韓国メディアのデイリアンが、日本における”第4次韓流ブーム”を紹介しながら、かつてのブームとは違う”特徴”を紹介した。「なぜ、第2のヨン様、グンちゃんが現れないのか」その問いと原因を考察した、韓国メディアの記事を紹介する。
韓国メディアのデイリアン(데일리안/dailian.co.kr)が、日本における“韓流ブーム”を考察する記事を掲載し、注目を集めている。
![現在日本で高い人気を誇る韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』](https://danmee.jp/wp-content/plugins/wp-fastest-cache-premium/pro/images/blank.gif)
現在日本で高い人気を誇る韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(画像出典:ENAドラマ)
8月16日、同メディアは『日本国内はKドラマ熱風なのに‥第2の“ヨン様、グンちゃん”がいない』と題した記事を掲載。第4次韓流ブームの持つ、かつてのブームとは違う“特徴”を紹介した。
やはり注目の的は、Netflex(ネットフリックス)ジャパンチャート。現在トップ10位内には、4~5本以上の韓国ドラマがコンスタントにランクインしており、記事にはスクリーンショットまでも用意し、その人気ぶりを伝えている。
そして、ある疑問を投げかけた。
「なぜ、第2のヨン様(ペ・ヨンジュン)とグンちゃん(チャン・グンソク)はいないのか?」
![ヨン様ことペ・ヨンジュンと、グンちゃんことチャン・グンソク](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2022/01/koreanactor0118-2.jpg)
ヨン様ことペ・ヨンジュンと、グンちゃんことチャン・グンソク(画像出典:KBSドラマ、SBSドラマ)
ペ・ヨンジュンとチャン・グンソク。
不世出の韓流スターとして、2000年代と2010年代、一世風靡となった人物である。
2人が日本の空港に姿を現せば、数千人規模のファンが彼らを出迎える姿を、多くの人が鮮明に覚えているのではないだろうか。
(関連記事)日本での爆発な人気により韓国内の実績が霞んだ2大韓流スター
デイリアンは、韓国経済研究所と日本メディアの報道を引用しながら「ヨン様ブームは、日韓両国で3兆ウォン(約3070億円)の経済効果をもたらした」「2011年にチャン・グンソクが日本で上げた収益は、30億円にも上る」と、そのすさまじい人気を詳しく紹介。
しかし、チャン・グンソクの出現を最後に、日本中を震撼させるほどの“韓流スター”は現れていない。
デイリアンはその理由について「作品(ドラマ)人気が、俳優人気を上回っているためだ」と論ずる。
その一例として、日本ではパク・ソジュンの人気より、『梨泰院クラス』への支持が大きいと紹介している。
裏を返せば、韓国ドラマを見るきっかけが、かつては「好きな俳優の出演作」だったのであれば、現在は「(出演者に関係なく)面白くて作品性が高いから」へと、その風潮が変化しているということ。
確かに、昨年から今年まで、日本で大きな話題となったドラマを見ても、その傾向は確然である。
昨年の『海街チャチャチャ』から、今話題の『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』まで、作品そのものに魅了されている日本の視聴者が続出している。
![『海街チャチャチャ』](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2021/09/KimSeonHo-HometownChaChaCha1-1024x683.jpg)
『海街チャチャチャ』(画像出典:tvNドラマ)
また、NetflixのようなVODの台頭により、ドラマ配信のタームが短くなったのも一因のようだ。
一昨年前までは、テレビでの放送がメインだったため、少なくとも数カ月間(放送期間中)、韓流ファンは長い時間、主演俳優に“沼入り”してから、ドラマを観るパターンが多かった。
しかし今は“一気見”できるコンテンツが増え、ブーム助成にかかるタームが短くなっている。それ故、公開から数日後には話題性がなくなり、“スター誕生”の瞬間も訪れづらくなったのだ。
もちろん、第4次韓流ブームが訪れたタイミングと、コロナ禍が時期的にかぶったため、スターの来日イベントが途絶えてしまった事も、原因の一つだろう。
第2のヨン様、グンちゃんの席は現在“空席”となっている。
ようやく、スターの来日イベントも増えつつある昨今。ヨン様やグンちゃんのような、ビッグスターの誕生は期待できるだろうか。
“韓流ドラマ”より“韓国ドラマ”という言葉が一般的になるなど、大きな環境変化が起きていることを勘案すると、それは少し難しいのかもしれない。
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