ドラマファンにとって”聖地”である、ドラマのロケ地。コロナ禍により、海外のファンはもちろん、韓国国内のファンも足が遠のいている。そのような中、『太陽の末裔』の撮影が行われた観光名所で、約4年ぶりにイベントが開催されるという。ドラマにちなみ、カップルイベントを楽しめる場所だったのだが、2人の離婚によりイベントの開催が厳しくなっていたそうだ。

韓国ドラマファンにとって”聖地”となっている、ドラマのロケ地。

韓流ブームの火付け役となった『冬のソナタ(2002)』でも、そのロケ地となった春川エリアなどが観光地化するほど人気のスポットとなった。

しかし、突然に訪れた新型コロナウイルス感染症の影響で、”聖地巡礼”を楽しむことが難しくなり、ドラマファンは落胆の色を隠せずにいた。

そのような厳しい状況下を越え、今年は人気ドラマのロケ地で、4年ぶりにイベントが開催されることになった。

そのイベントとは、『太白カップル祭り』。

俳優のソン・ジュンギとソン・ヘギョの共演で人気を集めたドラマ、KBS2『太陽の末裔 Love Under The Sun(2016/以下、太陽の末裔)』のロケ地である、江原道太白市で開催される。

ドラマ『太陽の末裔 Love Under The Sun』は日本でも大反響となった

日本でも大反響となった、ドラマ『太陽の末裔 Love Under The Sun』。ポスター画像(写真提供:©スポーツ韓国、画像出典:KBS)

『太白カップル祭り』は、『太陽の末裔』のように、美しい愛を育むカップルのために、2017年に”全国で唯一、カップルのためのお祭り”をテーマとし、”トン里テフ公園”一帯で開催されているもの。初開催では、2日間で約1万7000人ほどが来場し大盛況となった。翌年開かれた第2回も、家族連れやカップルなど8000人以上もの人が訪れ、多くの賑わいを見せたイベントだ。

太白カップル祭り

太白カップル祭り(画像出典:太白市)

しかし2019年、第3回の開催を控える中、ドラマの主演俳優であるソン・ジュンギとソン・ヘギョの離婚が発表され、イベントは中止に。さらに、その翌年からコロナ禍となったことで、その後、3年間ほど開催できずにいた。

開催地である江原道太白市は、『太陽の末裔』の放送終了後、約3億7千万ウォンをかけてドラマセットを復元。翌年には、主人公2人の愛を素材にした太陽の末裔公園を、9億ウォン(約9000万円)ほどかけて造成し、ドラマファンが多く集まる観光名所となった。

2016年から3年間、訪問者は年間平均11万人を超えるほどの人気スポットになったのだが、2020年には観光客が2万4千人余りに激減。これは、時が経つにつれドラマ人気が落ち着いたことや、主演俳優の離婚、終わりの見えないコロナ禍など、様々な悪影響が重なってしまったことが理由に挙げられる。

ドラマ人気に便乗し12億7千万ウォンかけて観光地を造成したものの、閑古鳥が鳴いてしまう結果に‥。この打撃は観光施設だけでなく、周辺のレストランや商業施設にも広がりを見せ、経営難に陥っている店舗もあるという。

残念ながら2019年7月に破局となってしまった、“世紀のビッグカップル”ソン・ジュンギとソン・ヘギョ。

“世紀のビッグカップル”として愛された、ソン・ジュンギとソン・ヘギョ。残念ながら、2019年7月に破局となってしまった(写真提供:©スポーツ韓国)

同市はその後、観光客の流出を防ぐため、さらに250億ウォンという大々的な投資をし新しい観光施設を造成した。だがこの当時、KBSニュースは「ドラマ人気にのみ便乗し、地域特色に合わない観光地を造成したのが問題だ」と批判めいた見解を見せている。

そのような厳しい指摘を受けてしまった観光名所で、4年ぶりに再開される『太白カップル祭り』。

当日は、地域サークルや祝賀歌手招請による公演をはじめ、参加型のイベント、”デュエット+プムプムコンテスト”や”カップル手錠イベント”、”カップル卓球ボール運び”など、2人1組で楽しめる多様なプログラムが用意されているという。また、カップルだけでなく一般観光客も楽しめる”ホウセンカ染め”や”アロマ作り”などのプログラムもあるそうだ。

今回、約3000万ウォンもの予算を投じるとあって、どれほどの集客が見込めるのか注目されている。

(構成:星野沙)






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