• 【韓流20周年企画-『サンドゥ、学校へ行こう!』編】2022年は、日韓同時開催が話題となったFIFAサッカーワールドカップから20年を迎える年となる。
  • 振り返ると日本の韓流ブームの歩みも、同じようなタイミングだったのではないだろうか‥
  • 今回は、”冬ソナ”とともに韓流ブームを盛り上げた作品であり、RAIN(ピ)をワールドスターへと駆け上らせたドラマ、『サンドゥ、学校へ行こう!』にスポットを当てる。

2003年9月より、韓国KBS2にて放送されたドラマ『サンドゥ、学校へ行こう!』。

韓国だけでなく、日本でもマニアを量産した『サンドゥ、学校に行こう!』、 RAIN(ピ)とコン・ヒョジンが主演を務めた。

RAIN(ピ)とコン・ヒョジンが主演を務めた『サンドゥ、学校に行こう!』。韓国だけでなく、日本でもマニアを量産した(画像出典:KBSドラマ)

この作品は、高校中退、少年院帰りの前科者、しかも未婚で子持ちであるサンドゥと、彼が15年間も一途に愛し続けた数学教師ウンファンを中心に繰り広げられるヒューマンドラマ。

主人公サンドゥ役を、K-POP界のスーパースター RAIN(ピ)(本名:チョン・ジフン)が、ヒロインのウンファン役を女優のコン・ヒョジンが演じている。

韓国で放送当時、同時間帯には国民的ドラマMBC『宮廷女官チャングムの誓い』が放送されていたこともあり、視聴率はそれほど高くなかったものの、多くの”サンドゥ廃人”なるマニアを誕生させ好評を受けた作品だ。

韓国から日本へ、そして世界へと人気を広げたRAIN(ピ)

『サンドゥ、学校へ行こう!』は日本でも放送(2005年)され、その評判は口コミで広がり、韓国同様にRAIN(ピ)の人気に火が着く。

RAIN(ピ)は韓国を代表するK-POPスタートなった

韓国を代表するK-POPスタートなった、RAIN(ピ)(画像出典:RAIN Instagram)

これを受け、RAIN(ピ)はアルバム『IT’S RAINING』の日本盤を発売(2005年)し、同年に東京国際フォーラムや日本武道館などでコンサートも開催。

その後も日本においてファンミーティングや数々のイベントに顔を覗かせたRAIN(ピ)は、さいたまスーパーアリーナを皮切りに世界各国を巡るワールドツアーをスタートさせる。彼の人気は、韓国から日本へ、そして世界へと広まっていった。

ドラマをきっかけに、日本で起きた爆発的な人気をベースに、 RAIN(ピ)はワールドスターへと駆け上っていく。

その決定打を放ったのが、ハリウッド進出だ。RAIN(ピ)は2008年に、ハリウッドの奇才、ウォシャウスキー兄弟が脚本を手掛けた『ニンジャ・アサシン』(米国公開は2009年)の主演に抜擢される。

彼はこの作品で、2010年に米国ロサンゼルスで開催された『MTVムービー・アワード2010』にて、韓国人俳優として初めて”最高のアクションスター賞”を受賞。アジア人のハリウッド進出が難しいと言われていた時代に主演を遂げ、さらに受賞も果たすという快挙を成し遂げた。

“冬ソナ”とともに、韓流ブームを巻き起こした『サンドゥ、学校へ行こう!』

『サンドゥ、学校へ行こう!』の放送当時、日本では”冬ソナ”旋風が巻き起こっていた。

誰もが『冬のソナタ』と俳優のペ・ヨンジュンに熱狂していたのだが、これにそこまでハマれなかった人たちが魅了されたのが『サンドゥ、学校へ行こう!』だった。

韓流ファン=”冬ソナ”ファンという時代であったが、ドラマファンの中には「『サンドゥ、学校へ行こう!』の方が良かった」というファンも多く見られていた。

日本の視聴者からは「観ると励まされるようなストーリー」「学園ものかと思って見たら、大間違い!号泣必至」「泣けた。号泣するドラマだった」「RAIN(ピ)の演技が上手で見入ってしまう」「これは名作! 感動した」「見始めると、どんどんとハマっていく」など、称賛する声が多い。

前述したように、ドラマの面白さはこのような口コミで広がり、新たなドラマファンを増やすと同時に、韓流ファンの選択肢も増やしていった。

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韓流ブームのきっかけが『冬のソナタ』であったことは確かだが、実は『サンドゥ、学校へ行こう!』もブームを巻き起こした立役者であったのだ。

ペ・ヨンジュンと同じく、ドラマで主演を務めたRAIN(ピ)は世界で活躍する韓流スターへとなり、アジア諸国はもちろん、米国ハリウッドでもアジア人として初の快挙をいくつも成し遂げている。

韓流スターが世界ヘと羽ばたく時、日本での人気から火が着くことが多いというが、RAIN(ピ)がまさにその成功例と言えるだろう。

RAIN(ピ)をワールドスターへとさせた『サンドゥ、学校へ行こう!』は彼の活躍はもちろん、若かりし頃のコン・ヒョジンが初々しいフレッシュな演技を披露している。そんな2人も堪能できる、ドラマファンにはたまらない作品だ。

(投稿:星野沙)





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