• ユ・インナ主演の韓国ドラマ『ボラ!デボラ~恋にはいつでも本気~(ENA)』のセリフが物議を醸している。
  • それが、アウシュヴィッツ強制収容所の悲劇を例にしたセリフ。
  • 海外のSNSでは憤りのコメントとともに謝罪を求める声も殺到中だという。
ENA放送中の韓国ドラマ『ボラ!デボラ』

ENA放送中の韓国ドラマ『ボラ!デボラ』(画像出典:ENAドラマ)

現在放送中の韓国ドラマ『ボラ!デボラ~恋にはいつでも本気~(ENA/以下、ボラ!デボラ)』のセリフが物議を醸している。

一部の韓国メディアの報道によると、ツイッターなどのSNSで、本作のセリフが海外で炎上しているという。

問題のセリフは、去る5月10日に放送された第10話に登場する。

「アウシュヴィッツ強制収容所で、自分の排泄物の上で死んでいく人々の前で、誰かは洗顔をしていた」と切り出したデボラ(ユ・インナ扮)。続けて「ガラスの欠片で、髭を剃っていた・・そして、生き残った」と強調。

また「外見を整えるのは、生存にかかわるもの。ソロとして生き残るべきではないか」と、、“外見の重要さ”をアピールするのだった。

このセリフに対して、海外のSNSでは「ナチスに虐殺される中で、ユダヤ人が自らのプライドを守るためにやった行動」「外見を整える行為ではない」と憤りのコメントが殺到。謝罪を求める声も多数上がっているという。

アウシュヴィッツ強制収容所は、第2次世界大戦中に最も多くの犠牲者を出した強制収容所であり「虐殺と人種差別の象徴する」と語り継がれている。

海外SNS上で炎上を招いたドラマ『ボラ!デボラ』(画像出典:ENAドラマ)

韓国ドラマの人気により、その描写や設定が度々問題を起こしている。

昨年10月に放送・配信された『シースターズ(tvN/Netflix)』では「韓国の兵士1人が、ベトナム兵士20名も殺せる。ある兵士は、100人も殺した」という、ベトナム戦争(1954~1975)に参加した退役軍人のセリフが物議を醸した。

このセリフはベトナム国民の逆鱗に触れ、やがてベトナム政府がNetflix側に、同作の配信中断を要請する事態に発展したという。

ベトナムで配信中断を要請された韓国ドラマ『シスターズ』

ベトナムで配信中断を要請された韓国ドラマ『シスターズ』(画像出典:tvNドラマ)

また昨年放送された『ビッグマウス(MBC/Disney+)』では、連続殺人犯である死刑囚に向かって、パク・チャンホ(イ・ジョンソク扮)が「お前の母親は、お前みたいなサイコパスを生むなんて、一体何を召し上がったんだろうな。(タイのスープ)トムヤムクンか?」と挑発するシーンが登場。

このセリフに、タイのネットユーザーが反応。「タイに、悪い人間がたくさんいると思わせる皮肉めいたセリフ」「トムヤムクンを食べたら、血が汚れてるって言いたいの?」と、不快感を示した。

他にも『ナルコの神(2022/Netflix)』では、南米の国スリナムを卑下するセリフ、『ペントハウス3(2021/SBS)』では黒人の格好を嘲笑するかのような表現などが、海外のSNSで炎上騒ぎに巻き込まれた。

韓国国内でも「ドラマをドラマで楽しめばいいのに」など、擁護の声も聞こえるが、「海外の人への配慮が足りなかった」「差別の歴史を持つ韓国だからこそ、もっと気を遣うべき」と、ドラマ側を注意を促す声が大半を占めている。

編集長コラム

Danmee編集長のコラムです。韓国芸能界の出来事やネットの話題を分かりやすく解説しております。日本のマスコミが滅多に取り上げない様々な韓国情報を読者の方々と共有していきたいと思います。

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