現在放送中のドラマ『私を愛したスパイ』が成功の法則を秘めた作品だと囁かれている。これを受け、世界的な人気を得たドラマ『愛の不時着』に続くのではと期待されている。

MBC水木ドラマ『私を愛したスパイ』で主演を務めている女優のユ・インナが、微熱などの体調不良を訴え、新型コロナウイルスの検査を受けたことが明らかになった。

これ以前、本作に陽性判定者と動線が重なっていたエキストラが出演していたことが確認され、全面的に撮影を中断していた。しかしユ・インナは接触者ではなかったという。

ユ・インナの検査後、所属事務所であるYGエンターテインメント側は、ユ・インナが陰性判定を受けたことを発表し、撮影は正常に進められると明らかにした。ユ・インナのコンディションが回復次第、撮影スケジュールをそのまま消化するものと見られる。

ドラマ『私を愛したスパイ』

ユ・インナが出演するドラマ『私を愛したスパイ』(画像出典:MBCdrama公式Instagram)

MBC『私を愛したスパイ』は、秘密が多い2人の夫と、情報戦に巻き込まれた1人の女性のスリル満点なシークレットラブコメディーだ。

劇中ユ・インナは、ウェディングドレスデザイナーのカン・アルム役を演じている。カン・アルムはウェディングドレスを作ることを天職と思い、誰よりも情熱を注ぐ人物だが、秘密警察の元夫チョン・ジフン(エリック)と、産業スパイである現夫デリック・ヒョン(イム・ジュファン)によって、思いがけず情報戦に巻き込まれてしまい、潜在していた俊敏性と鋭い勘を発揮し、2人の男性を意のままに操る役柄だ。

ドラマ『愛の不時着』に似ていると話題の『私を愛したスパイ』

『私を愛したスパイ』はドラマ『愛の不時着』と似ている?!(写真提供:©スポーツ韓国、画像出典:tvN)

秘密が交差する刺激的な展開で視聴者を引き込む本ドラマは、どことなく世界的な人気を得たtvNドラマ『愛の不時着』を思い起こさせる要素が見え隠れしている時があり、その共通点を見ていこうと思う。

ヒロイン像

ユ・インナは『私を愛したスパイ』でカン・アルム役を演じた

『私を愛したスパイ』でドレスデザイナーのカン・アルム役を演じたユ・インナ(画像出典:MBC)

ソン・イェジンは『愛の不時着』でユン・セリ役を演じた

『愛の不時着』で化粧品メーカーの社長ユン・セリ役を演じたソン・イェジン(画像出典:tvN)

ユ・インナ扮するヒロインは、ドレスデザイナーとして一線で活躍する自立した女性。一方、『愛の不時着』でソン・イェジンが演じたユン・セリも、財閥のお嬢様でありながら、自身の力で女性向け化粧品メーカーの社長となったバリキャリ女性とあり、ともに美しさと実力を持った自立した女性が描かれている。

非現実的な設定

『私を愛したスパイ』出演陣

『私を愛したスパイ』でユ・インナ演じるアルムの元夫は秘密警察、現夫は産業スパイ!(画像出典:MBC)

ヒョンビンとソン・イェジンが主演を務めたドラマ『愛の不時着』

『愛の不時着』ではヒロインが北朝鮮に不時着!(画像出典:tvN)

『私を愛したスパイ』では、なかなかお目にかかれない”スパイ”、”秘密警察”という存在が、身近な”夫”として登場する。そして正体を明らかにできないまま彼らの情報戦が繰り広げられている。

『愛の不時着』ではヒロインがパラグライダーで北朝鮮に不時着してしまい、厳しい監視の目を逃れながら生活していた。舞台を韓国に移してからは、ヒロインの命を狙うシーンが多々登場している。

どちらもハラハラドキドキとする設定ではあるが、現実的かと聞かれればその逆であろう。

魅力的でタフな男性

元夫を演じるエリックと現夫を演じるイム・ジュファン

『私を愛したスパイ』でユ・インナ扮するヒロインを取り囲んでいる2人(画像出典:MBC)

ヒョンビンは北朝鮮の将校リ・ジョンヒョクを演じた

北朝鮮の将校リ・ジョンヒョクを演じたヒョンビン(画像出典:tvN)

『私を愛したスパイ』はエリック扮する秘密警察とイム・ジュファン扮する産業スパイである2人の夫が登場するが、ともにビジュアルはもちろん、明晰な頭脳を持ち、さらにスマートさとパワフルさを併せ持っている。彼らの立ち振る舞いは異なるものの、2人の男性が披露するそれぞれの魅力はときめきに満ちている。

『愛の不時着』では、ヒョンビン扮する北朝鮮の軍人リ・ジョンヒョクがまさにそれだ。リ隊長は底なしの寡黙な優しさを持ち、無敵に等しいほどの強靭さを誇っている。あらゆるピンチからユン・セリを救う姿は女性視聴者の心を掴んで離さなかったほど。

ドラマのタイトル

パク・ナムジョンは楽曲『愛の不時着』を歌っている歌手

楽曲『愛の不時着』を歌っている歌手、パク・ナムジョン(画像出典:NJエンターテインメント)

『私を愛したスパイ』と聞いて、往年の名作映画を思い出す人も少なくないはず。それもそのはず、イギリスの名スパイ、ジェームズ・ボンドが活躍する”007(ダブルオーセブン)シリーズ”、『007 私を愛したスパイ(1977)』と同名だ。

では『愛の不時着』はどうだろうか。

実は本作も往年の人気曲と同名タイトルである。ドラマ制作の遥か昔(1988年)、韓国で旋風を巻き起こすほどの人気を博していた、パク・ナムジョンが歌う『愛の不時着』という楽曲と同名である。どちらもノスタルジックな雰囲気を漂わす言葉がタイトルとなっているよう。

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このように妙にかぶる点が見え隠れすることから、『私を愛したスパイ』が世界的な成功を収めた『愛の不時着』からインスピレーションを感じたのでは‥とも見られているようだ。

『私を愛したスパイ』は韓国ではそこまでの人気は得てないものの、日本のドラマファンに多く受け入れられる要素がたっぷりと詰まっており、日本での放送が決定すれば大きな人気を得ることだろう。

また、ドラマ以外でもこんな共通点もある。
ユ・インナとソン・イェジンはともに1982年生まれであり、それぞれ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』、『愛の不時着』という人気ドラマを通じて、ドラマファンのみならず大衆に名を広めている。ソン・イェジンについてはこれに加え、Netflixでのドラマ放送を通じて世界的な女優として名を知らせ、さらに活躍の場も広げている。

すでにドラマファンの間では有名であるユ・インナも、成功の法則を秘めた『私を愛したスパイ』を通じて知名度を上げるのではと注目されている。