• 6月9日、俳優のウ・ドファンが主演を務める​​Netflixオリジナルシリーズ『ブラッドハウンド』が配信される。
  • 現在注目の作品であるが、劇中には飲酒運転で議論を呼んだキム・セロンが登場。
  • 世間からは様々な意見が寄せられているという。監督が議論の正面突破を選んだ理由とは?
Netflixオリジナルシリーズ『ブラッドハウンド』はウ・ドファンとイ・サンイが主演を務める​​

ウ・ドファンとイ・サンイが主演を務める​​Netflixオリジナルシリーズ『ブラッドハウンド』(画像出典:Netflix Korea)

6月9日、​​Netflixオリジナルシリーズ『ブラッドハウンド』が配信される。

そんな注目の作品には、飲酒運転で芸能活動を自粛している女優のキム・セロンが出演している。ネット上では彼女の復帰に対する賛否の声が上がっている。

『ブラッドハウンド』は同名のウェブ漫画を原作にした作品であり、闇金の世界に足を踏み入れた若者たちが、巨大勢力に立ち向かい激しい戦いを繰り広げる様子が描かれている。

劇中に登場する海兵隊出身のボクサーゴヌ(ウ・ドファン扮)と、対戦相手ウジン(イ・サンイ扮)の兄弟のようなブロマンスや、スリル満点の格闘アクションシーンが見どころの一つ。

俳優のウ・ドファン、イ・サンイ、パク・ソンウンが主演を務め、映画『ミッドナイト・ランナー』のキム・ジュファン監督が演出を担当している。

キム・セロンはサラ金業界の伝説と呼ばれる、チェ社長(ホ・ジュノ扮)の仕事を支える部下ヒョンジュ役で登場する。チェ社長の運営する保育院出身であり、社長の家族のような存在だ。

女優のキム・セロンは2022年5月に飲酒運転の事故を起こした

2022年5月に飲酒運転の事故を起こした女優のキム・セロン(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

2022年5月、キム・セロンは飲酒運転の事故を起こし、道路交通法違反などの疑いで在宅起訴された。

彼女は当時、酒に酔った状態でソウル市江南区の道路を走行し、ガードレールや街路樹に衝突。その際、変圧器にもぶつかり、周囲の住宅や店舗など57か所で停電を起こしている。

子役出身女優の不祥事は世間に大きな衝撃を与え、物議を醸した。4月5日にはソウル中央地裁から、罰金2000万ウォン(約200万円)の判決が言い渡され、彼女は現在も活動自粛の状態が続いている。

今回配信予定の『ブラッドハウンド』は、彼女の事件が発生する前に撮影が行われたという。キム・セロンは飲酒運転事故を起こし、本作の撮影を降板。

しかし、出演シーンはほとんど撮影が終わっており、主演であることからシーンを全てカットするのは難しい状況であったと伝えられた。

出演者の不祥事やスキャンダルが発生した場合、作品内の登場シーンを削除したり、公開自体がキャンセルとなるケースも少なくない。

キム・ジュファン監督は制作発表会で、「不自然にならないように出演量を最小化するため、ベストを尽くしました。数千、数万時間と努力を費やして作品を完成させました」とキム・セロンの出演分量について口を開いた。

キム・セロンの出演シーンに言及したキム・ジュファン監督

キム・ジュファン監督はキム・セロンの出演シーンに言及している(画像出典:MBCNEWS YouTube キャプチャー)

彼女の登場シーンを残した理由については「多くの俳優やスタッフが作品を完成させるために努力をしてきました」「物語が壊れてはいけないと考えました」と説明している。

監督は公開中止やストーリーの変更など、共に作品を作り上げてきた人々の努力が水の泡となる状況は避けたかったようだ。

騒動後、初めて公開される作品であることから、世間からは『ブラッドハウンド』がキム・セロンの復帰作になるという声も上がっている。

しかし、韓国オンラインコミュニティーでは「飲酒運転を起こして自粛中の女優をそのまま出すべきではない」「キム・セロンを復帰させるのはまだ早すぎる」と、作品の配信に否定的な意見も。

その一方、「他の俳優やスタッフの努力を考えたら、仕方がない選択」「配信はいいと思うけど、テレビ局ではなく、グローバルOTTだからこそ放送が可能なんだろうね」と、議論の正面突破を選んだ『ブラッドハウンド』に対し、肯定的なコメントも寄せられた。

ダンミ ニュース部

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