韓国では苦戦を強いられたSBS『今日のウェブ漫画』だったが、東南アジアでは高い人気を博しているという。その理由は、配信しているOTTプラットフォームにあるようだ。韓国国内では残念な結果に終わったものの、グローバル評価はその真逆をいっている。

視聴率1%台で幕を閉じたSBS『今日のウェブ漫画』が今、東南アジアで高い人気を博している。

SBS『今日のウェブ漫画』は、韓国では残念な結果に終わったが、海外では絶大な人気を博している

韓国では残念な結果に終わったSBS『今日のウェブ漫画』だが、海外では絶大な人気を博している(画像出典:SBS)

最近、放送終了した『今日のウェブ漫画』が、東南アジアのOTTプラットフォーム”Viu(ビュー)”で1位に上がったという。

Viuは現在、インドネシア、マレーシア、フィリピン、香港、シンガポール、タイなど主要東アジア諸国を含む16カ国でサービスされている。『今日のウェブ漫画』はインドネシアで1位、香港では3位を記録し、Viuがサービスされているすべての国で最上位圏にランクインした。

『今日のウェブ漫画』は、2016年に放送された日本のドラマ、TBS系『重版出来!』のリメイク版で、新入社員が一人前の編集者に成長するための社内奮闘記を描いている。韓国国内では1%台の視聴率から抜け出せずに幕を閉じたが、グローバルOTTを通じて、韓国ドラマの人気が高い東南アジア地域での”逆転劇”に成功した。

“東南アジア版 Netflix(ネットフリックス)”と呼ばれているViuは、利用者数5860万人(昨年末基準)を保有する巨大プラットフォーム。インドネシアでは、Netflix(ネットフリックス)やDisney+(ディズニープラス)などを抜き、月間ユーザー数1位を記録している。

Viuがこれほど高い人気を誇るのは、韓流コンテンツを前面に押し出しているから。

主要東アジア諸国の人気チャートを見ると、上位10作品のうち半数以上が韓国ドラマになっている。また、ホームページを見ると、『ペントハウス』や『女神降臨』、『哲仁王后』などのドラマと、『ランニングマン』や『知ってるお兄さん』などのバラエティー番組が”人気作”として掲載されており、そのボリュームは”韓流コンテンツ専門のOTT”と言っても過言ではない。

韓流コンテンツが熱い人気に包まれている東南アジアで、絶大な人気を手にした『今日のウェブ漫画』。韓国国内では、視聴率獲得という熾烈な戦いに苦戦していたが、世界のドラマファンには受け入れられるどころか、高い評価を浴びる結果となった。

グローバルな人気を博した作品、女優パク・ウンビン主演のKBS2(Netflix)『恋慕』

女優パク・ウンビン主演のKBS2(Netflix)『恋慕』も、グローバルな人気を博した作品だ(画像出典:KBS)

これ以前にも同じような道を辿っていた作品がある、それがKBS2(Netflix)ドラマ『恋慕』だ。

韓国では俳優の演技力不足を指摘する声をはじめ、厳しい意見が集中。視聴率の低迷を余儀なくされた『恋慕』だったが、海外では配信後、2週間でNetflix世界ランキングのトップ10入りを記録。優雅な世界観に魅了されたと、世界のNetflixユーザーから称賛が届けられている。

韓国の視聴者は目の肥えた人も多く、ドラマに対し厳しい意見を述べる人も少なくない。そのような過酷(?)な環境だったからこそ、次々とウェルメイド作品が誕生した。さらに、それらは海を越え、世界で愛されるコンテンツへと成長していった。

そのような厳しい声があったからこそ、さらに上をいく作品が誕生したのも事実だ。しかし、韓国では酷評に悩まされているものの、グローバルでの評価は上々な作品も数多くある。どうやら、韓国国内だけの視聴率で作品性や人気を語る時代は終わったようだ。

(構成:星野沙)






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