続々と新ドラマがスタートしている韓国。その中でも期待されているのは、8月1日よりスタートするtvNドラマ『朝鮮精神科医ユ・セプン』だろう。朝鮮王朝時代にも存在していた”火病”。韓国人特有の病気と呼ばれるこの病を、当時はどのように治療したのだろうか。その答えとともに、視聴者にヒーリング効果を届けてくれるという。
日本でも有名な”火病”という言葉。
その歴史は古く、朝鮮王朝時代にまで遡る。明の医師、張介賓が使用した言葉だと紹介されている。
“火病”とは、朝鮮民族にみられる民族特有の情緒由来の疾病で、朝鮮民族が怒りや悔しさ、恨(ハン)などの感情が長期間持続した場合に患うとされる(引用元:ウィキペディア)。
漢方医学で”火病”は、ストレス(火)を我慢することが繰り返されて発生する、一種の神経性身体化障害を指す。公式的な精神医学的疾病と定義されておらず、うつ病障害のうち身体化症状が主になる限り、様相と見るのが一般的だ。
インターネットの世界では、「韓国人が怒って騒いでいる」といった意味合いで使われており、ネガティブな使い方をされるケースも多い。
朝鮮王朝時代にもあったとされる”火病”。この当時、どのように治療されていたのであろうか。

ヒーリング効果バツグンとの呼び声が高い、tvN月火ドラマ『朝鮮精神科医ユ・セプン』(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
その謎を紐解くヒントが、8月1日よりスタートするtvN月火ドラマ『朝鮮精神科医ユ・セプン(原題)』にありそうだ。
この作品は、人気のある内科医院の医官であり、鍼が打てない天才医師のユ・セプン(キム・ミンジェ扮)が、宮中陰謀に巻き込まれて追い出されたソ・ウヌ(キム・ヒャンギ扮)と、変わり者の師匠のケ・ジハン(キム・サンギョン扮)に出会い、心医として生まれ変わるストーリーを描く。同名の小説を原作にシーズン制で製作される予定だ。
『朝鮮精神科医ユ・セプン』でも描かれるように、当時は心の病を治す精神科もあった。朝鮮王朝時代は、病気の根源が悪霊にあるという迷信もあったのだが、そのような時代にも精神科医=心医がいたそうだ。
昔の文章に心医をまとめたものがある。李氏朝鮮の第7代国王 世祖が著述した、朝鮮時代の医学関連古書『医薬論』にはこう記されている。
“心医”は、患者だけでなく、その家族を安静させる努力をするべき。
患者は、極度の不安と恐怖を感じるのだが、これが治療において大きな害になる。
よって、患者の気まぐれな性格にも辛抱し、話に耳を傾け、誠心誠意に仕えないとならない。
患者とその家族は、心の平安を得るようになったら、病勢が好転するためだ。
これを見ると、この当時も人々の心に平穏をもたらす役割をした医師もいたようだ。

俳優のキム・ミンジェを主演に迎え、キム・ヒャンギ、キム・サンギョンとともにストーリーを展開していく(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
朝鮮王朝時代には心の病気をどう治療したのか、それはこの作品が答えてくれる。
演出を担当したパク・ウォングク監督は「朝鮮王朝時代にも心が痛む人々がいただろう」とし、「その人々がその痛みと欠乏をどのように克服し幸せを取り戻したかを描いた作品」と説明した。
続いて「慰労と感動、ヒーリングがあるが、そこにコミカルさとユーモア、ミステリーとスリラー、宮廷暗闘など様々な魅力が込められている」と、作品を紹介している。
ドラマが与えるメッセージは「不幸を経験せざるを得ない人はいません」。自分の不幸を受け入れて、その世界だけで生きていく人がいるが、実はそうではないんだ‥という温かな視線を向けたものだ。
主人公のセプンは、患者が本音を話せるように近づいて心を開かせ、その中に入って深く共感し、心からの慰めを伝える。
すべての人間は同じように尊い存在で、自由であり幸せになる権利がある。不幸を経験しなければならない人などはいない、不幸ではなく幸せを選択する資格があると語っている。
人の心を苦しめることが何なのか、そして人の心を取り戻すことが何かを考えさせてくれる。耐えることになれた現代人にとって、彼の言葉は大きな慰めになるだろう。
心の闇は、響くメッセージがあれば気持ちを入れ替えることもできる。そう発信する本作は、現代人にもヒーリング効果をもたらすのではないだろうか。
視聴者に癒しを与え、自分だけの心の平穏を取り戻す旅程を描いた『朝鮮精神科医ユ・セプン』。殺伐とした空気が充満する現代社会を生きる私たちに、穏やかで温かな日差しを届ける作品となりそうだ。
(構成:星野沙)
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