かつて日本で韓国ドラマを放送していた放送局の一つに、フジテレビの『土曜ワイド・韓流アワー(2004)』があった。しかしこの枠は短期間で終了し、その後別枠で復活するも、再び早々に終わりを迎えた。本記事では、同番組が終了せざるを得なかった理由に触れる。
NHKで放送されたKBS2ドラマ『冬のソナタ(2002)』をきかっけに、日本で突如として巻き起こった韓流ブーム。

日本に韓流ブームを巻き起こしたドラマ『冬のソナタ』(画像出典:naver drama)
俳優のペ・ヨンジュンの”ヨン様ブーム”をはじめ、彼を含めて俳優のイ・ビョンホン、チャン・ドンゴン、ウォンビンが”韓流四天王”と呼ばれるなど、絶大な人気を博していた。
彼らが来日すれば、日本のメディアがこぞって取り上げ、朝の情報番組から1日中、彼らの話題で持ちきりだったのを覚えている人もいるだろう。
そんな『冬のソナタ』が、韓流ブームの火付け役となり、当時はこれに続けと言わんばかりに、日本の地上波ではSBS『パリの恋人(日本テレビ/2004)』や、KBS2『サンドゥ、学校へ行こう!(日本テレビ/2003)』などのヒット作品が放送されるなど、韓国ドラマが一斉に取り扱われるように。
(関連記事)「冬ソナより好き!」17年前に日本の視聴者を泣かせた韓国ドラマとは
その放送局の一つに、2004年10月からフジテレビ系列で、土曜日に放送されていた『土曜ワイド・韓流アワー』があった。
韓国ドラマと韓国芸能情報の2部構成で進行され、第1作目にはSBS『天国の階段(2003)』が、第2作目にはMBC『悲しき恋歌(2005)』が放送された。

『土曜ワイド・韓流アワー』で放送された『天国の階段』(上)と『悲しき恋歌』(下)(画像出典:SBS,MBC)
両ドラマともに、当時日本で人気を博していたクォン・サンウが主演を務め、『冬のソナタ』と同様の純愛ドラマで、韓ドラファンの心を掴む要素が散りばめられていた。
しかし、残念ながら『悲しき恋歌』を最後に、わずか2作品で『土曜ワイド・韓流アワー』は終了する。『悲しき恋歌』の視聴率が、10%にも届かなかったという結果が影響していたのだ。
番組終了に伴うコメントで、担当者は「日本のドラマであれば、視聴率が悪くても3カ月我慢すれば終わるが、韓国ドラマは半年も続くため」と語っている。
つまり番組が終了した一因に、”低視聴率番組の長期化回避”があったということだ。
事実、韓国ドラマは最近になってこそ12~16話程度で完結する作品が増えてきたが、当時はまだ長編が多く『天国の階段』と『悲しき恋歌』は、共に20話以上だった。
ちなみに、同番組が2005年9月に終了して以降、同年10月から深夜2時台で韓国ドラマの放送自体は続いていた。
しかし、2006年10月の改編で廃止されてからは、数年に渡り編成から姿を消し、2010年1月に再び『韓流α』という番組枠が新設され、韓国ドラマが復活。
そんな『韓流α』の記念すべき1作目は、日本で人気を博したMBC『私の名前はキム・サムスン(2005)』だった。

『韓流α』の第1作品目に放送された、MBCドラマ『私の名前はキム・サムスン(2005)』(画像出典:MBC)
本作では完全ノーカット版の放送に加え、出演者インタビューや作品解説を盛り込むなど、他社の韓国ドラマ枠と差別化を図っての再スタートを切る。
そして3作目に放送されたSBS『華麗なる遺産(2009)』では、初回放送時に9.7%という比較的良い視聴率を獲得し、また韓国でも話題作となった作品を多く取り扱っていた。
当時、人気放送局であったフジテレビが、韓国ドラマの放送を何度も断念しているところを見ると、日本の地上波で韓国ドラマが放送されるには、その特性上少し難しい部分があるのかもしれない。
しかし今日、韓国ドラマを取り扱う放送局が再び多く存在しているのも事実。
改めて韓国ドラマの日本人気を再認識させられる。
(構成:西谷瀬里)
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