日本は、8月に入り夏本番を迎えた。そこで、暑さを忘れるほど夢中にさせてくれ、かつ季節感を楽しめるドラマを紹介してみる。日本でも視聴可能な作品を中心に取り上げたので、週末やお盆休みに一気見されてみてはいかがだろうか。

韓国ドラマは近年、人との交流や絆、人生をテーマにしたようなヒューマンドラマが増加傾向にあり、多くの人から支持を得ている。

しかし、中にはラブストーリーを楽しみたい、日本の視聴者もいるのではないだろうか。

そこで、8月に入り夏本番を迎えた今、この季節の風物詩である、海を舞台にしたものや、暑さを忘れさせてくれるような恋愛を描いた作品を、友情から恋へと発展したもの5選に絞って紹介する。

恋のスケッチ ~応答せよ1988~

まず1作目に紹介するのは、2012年からスタートした『応答せよ』シリーズ3つ目の作品で最も高い視聴率を獲得した、tvN『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜(2015)』。

tvN『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜(2015)』

tvN『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜(2015)』(画像出典:tvN)

ノスタルジックな雰囲気が特徴で、初恋や青春、そして笑いと涙が溢れる家族模様が描かれている。

俳優のパク・ボゴムと、リュ・ジュンヨルが知名度を上げた作品の1つとして知られ、ヘリ(Girl’s Day)は、スター女優へと駆け上がった。

主人公の未来の“夫探し”がテーマになっており、視聴者の間では、テク派(パク・ボゴム扮)とジョンファン派(リュ・ジュンヨル扮)に別れ、ドクソン(ヘリ扮)と最終的に結ばれるのがどちらなのか、最後まで目が離せない展開でお茶の間を楽しませた。

青春真っ只中の若者が繰り広げる恋愛模様から、彼らが大人になった際の様子まで楽しめる1作となっている。

俳優のパク・ボゴムと、リュ・ジュンヨルは、『恋のスケッチ ~応答せよ1988~』に出演した。

『恋のスケッチ ~応答せよ1988~』に出演した、俳優のパク・ボゴム(上)と、リュ・ジュンヨル(下)。(画像出典:tvN)

ひと夏の奇跡~waiting for you

2作目に紹介するのは、SBS『ひと夏の奇跡~waiting for you(2017)』。

SBS『ひと夏の奇跡~waiting for you(2017)』

SBS『ひと夏の奇跡~waiting for you(2017)』(画像出典:SBS)

子役時代から活躍しているヨ・ジング、tvN『シンデレラと4人の騎士<ナイト>(2016)』に出演したアン・ジェヒョン、MBC『ミス・コリア(2013)』で主演を務めたイ・ヨニという、若手俳優3人が主人公を務めた。

19歳の時に事故により命を落としたヘソン(ヨ・ジング扮)が、そのままの姿で12年後の現在に現れ、初恋相手ジョンウォン(イ・ヨ二分)を一途に想う、年下男子の切ないラブロマンスにときめく作品となっている。

ジョンウォンが働くイタリアレストランのオーナー兼シェフで、大人の魅力溢れるミンジュン(アン・ジェヒョン扮)が、2人の間にどのように関係してくるのかも見所だ。

ヨ・ジングとイ・ヨ二は、『ひと夏の奇跡~waiting for you』に出演した。

『ひと夏の奇跡~waiting for you』に出演したヨ・ジングとイ・ヨ二の1シーン。(画像出典:)

その年、私たちは

3作目に紹介するのは、SBS(Netflix)『その年、私たちは(2021)』だ。

SBS(Netflix)『その年、私たちは(2021)』

SBS(Netflix)『その年、私たちは(2021)』(画像出典:SBS)

JTBC(Netflix)『梨泰院クラス(2020)』のチェ・イソ役で大ブレイクを果たしたキム・ダミと、映画『パラサイト 半地下の家族(2019)』で知名度を上げたチェ・ウシクが主演を務めている。

高校時代に出会いカップルとなった男女に最悪の別れが訪れ、社会に出て不本意ながら再会を果たし、友達として過ごす中、彼らがどのような結末を迎えるのか目が離せない。

また2人の10年間を、テンポよく描いたストーリーは多くの共感を呼び、自然体の演技が視聴者の心を掴むことに成功、ハマる人が続出した。

キム・ダミとチェ・ウシクは、『その年、私たちは』に出演した。

『その年、私たちは』に出演したキム・ダミとチェ・ウシク。(画像出典:SBS)

海街チャチャチャ

4作目に紹介するのは、日本でも絶大な人気を得たtvN(Netflix)『海街チャチャチャ(2021)』。

tvN(Netflix)『海街チャチャチャ(2021)』

tvN(Netflix)『海街チャチャチャ(2021)』(画像出典:tvN)

大人気女優シン・ミナと、俳優キム・ソンホ(キム・ソノ)が主演を務め、現実主義の歯科医であるユン・ヘジン(シン・ミナ扮)と、万能ニートのホン・ドゥシク班長(キム・ソンホ扮)が、海の村“コンジン”で繰り広げるラブコメディーだ。

2人の息の合った掛け合いが微笑ましく、放送回を重ねるごとに距離が縮まっていくのだが、そこには大きな壁が存在し、視聴者をより一層引きつける。

また、村の住人の人情味溢れるキャラクターやセットの数々が、作品の温かな特性を完璧に表現、いつの間にかその世界観に引き込まれる魅力がたっぷりと詰まっている。

そして夏を象徴する、海が登場するのも見逃せないポイント。美しいスカイブルーを背に、主人公の男女が織りなすロマンスは必見だ。

シン・ミナとキム・ソンホは、『海街チャチャチャ』に出演した。

『海街チャチャチャ』に出演した、シン・ミナとキム・ソンホ。(画像出典:tvN)

彼女はキレイだった

5作目に紹介するのは、俳優のパク・ソジュンが主演を務めたMBC『彼女はキレイだった(2021)』。

MBC『彼女はキレイだった(2021)』

MBC『彼女はキレイだった(2021)』(画像出典:MBC)

同作は、子ども時代は互いに恋心を抱いていた2人が、大人になって再会し繰り広げる、甘く切ないラブコメディー。

少年時代はぽっちゃり体型でさえなかったが、クールなイケメン男性に変身したソンジュン(パク・ソジュン扮)と、優等生の美少女だったが、残念すぎる女性に成長したヘジン(ファン・ジョンウム扮)の恋の行方が、視聴者を引きつける。

再会の約束の日、へジンはソンジュンの姿に気後れして、大親友で美人のハリ(コ・ジュニ扮)に自分の代役を頼む。

しかしこれがきっかけで、ハリがソンジュンに恋心を抱くようになり、一方のへジンは予想外の出来事に遭遇、ソンジュンと気持ちがすれ違ってしまう。なかなか進展を見せない、もどかしさが見所の1つとなっている。

パク・ソジュンとファン・ジョンウムは、『彼女はキレイだった』に出演した。

『彼女はキレイだった』に出演した、パク・ソジュンとファン・ジョンウム。(画像出典:MBC)

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ここまで紹介した作品は、『ひと夏の奇跡~waiting for you』『その年、私たちは』『海街チャチャチャ』『彼女はキレイだった』は、Netflix(ネットフリックス)で視聴が可能。『恋のスケッチ ~応答せよ1988~』は、dTV、WATCHAで視聴できる。

週末やお盆休みに、ぜひ一気見してはいかがだろうか。

(構成:西谷瀬里)







パク・ボゴム

2011年映画『ブラインド』でデビュー。

以降、映画『コインロッカーの女』(2015)、ドラマ『君を憶えてる』(2015)などに出演。

『恋のスケッチ~応答せよ1988~』(2015-2016)で天才棋士チェ・テクを演じブレイク。2016年8月より放送されたドラマ『雲が描いた月明り』で地上波初主演を果たし、爆発的人気を得る。

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