のレバノン韓国外交官拉致事件をテーマにした物語で、失踪した同僚を救うためにレバノンに向かった外交官と、現地のタクシー運転手が繰り広げるバディーアクションムービーとなっている。
バディーとなるのは、映画『神と共に』シリーズでも抜群の相性を見せたハ・ジョンウとチュ・ジフン。大規模な海外ロケーションで撮影された、2人の息の合った演技にも注目だ。

ハ・ジョンウ(左)は外交官、チュ・ジフンはタクシー運転手に扮する (画像出典:配給会社SHOWBOX Twitter)
『コンクリートユートピア』
●製作費 : 約100億ウォン台後半(約10億円)
●出演者:イ・ビョンホン、パク・ソジュン、パク・ボヨン、キム・ソンヨン、パク・ジフなど
●公開日:8月中

映画『コンクリートユートピア』(写真提供:スポーツ韓国/出典:ロッテエンターテインメント)
本作は、大地震で廃墟化したソウルに唯一残った”皇居アパート”に集まった生存者たちが繰り広げる、予測不可能な災害スリラー。
配給会社のロッテエンターテインメントは、日本を含めフランス・イタリア・インド・メキシコ・ブラジルなど152カ国に販売したこと明らかにした。
イ・ビョンホン、パク・ソジュンといった韓国を代表するスター俳優の共演作は、どこまで興行収入を伸ばせるか注目だ。
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