• 昔に比べてNetflixオリジナルシリーズの韓国ドラマの人気が落ち着いてきている。
  • 2023年上半期のNetflixオリジナルシリーズの韓国ドラマでは『ザ・グローリー パート2』以外は世界的ヒット作になるには至らなかったというのが体感だが、実際はどうだったのか?
  • 本記事では上半期のNetflixオリジナルシリーズの成績をご紹介!

世界中に利用者を抱え、韓国ドラマの話題作が多いNetflix。

特にNetflixオリジナルシリーズは、2020年ごろから人気を博し韓国ドラマが世界中で人気を獲得するのに大きく貢献。韓国ドラマのグローバル競争力を称賛する記事が日本の各メディアで多く掲載されました。

『Sweet Home -俺と世界の絶望-(2020)』『イカゲーム(2021)』『今、私たちの学校は…(2022)』などは、日本のメディアでも大きく取り上げられて話題に。

しかし最近では、以前のようにマスコミを騒がすほどの勢いなくなり、落ち着いてきていると言われています。

今年も『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~ パート2』を除いて、これぞという話題作が少なかったというのが事実。

では、果たして実際のその成績はどうだったのでしょうか?

本記事では、2023年上半期に公開されたNetflixオリジナルシリーズ韓国ドラマの成績をご紹介します!

ザ・グローリー~輝かしき復讐~ パート2

●公開日:2023年3月10日

学校で受けた壮絶ないじめにより、心に深い傷を負った主人公のドンウン(ソン・ヘギョ扮)が、加害者たちへの復讐に人生を捧げるストーリー。パート2ではドンウンの復讐劇の結末が描かれました。

『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』パート2(画像出典:Netflix)

『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』パート2は、公開直後からグローバルトップ10の総合ランキングで2週連続1位を獲得。『イカゲーム』『地獄が呼んでいる』『今、私たちの学校は…』に次いでグローバル総合ランキングで1位を獲得した韓国ドラマの4作目に浮上。

またシリーズ累計視聴時間は5.6億時間を超え、これまでにNetflixで公開された歴代韓国ドラマの中で4位の記録をマークしました。


ザ・グローリー ~輝かしき復讐~パート2(動画出典:YouTube Netflix Korea)

その恋、断固お断りします

●公開日:2023年2月10日

男性に負けるのが大嫌いな弁護士ヨ・ミラン(キム・オクビン扮)と女性不信の人気俳優ナム・ガンホ(ユ・テオ扮)が、ひょんなことから恋愛をすることになるロマンチックコメディ。

『その恋、断固お断りします』(画像出典:Netflix)

初週のランキングではグローバル総合ランキング20位以内に留まりました。

当初は出演者の人気と知名度が低かったためか、成績が振るいませんでしたが、海外で徐々に人気を獲得。公開2週目には総合ランキングで一気に3位に浮上、非英語ジャンルでは2位を記録しました。

韓国では3位に留まったものの、日本のランキングでは1位を記録。その他世界74か国でトップ10入りし、視聴者から好評を得ました。


その恋、断固お断りします(動画出典:YouTube Netflix Korea)

クイーンメーカー

●公開日:2023年2月10日

財閥一家が巻き起こした都合の悪いスキャンダルや事件を隠し、対処する役割を担ってきたフィクサー、ファン・ドヒ(キム・ヒエ扮)が、人権派弁護士オ・ギョンスク(ムン・ソリ扮)をソウル市長に当選させるために選挙戦に飛び込んでいく物語。

『クイーンメーカー』(画像出典:Netflix Korea)

初週ランキングではグローバルランキングの非英語ジャンルで1位、総合では2週目に最高4位を記録。その後は徐々に下降していく形に。

国別ランキングでは韓国、日本、香港、タイ、マレーシア、シンガポールでは公開直後から1位を獲得。アジア圏では大きく注目を集めましたが、世界ランキングでは人気を維持するに至らない結果となりました。


クイーンメーカー(動画出典:YouTube Netflix Korea)

配達人 ~終末の救世主~

●公開日:2023年05月12日

深刻な大気汚染のために防毒マスクなしでは生きられない2071年の世界が舞台。荒廃した世界の中で生活困窮者へ物資を届けながら、貧富の差が拡大する理不尽な世の中を変えようと暗躍する伝説の配達人”5-8″(キム・ウビン扮)の物語。

『配達人 ~終末の救世主~』(画像出典:Netflix)

公開直後からグローバルの非英語ジャンルで2週連続で1位を獲得。総合ランキングでは3位に浮上しました。

最新技術を駆使して荒廃した街の風景を表現した映像や、大気汚染や階級制度によって変わってしまった世界をテーマが公開前から話題を集めました。

韓国ドラマの中でもヒット作が少ないと言われているSFジャンルで好成績を残しましたが、話題性を持続させるのは難しい結果となりました。


配達人 ~終末の救世主~(動画出典:YouTube Netflix Korea)

ブラッドハウンド

●公開日:2023年6月9日

金を求めて闇金の世界に足を踏み入れた2人の若者、海兵隊出身のボクサー、ゴヌ(ウ・ドファン扮)とウジン(イ・サンイ扮)。二人の青年が巨悪に立ち向かい、命をかけて戦うクライムアクション。

『ブラッドハウンド』(画像出典:Netflix Korea)

初週の成績はグローバル非英語ジャンルで2位、総合で5位を獲得。2週目には非英語ジャンルで1位、総合ジャンルで3位まで浮上。そこからさらに上昇する結果には至りませんでしたが、アクションファンからは世界的に支持を得ました。


ブラッドハウンド(動画出典:YouTube Netflix Korea)

上半期はこのような結果となりましたが、Netflixオリジナルシリーズでは下半期にも期待作が待機中。

6月30日に公開された『セレブリティ』や7月28日に公開予定の『D.P. −脱走兵追跡官−: シーズン2』。パク・ソジュン、ハン・ソヒ主演の『京城クリーチャー』、『Sweet Home -俺と世界の絶望- シーズン2』など。

「超ヒット作」と言われる作品が現れるのか、注目を集めています。

小原 エリ

Kカルチャーの新鮮な情報を、身近な言葉でシンプルにお伝えできるように頑張っています。主にまとめ記事を担当。新しいK-POPや韓国ドラマとの出会いのきっかけを作れると嬉しいです

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