俳優にとってもドラマファンにとっても、年末のお楽しみとなっている『MBC演技大賞』。今年の”大賞”候補となった最有力作は、9月より放送となったナムグン・ミン主演の『黒い太陽』と言われている。だがここにきて、ジュノ主演『袖先赤いクットン』が抜群の話題性と視聴率を記録し、番狂わせが起きるのではと囁かれている。果たして”大賞”という栄冠は誰の手に輝くのか。
お互いの撮影現場にコーヒーカーを送るほど、熱い友情を誇る俳優ナムグン・ミンと2PM(トゥーピーエム)のジュノ。そんな2人が、2021年の『MBC演技大賞』の”大賞”をめぐり、熾烈な争いを見せている。
かつて”ドラマ王国”と呼ばれていた韓国放送局のMBCが、2021年下半期に社運を賭けて制作したと言われている、『黒い太陽』。
(関連記事) かつてのドラマ王国が死活をかけて作った作品!9月放送 韓ドラ『黒い太陽』
MBC創立60周年を記念して企画された『黒い太陽』は、韓国で最もホットな俳優ナムグン・ミンが主演を務め、今年9月より放送をスタート。韓国の視聴者を熱狂させたという人気作だ。
この作品は、1年前に行方不明になった国家情報院最高の現場要員ハン・ジヒョク(ナムグン・ミン)が、自分を奈落に落とした内部の裏切り者を捜し出すために組織に復帰したことで繰り広げられる、スパイアクションドラマ。
制作発表会当時から「2021年の『MBC演技大賞』で大賞を受賞するのでは」とのコメントが出るほど期待を一身に受けていた作品だ。
その期待に応えるべく、しっかりしたシナリオと洗練された演出や、10キロ以上の増量を甘受して国情院要員に変身したナムグン・ミンの破格的な演技などが人気と話題性を呼び、最高視聴率9.8%を記録。低迷中だったMBCに再びスポットライトを当てたと多くの称賛を得ている。
これを受け、韓国メディアの間では冗談交じりに「演技大賞のトロフィーにはナムグン・ミンの名前が刻まれた」との声が上がっていた。
しかしここで、11月よりスタートした『赤い袖先(原題:袖先赤いクットン)』が驚異的な視聴率をはじき出し、今やナムグン・ミンとジュノのどちらが大賞をもらうか分からない、番狂わせが起きるのではと言われている。
ジュノが主演を務める、金土ドラマ『赤い袖先』。
今月25日に放送された『赤い袖先』の第15話では、視聴率が全国基準14.3%まで上昇し、最高視聴率をマーク。放送を重ねる度に自己最高視聴率を更新しており、残りの2話で15%はもちろん、20%台まで狙えるという声も聞かれているほど。
しかも、『赤い袖先』が記録した2桁の視聴率は、2018年に放送されたソ・ジソブ主演の『私の恋したテリウス~A Love Mission~』以来の快挙。
さらに、同時間帯にはソン・ヘギョ主演、SBS『今、別れの途中です』なども顔を揃え、「死の組」と呼ばれる金土ドラマのラインナップで圧倒的な視聴率と話題性で1位を守っているため、さらに意味深いと評価されている。
この人気を受け、主人公を演じたジュノは『MBC演技大賞』の大賞候補に浮上。これでナムグン・ミンとは大賞をかけたライバルとなった。
これに先立ち、ナムグン・ミンとジュノは、2017年に放送されたKBS2『キム課長とソ理事~Bravo! Your Life~』で共演。ドラマを大ヒットに導き、2人は同年の『KBS演技大賞』でベストカップル賞に輝いている。
そんな2人が今回、『MBC演技大賞』の”大賞”をかけ、熾烈な争いを繰り広げることに。
果たして”大賞”という栄冠は誰の手に輝くのか。”信じて見る俳優”ナムグン・ミンか、それとも俳優として抜群の存在感を見せているジュノになるのか、ドラマファンからはその行方が見守られている。
一方、『MBC演技大賞』は、今月30日午後8時40分に行われる。
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