俳優ペ・ヨンジュンの代表作といえば、日本ではKBS2『冬のソナタ(2002)』だが、実は本国でそれよりもさらに人気を博したのが、MBC『ホテリアー(2001)』だ。本記事では、当時の人気を振り返り、見所を一部紹介する。

俳優のペ・ヨンジュンが、日本で一躍有名になったドラマといえば、KBS2『冬のソナタ(2002)』だ。

MBC『ホテリアー(2001)』は、俳優のペ・ヨンジュンが出演したドラマ。

俳優のペ・ヨンジュンが出演したMBCドラマ『ホテリアー(2001)』。(画像出典:MBC)

しかし韓国では、同作よりも約1年前に放送されたMBC『ホテリアー(2001)』の方が、人気が上回っていたことをご存じだろうか。

韓国で『冬のソナタ』の最高視聴率が28.8%であったのに対し、『ホテリアー』はなんと38.6%という記録を打ち出している。

そんな『ホテリアー』は、日本で“冬ソナブーム”が訪れた後に上陸。ローカル局のTOKYO MXで、2003年12月に初めて字幕版が放送され、以降、複数のテレビ局を介して日本の視聴者を楽しませた。

韓国の一流ホテルを舞台に、働くスタッフの人間関係と友情、ホテルの買収をもくろむ企業買収家と経営者の攻防を、リアルに描いた作品だ。

ちなみに撮影の舞台は、去る3月にヒョンビンとソン・イェジンが挙式したことで知られる、ソウル広津(クァンジン)区のグランドウォーカーヒルホテルで、豪華な内観に目を奪われた人もいたはず。

そして、なんといっても『冬のソナタ』では、初恋の甘酸っぱさと純愛で、見る者にときめきを届けてくれたペ・ヨンジュンが、『ホテリアー』では頭の切れるクールな凄腕M&A専門家、シン・ドンヒョクに扮し、そのギャップに魅了されたヨン様ファンが続出。

ペ・ヨンジュンは、『ホテリアー』で、クールで凄腕のM&A専門家に扮した。

『ホテリアー』で、クールで凄腕のM&A専門家に扮したペ・ヨンジュン。(画像出典:ペ・ヨンジュン公式Instagram)

特に、ホテルのVIP顧客担当支配人、ソ・ジニョン(ソン・ユナ扮)との恋の行方は、少々刺激的で印象的なシーンが多い。

エレベーターでの強烈なキスシーンは名場面として知られているが、プールで泳いでいたドンヒョクが、ジニョンに告白するシーンはペ・ヨンジュンファンをメロメロにする。

その理由は、彼がプールサイドに上がると、彫刻のように割れた腹筋を披露したからだ。

『冬のソナタ』のイメージからは想像もできない、鍛え上げられた身体に視聴者はノックアウトされてしまった。

ペ・ヨンジュンは、『ホテリアー』のプールのシーンで、その身体が話題となった。

『ホテリアー』で、ペ・ヨンジュンに身体が話題となったプールでの1幕。(画像出典:MBCentertainment 『Happy Time, Masterpiece Theater』#10, 名作劇場 20070930』映像キャプチャー)

さらにドンヒョクが、ジニョンを「思い出のレストランへ一緒に行こう」と誘うのだが、そのセリフも視聴者の胸キュンポイントとなった。戸惑いながら、返事をはぐらかしてその場を去ろうとする彼女に、さらに一押しする姿も見逃せない。

ジニョンはドンヒョクに一押しされる。

ペ・ヨンジュン扮するドンヒョクが、ジニョンに一押しする。(画像出典:MBCentertainment 『Happy Time, Masterpiece Theater』#10, 名作劇場 20070930』映像キャプチャー)

プールに落ちたジニョンが、ドンヒョクに助けてもらった1幕。

ドンヒョクが、プールに落ちたジニョンを助ける1幕。(画像出典:MBCentertainment 『Happy Time, Masterpiece Theater』#10, 名作劇場 20070930』映像キャプチャー)

こうして“ヨン様効果”も手伝い、大きな話題となった同作は、2007年に上戸彩主演で日本リメイクされた。

しかもペ・ヨンジュンが特別出演した上に、ドンヒョクの6年後の姿を演じている。このニュースは放送開始前から報じられ、当時大きな注目を浴びた。

現在『ホテリアー』は、動画配信サービスのU-NEXTで視聴可能だ。気になった方は、一度ご覧になってみてはいかがだろうか。

ペ・ヨンジュンの新たな魅力にハマってしまうかもしれない。

(構成:西谷瀬里)






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