現在の韓国ドラマ界では、これまで見られなかった”続編”の制作がトレンドとして流行している。果たして続編ドラマは前作に次ぐヒットを飛ばせるのであろうか。過去作品を検証してみよう。

2020年、『愛の不時着』や『梨泰院クラス』が巻き起こした空前の韓ドラブーム。

この人気も手伝ってか、韓国ドラマ界ではこれまでに見られなかった”続編”制作がブームとなっている。
最近では、韓国で放送中であるサスペンススリラー『秘密の森』の続編『秘密の森2』を筆頭に、シーズン3まで制作された『ボイス』など、人気ドラマの続編やシリーズが続々と登場している。

ドラマロスになった視聴者にとっては嬉しいニュースである一方、前作を超えるほどの感動を届けてくれるのかという高いハードルがあることも確かだ。

果たして”続編”はパート1の人気を超えることが出来るのか。

現在、ブームとなっている”続編”が制作された過去のドラマを振り返ってみよう。

『ドリームハイ2』(2012)

ドラマ『ドリームハイ2』

ドラマ『ドリームハイ2』(写真提供:©スポーツ韓国)

未来のスターを夢見る若者たちが入学したキリン芸能高校を舞台に、挫折や葛藤を経験しながら愛や友情を育む姿を描いた青春ドラマ『ドリームハイ』。
シーズン1では、テギョンやウヨン(2PM)、IU、miss A出身のペ・スジらが出演し、それぞれがトップスターへと成長する姿を描いたが、シーズン2では、ジヌン(2AM)、カン・ソラ扮する落ちこぼれ問題児と、ジヨン(T-ARA)、ヒョリンらが扮する最高のトップアイドルたちが火花を散らすチームバトルを描いている。

大ヒットを飛ばした前作の人気と期待を前に披露されたシーズン2は、まず主演陣の演技力が向上したことで高評価を受けた。続いて、現役アイドルとして活躍する彼らが演じるクオリティーの高い歌やダンスシーン、ハイスクールミュージカルを連想させる演出、シーズン1に出演したスター、IUやキム・スヒョンらのカメオ出演などで多くの話題を集めた。

しかし、視聴率は同時間帯で最下位を免れなかった。
同時間帯の競争作がSBS『サラリーマン楚漢志』とMBC『光と影』という点に加え、過度に描かれたキャラクター相関図によるストーリーの分散化、それにより面白みも感動も少なくなってしまい失望した人が多かったようだ。

余談であるが、『梨泰院クラス』のパク・ソジュンが、劇中で男性2人組アイドルグループ『I:dn(イドゥン)』のボーカル、シウ役に扮している。

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『IRIS-アイリス2-』(2013)

ドラマ『IRIS-アイリス2-』

ドラマ『IRIS-アイリス2-』(写真提供:©スポーツ韓国)

2009年に視聴率35%という驚異的な記録を見せたイ・ビョンホン、キム・テヒ、チョン・ジュノ主演の人気ドラマ『IRIS-アイリス-』の後続作。

主演はシーズン1のイ・ビョンホンとキム・テヒに代わり、チャン・ヒョクとイ・ダヘ、またシーズン1に続きキム・スンウ、キム・ヨンチョルも出演している。

それほど悪くない視聴率をはじき出したものの、華麗なアクションが飛び交った前作に比べ、アクション性はむしろ後退しており、チャン・ヒョクやイ・ダヘの演技力に多少物足りなさが感じられたよう。

前作がイ・ビョンホン、キム・テヒという大物スターをキャスティングした影響もあり、シーズン2は彼らの足跡や陰が大きかったためか、物足りないという評価が目立った。


『IRIS-アイリス2-』ティーザー予告(動画出典:KBS 한국방송)

『宮S』(2007)

ドラマ『宮S』

ドラマ『宮S』(画像出典:group8)

「もし韓国に王室制度が残っていたら?」という斬新な設定の少女漫画を原作に、ユン・ウネとチェ・ジフンが出演し爆発的な人気を得た次世代ドラマ『宮 -Love in Palace-』。

これにに続く王室ラブストーリーを描いたのが、『宮S』だ。
跡継ぎ問題に揺れる宮殿を舞台に”秘密の王子様”が本当の王子様になるまでを描いた作品で、主人公をプリンスに移し、K-POP界のトップスターSE7ENが主演を務めたことでも話題を呼んだ作品だ。

放映初期には10%台半ばの高視聴率を記録したが、その後1桁台の視聴率に下落し、低調な視聴率のままでドラマが終わってしまった。

まとめ

続編として制作されたこれらは、どれも手厳しい評価を受けるような作品でなく、それぞれ独立した作品として見れば視聴者を満足させているドラマばかりだ。

しかし、いまだに多くの人気を得ているパート1の作品に比べると、やや見劣りするのは確かであり、その人気には及ばないのが現状のようだ。

同じキャストで同じ題材を扱った続編作であれば、それなりに人気を得られるのであろうが、視聴者が期待する前作の世界観を受け継ぎながら、新しいドラマへと調理することは至難の業に近いだろう。

果たして、現在放送されている続編ドラマは前作に匹敵する人気を得られるのであろうか。