• 今月12日に公開されたNetflixオリジナルシリーズ『配達人 ~終末の救世主~』でソン・スンホンが好演している。
  • ソン・スンホンを含む”元祖韓流スター”達は、かつて来日すると空港に大挙するファンの対応に『国賓』が来日するレベルの警備体制が敷かれた。
  • 本記事では、MZ世代が経験したことのない社会現象を巻き起こした”元祖韓流スター”達をご紹介!

『配達人 ~終末の救世主~』に出演するソン・スンホン(画像出典:Netflix Korea公式Twitter)

かつて来日する度に空港にファンが大挙し、その様子がテレビや新聞で特集される程の人気ぶりだった韓流スターたち。

今月12日に公開されたNetflixオリジナルシリーズ『配達人 ~終末の救世主~』に出演するソン・スンホンもその一人です。

ソン・スンホンと言えば『新・韓流四天王』と呼ばれ、2000年代の『第一次韓流ブーム』を飾った人物。

この時代のファン達の熱狂は”社会現象”と呼ばれるレベルのものでした。

第一次韓流ブームの立役者、”ヨン様”ことペ・ヨンジュンが初来日した2004年4月4日。羽田空港には前日の22時ごろからファンが集まり始め、200人ほどのファンが空港で夜を明かしたとか。

ヨン様が到着する時間に集まった人数はなんと5,000人。羽田空港は一時的に機能が麻痺してしまったといいます。

5,000人が集まりパニックになる当時の羽田空港(画像出典:©スポーツ韓国)

さらに同年11月の来日時には、成田国際空港に2万人以上のファンが殺到。空港側も万全の体制を敷き、数千人の警察官と機動隊が配備されました。

まさにその警備体制は、国賓を迎えるレベルの緊張状態。

当時集まったファン達は30代以上の女性で主婦が多いと言われており、飾り付けたうちわやボードを掲げて熱狂する彼女たちの姿を、メディアも競うように報道しました。中には歓喜の涙を流したり、あまりの人の多さに倒れる女性もおり救急車が出動することも。

スマホも無く、自由に使えるSNSもなかった2000年代初頭。一体これだけのファン達がどこから情報を得て、どこからやってきたのだろうかと、メディアでその様子を観た一般の人々は首を傾げたと言います。

インターネットを駆使して簡単に情報を得られる現代に生きるMZ世代のファン活動とは違い、簡単ではないからこその魅力を持っていた当時のファン活動。

MZ世代のファン達は経験したことが無いであろう熱狂が、そこにはあったようです。

本記事では、そんな社会現象を生んだ”元祖韓流スター”と呼ばれる韓国男性芸能人を6人選抜。

『MZ世代が知らない』当時の情報と共にご紹介します!

ペ・ヨンジュン

日本で『第一次韓流ブーム』を巻き起こしたトップスター”ヨン様”。その人気は韓国、日本に留まらず、中国、シンガポールなどでも”空港麻痺”させるほどでした。

ペ・ヨンジュン(画像出典:ⓒ TOPSTAR NEWS)

2003年にNHKで『冬のソナタ』が放送されると日本で大ブレイク。SNSが現在ほど発達していなかった当時、口コミでその人気が広まったと言われています。

ファンのことを『家族』と呼び、”微笑みの貴公子”というキャッチコピーが付くなど、上品な立ち振る舞いやファンを大切にする姿が多くの女性ファンの心を掴みました。

イ・ビョンホン

『冬のソナタ』の次にNHKがピックアップした韓流ドラマが、イ・ビョンホン主演の『美しき日々』、『オールイン 運命の愛』。日本では”ヨン様”と双璧をなす韓流スターとして”ビョン様”と呼ばれ人気を博しました。

イ・ビョンホン(画像出典:ⓒ TOPSTAR NEWS)

『第一次韓流ブーム』から現在まで、韓国芸能界で常にトップを走り続ける数少ないスターとしても知られています。

人間味あふれる演技力が魅力で“千の顔を持つ俳優”とも。その美声にも注目が集まり、韓国人男性独特の発声や低音ボイスに魅了される女性ファンが続出しました。

2006年には東京ドームでファンミーティングを行い、2007年には日本武道館で誕生日パーティ。全国アリーナツアーを行った初めての韓流スターとしても知られています。

(関連記事)韓国で最も全盛期が長い俳優 イ・ビョンホン・・30年役者人生で心残りなこととは

チャン・ドンゴン

数々の映画やドラマを成功させてきたヒットメーカー、チャン・ドンゴン。

“韓国が生んだ最高の俳優”とも呼ばれ、甘いマスクと高い演技力が話題に。日本では『チャミスル』などのCM出演で韓流ファン以外からも高い知名度を得ました。

チャン・ドンゴン(画像出典:©スポーツ韓国)

チャン・ドンゴンは2007年に日本武道館で初めての海外ファンミーティングを行ったほか、2008年にはソウルにある江南COEXでファンミーティングを開催。ハリウッドでも活躍する彼の誕生日を祝うために、世界16か国からファンが集まり話題を呼びました。

ウォンビン

ユン・ソクホ監督の四季シリーズ1作目『秋の童話』で、日本でも有名俳優となったウォンビン。当時、韓流スター達と同じく一世を風靡していた木村拓哉さんに雰囲気が似ていたことから『韓国のキムタク』と呼ばれ、日本の韓流ファン達から愛されました。

ウォンビン(画像出典:ⓒ TOPSTAR NEWS)

『冬ソナ』ブームより前の2002年に放送された日韓合作ドラマ『フレンズ』の主演に抜擢され、最も早い段階から日本で知名度を得ていた俳優でもあります。

甘いルックスから『国民の弟』とも呼ばれ、年下男子ブームの先駆けとも。

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ソン・スンホン

冒頭でもご紹介した『配達人 ~終末の救世主~』で衰えぬ美形ぶりを発揮し、公開から間もなく既に好評を得ているソン・スンホン。

ソン・スンホン(画像出典:©スポーツ韓国)

その名前を日本で広く知らせたのはウォンビンと共に主演を務めた『秋の童話』。彼も『第一次韓流ブーム』から第一線を走り続けてきた名優の一人です。

2006年に待望の初来日を果たした時には、成田に早朝から5,000人のファンと100名余りの取材陣が集結。韓国で授賞式の候補者にソン・スンホンの名前が挙がると、日本のファンからテレビ局に「彼が出演するかどうか」の問い合わせが殺到するほどだったそう。

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クォン・サンウ

美しく鍛え上げられた体という意味の『モムチャン』という言葉を日本で流行させたクォン・サンウ。それまで日本の俳優の中で筋肉美を売り出した人物が少なかったこともあり、クォン・サンウのモムチャンは日本の女性たちに新しい魅力を提供しました。

クォン・サンウ(画像出典:©スポーツ韓国)

アジア中で一大ブームを巻き起こした『天国の階段』で主演を務め、多くのファンに感動の涙を流させたことから“涙の貴公子”とも呼ばれています。

映画『宿命』の撮影するために済州島に滞在した際には、数十名の日本の”追っかけ”が彼と同じホテルに宿を取り、四六時中撮影を追いかけて困らせてしまったというエピソードも。

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小原 エリ

Kカルチャーの新鮮な情報を、身近な言葉でシンプルにお伝えできるように頑張っています。主にまとめ記事を担当。新しいK-POPや韓国ドラマとの出会いのきっかけを作れると嬉しいです

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