時流とともに韓国ドラマは様々な流行を生み出してきました。

最近では、リアルさや共感を追求した”ハイパーリアリズム”というジャンルの韓国ドラマが増えていると言われています。この傾向はSNS等で共感を得たり、逆に自分が共感することに慣れているMZ世代を中心に広がっているのだそう。

視聴者にとっても身近な事柄をテーマに取り上げ、登場人物が自分と同じように奮闘する姿を見ていると「明日も頑張ろう」と思える勇気をくれます。

その一方でファンタジージャンルのドラマの人気も根強くあります。ファンタジーは元々リアリティを求めないため内容に古さを感じにくく、名作として長く愛されている作品も多いのです。

リアルなドラマばかり見ていると疲れてしまうこともあるはず。ファンタジーで気分転換しようと思うものの、チープなファンタジードラマだと冷めた気持ちになってしまうのも確かです。

そこで本記事では、視聴率調査会社ニールセン・コリアの調査で最高視聴率が20％を超えた質の高いファンタジードラマを厳選。

中でも特に人気のあるラブストーリーのジャンルから5本ご紹介します！

トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜（2017）

最高視聴率20.5％

高麗時代の英雄だったシンは神によって”不滅のトッケビ(鬼)”にされたまま人間として900年以上の時を過ごし、不滅の命の終わりを望んでいました。

ある日シンを永遠の命から解き放つことが出来る”トッケビの花嫁”だと名乗る女子高生ウンタクと出会い、一緒に過ごすうちに命の終わりを望んでいたシンの心が揺らぎ始めます。

トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜(画像出典:tvN Drama公式Twitter)

『シークレット・ガーデン』『太陽の末裔』をはじめとしたファンタジー脚本にも定評のあるヒットメーカー脚本家キム・ウンスクの作品。

900年という時の流れを感じさせるために、長い時間をかけて練り込まれたストーリーはファンタジー好きにもロマンス好きにも刺さること間違いなしです。

韓国でも何度も再放送が繰り返され、韓ドラファンに愛され続けている不朽のファンタジードラマ。

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青い海の伝説（2016）

最高視聴率21％

詐欺師ホ・ジュンジェはスペインに滞在していたある日、言葉の話せない純粋無垢な女性に出会いますが、他人をすぐ信じてしまう彼女を放っておけずホテルに連れ帰ります。しかしその女性は初めて陸に上がった地球最後の人魚だったのです。

青い海の伝説(画像出典:SBS)

『星から来たあなた』『愛の不時着』を手掛けた脚本家パク・ジウンと、『華麗なる遺産』『主君の太陽』のチン・ヒョク監督がタッグを組んだ作品。

『人魚姫』に詐欺師のヒーローを組み合わせるという発想は他では見られないストーリー。人魚姫が現代に存在したら？というファンタジーならではの想像を、愛らしく楽しい人物像に再解釈したキャラクターも必見です。

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星から来たあなた（2013）

最高視聴率28.1％

故郷に帰れなくなった宇宙人ト・ミンジュンは約400年もの間、地球人には干渉しないと決め、正体を隠して人間として生活してきました。あと3か月で自分の星に帰れるというところで、トップ女優チョン・ソンイが隣に越してきたことから次第に放っておけなくなり…。

星から来たあなた(画像出典:SBS)

『青い海の伝説』と同じくパク・ジウンが脚本を手掛けた作品。主演のチョン・ジヒョンは、この作品でパク・ジウンと息がぴったり合ったと感じたとコメントしており『青い海の伝説』の出演にもつながったようです。

この作品では、ヒーローが宇宙人という設定。しかし、天然で浮世離れした行動を取るのはヒロインのチョン・ソンイの方で、宇宙人のト・ミンジュンの方が冷静で世話焼きという意外な関係も魅力のひとつ。

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主君の太陽（2013）

最高視聴率21.8％

7年前の事故がきっかけで幽霊が見える体質に悩まされるようになった女性テ・ゴンシル。人と距離を取り孤独に暮らしていましたが、大手ショッピングモールの若社長チュ・ジュンウォンに触れている時だけ幽霊が見えないことに気付きます。

ゴンシルの能力を利用してトラブルを解決していくジュンウォンでしたが、次第に純粋なゴンシルに惹かれはじめます。

主君の太陽(画像出典:SBS)

心霊もののため人を選ぶドラマかと思いきや、感動やコメディを盛り込んで大衆にも受け入れやすいドラマとなり、高視聴率をキープして最終回を1話延長するほど人気を得た作品。

当時、様々な社会現象を起こしたと言われている本作ですが、童話『あらしのよるに』がモチーフに出てくると、瞬く間に韓国の書店のベストセラーに。ファンタジードラマとして鉄板と言われる作品に仲間入りしました。

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君の声が聞こえる（2013）

最高視聴率24.1％

人の心を読むことができるパク･スハは、初恋の相手チャン・ヘソンの行方を探していました。10年ぶりに再会したヘソンは落ちこぼれの弁護士となっており、スハは自分の力を使ってその仕事を手伝うようになります。

君の声が聞こえる(画像出典:SBS)

2023年4月に10周年を迎えた本作。つい先日の記念日には出演俳優が集まって祝ったという程、出演陣からも長く愛されている名作です。

ファンタジーと法廷サスペンスという一見正反対の要素を上手くミックスした設定が、ファンタジードラマに一味違う魅力をプラスしています。

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シークレット・ガーデン（2010）

最高視聴率35.2％

大手デパートの社長を務める完璧な男性キム・ジュウォンと、スタント女優として働くキル・ライム。2人は旅先の済州島で魂が入れ替わってしまうという事態に見舞われてしまいます。

シークレット・ガーデン(画像出典:SBS)

男女の魂が入れ替わってしまうという設定自体はよく目にするものの、ここまでの名作と言われるようになった理由は、やはり俳優陣の演技。そして笑いや感動の要素が盛り込まれたストーリーに、セリフが印象的であったこと等が理由となったようです。

こちらも『トッケビ』と同じキム・ウンスク脚本の作品。『ザ・グローリー ～輝かしき復讐～』を手掛けたことでも知られており、『ザ・グローリー』ロスを感じる今こそ『トッケビ』と併せておすすめの一作です。

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