- 韓国ドラマで根強い人気を誇っているジャンルは時代劇だ。
- 演出や役者の演技が注目されがちだが、優れたストーリーを作り出す作家の存在も重要。
- 本記事では、韓ドラ時代劇のヒットメーカーと言われる、本国を代表する三大脚本家を紹介する。
韓国ドラマの中で不動の人気を誇るジャンルといえば時代劇だ。日本のドラマファンの中にも、史劇フリークの人は多いだろう。
主人公の生涯や陰謀渦巻く独特の権力争いなど、時代劇ならではの題材や要素が観る者を惹きつけてやまない。
そんな物語のベースとなるのが脚本。どうしても演出や役者の演技に目がいきがちだが、まずは優れたストーリーがあってこそ作品として成り立つもの。
韓国には多くの視聴者を魅了し、韓ドラ時代劇のヒットメーカーと呼ばれる作家がいる。
そこで本記事では、監督や演技者ほど脚光を浴びることがない縁の下の力持ち的存在の、本国を代表する「三大脚本家」を紹介する。
キム・ヨンヒョン
キム・ヨンヒョン作家は、日韓ともに絶大なる支持を得た韓ドラ史に残る名作『宮廷女官チャングムの誓い』(MBC/2003)や、韓国で最高視聴率44.9%という驚異の数字を叩き出した『善徳女王』(MBC/2009)を手掛けたことで知られる。

キム・ヨンヒョン作家の代表作の1つ『宮廷女官チャングムの誓い』(画像出典:MBC)
それぞれその年の『MBC演技大賞』で作家部門の特別賞や、今年の作家賞及び韓流特別作家賞に輝くなど高く評価されており、視聴率においても負け知らず。
ちなみに共同執筆だが、日本の韓ドラファンもよく知る、『根の深い木-世宗大王の誓い-』(SBS/2011)や、『六龍が飛ぶ Roots of the Throne』(SBS/2015)、『アスダル年代記』(tvN/2019)、そして現在放送中の『アスダル年代記:アラムンの剣』(tvN/2023)も彼女の作品。長きに渡り韓国時代劇を盛り上げている脚本家だ。

脚本家 キム・ヨンヒョン(写真提供:©スポーツ韓国)
チェ・ワンギュ
チェ・ワンギュ作家は骨太な作品を得意とし、韓国時代劇至上最高視聴率となる64.8%を記録した『ホジュン 宮廷医官への道』(MBC/1999)を世に輩出した人物。

チェ・ワンギュ作家の代表作『ホジュン 宮廷医官への道』』(画像出典:MBC)
2013年には、一部登場人物と新たなエピソードを追加して、セリフなどはそのままにリメイク版『ホジュン〜伝説の心医〜』(MBC/2013)も手掛けている。残念ながらオリジナル版ほどの人気を得ることはできなかったが、多くのホジュンファンを楽しませた。
その他『朱蒙(チュモン)』(MBC/2006)の延長部分を除いた第1話~第60話まで、『オクニョ 運命の女』(MBC/2016)などの脚本も務めている。
本人は直接執筆せず、監修として関わる作品もあり、これ以外にも多くの時代劇に携わり、韓ドラ界を支えている。
ちなみに、現代劇でも結果を残している作家で、イ・ビョンホン主演の大ヒット作『オールイン 運命の愛』(SBS/2003)も彼が執筆した。

脚本家 チェ・ワンギュ(写真提供:©スポーツ韓国)
ファン・ジニョン
ファン・ジニョン作家は、今年9月に成功裏に最終話を迎え、シーズン2に熱い期待が寄せられている『恋人』(MBC/2023)の脚本を務めた人物。

ファン・ジニョン作家が手掛けた『恋人』(画像出典:MBC)
過去には、緻密な心理描写や因果関係、伏線の張られたストーリー展開が絶賛された『帝王の娘 スベクヒャン』(MBC/2013)や、歴史上の人物で韓ドラ時代劇で何度も取り上げられてきたホン・ギルドンを新たな切り口で描き称賛を得た『逆賊―民の英雄ホン・ギルドンー』(MBC/2017)を執筆した。
彼女が手掛けた作品は、前出のものを含め全4作のみ。まだ数は少ないものの、非常に高い確率で人気と話題性を獲得する傾向が。
学生時代に歴史を専攻していたことから、史劇を得意とするようだが、特に時代劇にこだわりはないようで、その時代に生きる個人の人生に焦点を当てた物語を書きたいと過去にインタビューで語っている。
今後どのような作品を生み出し、し烈な韓ドラ界で生き残っていくのか注目される。

脚本家 ファン・ジニョン(画像出典:NAVER人物)
最後にもう1人、韓国を代表する脚本家とはまだ言えないものの、わずか1作でとてつもない結果を残し、熱い期待が寄せられている人物を紹介する。
近年稀に見る最高視聴率17.6%を叩き出した大ヒット作、ジュノ(2PM)主演の『赤い袖先』(MBC/2021)を世に送り出したチョン・ヘリ作家だ。同作を通して、『2021 MBC演技大賞』で脚本賞に輝いており、その実力はお墨付き。
共同執筆だが過去には、『階伯』(MBC/2011)や『仮面の王 イ・ソン』(MBC/2017)を手掛けたことも。
果たして、彼女が前出の三大脚本家に仲間入りする日はくるだろうか。あと一歩というところまできている彼女の活躍が期待される。
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