- 約20年前に始まった、日本の韓流ブーム。当時、韓国女優として知名度が高かったのはチェ・ジウのみだった。
- その一強体制に待ったをかけたのが、韓国の時代劇ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い(2003)』の主演女優イ・ヨンエ。
- 彼女はこの作品を通じて、チェ・ジウと肩を並べる存在に急浮上した。
女優イ・ヨンエが、変わらぬ“童顔美貌”を披露した。
5月12日、イ・ヨンエは、ソウル江南(カンナム)区、狎鴎亭洞(アプクジョンドン)のギャラリア百貨店で行われた、ラグジュアリーレザーブランドのリニューアルオープン記念イベントに参加。
爽やかなショートカットに、ブラッドオレンジ色のワンピースという優雅な装いで登場し、報道陣をざわつかせた。
驚くのは無理もない。1971年1月生まれの彼女は、現在52歳(2023年5月現在)なのだ。
相変わらずの若々しい美貌と、気品あふれるエレガントな雰囲気に、韓国メディアは「女神級美貌」「不変の美貌」と絶賛!
透明感のある肌と可愛らしい笑顔は、日本で一躍大人気となった、あの“チャングム”当時のままである。
今から約20年前、日本では韓流ブームが突如として巻き起こった。
その火付け役となったが、KBS2ドラマ『冬のソナタ(2002)』と主演俳優のペ・ヨンジュン。
2003年にNHK-BS2で初放送されたドラマは、空前の大ヒットとなり、日本では“冬ソナ旋風”が吹き荒れた。
その後は”ヨン様ブーム”から、彼を含め、俳優のイ・ビョンホン、チャン・ドンゴン、ウォンビンが“韓流四天王”と呼ばれ、絶大な人気を博すようになる。
一方で、当時韓国女優として日本で有名だったのは、『冬のソナタ』でヨン様のお相手を演じたチェ・ジウ、一人のみ。
NHKでは、“冬ソナ”の後にSBS『美しき日々(2001)』が放送され、フジテレビ系列ではSBS『天国の階段(2003)』と、彼女がヒロインを務めるドラマの放送が続いた。
そのため、日本では「韓国女優と言えば、チェ・ジウ」と広く認識され、“ジウ姫”という愛称で呼ばれるように。
最初の韓流ブームでは、まさに“ジウ姫”一強の人気だった。
しかし、ある作品が日本で初放送され、日本の韓流ブームに新たな風が吹き込まれる。
それが、イ・ヨンエが主演を務めた、MBC『宮廷女官チャングムの誓い(2003/以下、チャングム)』。
このドラマは、NHKが初めて放送した韓国時代劇で、2005年に放送がスタート。
主演にイ・ヨンエとチ・ジニを迎え、身分制度が厳しい時代に生まれた“チャングム”が宮廷料理人や女医として活躍し、”大長今”の称号を与えられるまでの波乱の人生を描いた作品である。
韓国では、平均視聴率40%超えという驚異的な数字を叩き出したレジェンドドラマだが、日本でも同様に絶大な人気を誇った。
これまで恋愛ドラマの放送が多く、韓国の時代劇ドラマに馴染みがなかった日本人もハマり、今も名作として語り継がれる人気作だ。
当時の日本では、“韓国ドラマファン=ミドル世代の女性”というイメージが強かったが、『チャングム』は男性視聴者をも魅了し、新たな韓ドラファンを増やしたと言われている。
それに貢献したのが、“チャングム”を演じた、イ・ヨンエ。
彼女にとって『チャングム』は、初めての*タイトルロールで、宮廷料理人としての役作りや、54部作という長編作の撮影は決して楽ではなかったという。
*タイトルロール:作品のタイトル名と同じ名前の役柄
しかし、イ・ヨンエは『チャングム』人気を通じて、チェ・ジウと並ぶ、韓国を代表する女優として急浮上。日本の一般大衆にも名が知られる女優と上りつめた。
あれから約20年。今や、韓国の大物女優として高い知名度を誇る存在に。
出演作はそれほど多くはないものの、ドラマや映画で活躍を続け、時期作『マエストラ(原題)』でドラマ復帰すると伝えられている。
今度は、バイオリニスト出身でオーケストラの指揮者を演じるという。
放送時期など詳細はまだ未定だが、“チャングム”以降も変わらない、イ・ヨンエの美しい姿が早く見られることを期待したい。
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