tvN(Netflix)ドラマ『私たちのブルース』で登場した、島のベテラン海女チュニと孫のエピソード。涙無くしては見られない感動の回となったのだが、別の意味でも”感動”をもたらすエピソードが盛り込まれていた。それは、チュニ役を演じた女優コ・ドゥシムと、息子役を演じた俳優がある関係だったからだという。

いよいよフィナーレを迎える、tvN(Netflix)『私たちのブルース』。

『私たちのブルース』がどのような最終回を迎えるのか、ドラマファンから期待されている

どのような最終回を迎えるのか、ドラマファンから期待されている『私たちのブルース』(画像出典:tvNdrama公式Instagram)

オムニバス形式で展開されている本作では、登場人物の隠されていた秘密が次々に明かされていく。

第16話からは島のベテラン海女、ヒョン・チュニ(コ・ドゥシム)と孫、そして息子とのエピソードが登場。

劇中、夫と息子3人を先に見送ったチュニが、たった1人残った末息子のマンスさえ交通事故で失う危機に置かれたシーンが盛り込まれている。

特に、マンスの状況を知ったチュニが病院を訪れ、病床に横になっている息子を見ながら涙を流す場面は、視聴者の涙を誘うのに十分だった。誰もがマンスの回復を祈り、チュニの辛い状況に心を痛めたからだ。

辛く悲しい現実を突きつけられたシーンであったが、ここにはある”秘密”があるという。

それは、劇中でチュニとマンスの親子役を演じた俳優が、実際にも”親子”だったということ。

実の親子が、”親子役”で共演

このシーンは、チュニ(コ・ドゥシム)が、末息子マンス(キム・ジョンファン)と再会した

チュニ(コ・ドゥシム)が、末息子マンス(キム・ジョンファン)と再会するシーン(画像出典:tvN)

チュニの末息子であるマンス役を演じたキム・ジョンファンは、コ・ドゥシムの実の息子だ。

キム・ジョンファンは1986年5月生まれの36歳(日本年齢)で、経済学を専攻した後、東国大学校映像大学院で演技について学んだ。そして、母親のコ・ドゥシムと同じ役者の道に進んだ。

2013年に、MBC『ホジュン~伝説の心医~』を通じて顔を知らせた彼は、コ・ドゥシムの息子という事実を隠して『パーフェクトカップル~恋は試行錯誤~(2016)』、『上流階級(2018)』、『未成年裁判(2022)』などに出演。

また、2016年に放送されたtvN『ディア・マイ・フレンズ』で、キム・ジョンファンはコ・ヒョンジョンの叔父であり、コ・ドゥシムの弟役チャン・インボンとして出演。実の親子でありながら、姉弟役として共演を果たしている。

「役者になりたい」という息子に、コ・ドゥシムは‥

コ・ドゥシムが息子に抱いた思いとは‥。劇中、名演を披露していた

劇中、名演を見せたコ・ドゥシム。彼女が息子に抱いた思いとは(画像出典:tvNdrama公式Instagram)

キム・ジョンファンは以前から、母親のような俳優生活を夢見てきたそうだ。しかし、コ・ドゥシムは息子が俳優になることに反対だった様子。

彼女は過去、演技がしたいと話す息子に「今は勉強する時で、あなたが後で役者になっても知性と実力を兼ね備えられるように、その分野の修士、博士課程を終えてほしい」という意を伝え、キム・ジョンファンも素直に従ったという。

実は、息子が役者の道に進むことが嫌だったと話すコ・ドゥシム。

だが、彼女は「男の子なので、顔に粉を塗る(化粧をする)職業だけには進まないことを願ったが、結局、俳優の道へ進みたいという息子を止めることはできなかった」とし、キム・ジョンファンの意志を尊重したという。

この当時、コ・ドゥシムは「息子が俳優になっても、一生”誰かの息子”という偏見から抜け出せなければ、それは良い選択ではないと考え、教授や外交官などほかの専門職を薦めた」と話している。

キム・ジョンファンは母親の意思に従って学業に専念し、アメリカ留学も経験。帰国後は国内の証券会社に勤め、退社した後、演技関連学科に進学して演技活動を始めたそうだ。

以後、演劇と独立映画などに出演し、オーディションにも積極的に参加してきたというキム・ジョンファン。

母であるコ・ドゥシムのように、韓国を代表する俳優になる日が楽しみだ。

(構成:星野沙)





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