- ソン・ヘギョ主演のNetflix(ネットフリックス)ドラマ『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~(邦題)』が、12月30日より公開される。
- 脚本を手掛けたキム・ウンスクはこの物語をかくきっかけが「娘に聞かれた質問」だったと言及。
- ファンタジー心を刺激することに長けているキム作家があらたに挑んだジャンル、“いじめ問題”で世界へ投げかけるものとは。
ソン・ヘギョ主演のNetflix(ネットフリックス)ドラマ『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~(邦題/以下、ザ・グローリー)』が、12月30日よりいよいよ公開される。

『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』ポスター。(画像出典:Netflix)
学生時代、悲惨ないじめを受けた一人の少女が壮絶な復讐を計画し、時を経て加害者へ罪の代償を払わせようとするヒューマンドラマだ。
ソン・ヘギョは、本作で初めて復讐劇に挑戦するのだが、出演理由について「このような作品にずっと出たいと思っていて、ついに出会えたという気持ち」と言及する。
そして台本を読み「あまりにもつらくて、しばらくボーっとした。人が人に、どうしてこんなことができるんだろうと胸が痛くなった。ウンスク先生は、そういう考えを完璧に表現してくださっていて、私さえうまく演じられれば、良い作品になると確信した」と打ち明けた。

『ザ・グローリー』制作発表に登壇した作家のキム・ウンスク(左)と監督のアン・ギルホ。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
脚本を手掛けるのは、かつて『太陽の末裔 Love Under The Sun(2016)』でタッグを組んだキム・ウンスク氏。彼女は、この作品を書くことになったきっかけを「高校2年生の娘に問われた質問だった」と話す。
「ある日、娘から“お母さんは私が暴力を振るうのと、暴力を振るわれるのと、どちらがより胸が痛む?”と聞かれた。これが原稿と向き合う始まりだった」
本作を執筆するにあたり、キム氏は多くのいじめ被害者の手記を読んだという。そして被害者が、現実的な補償よりも加害者からの“心からの謝罪”を望んでいることがわかった。

何不自由なく育ったヨジョン(イ・ドヒョン扮)だが、ムン・ドンウンの復讐に加勢することに。(画像出典:Netflix 公式Instagram)

ムン・ドンウンの後ろにあるパソコンモニターがブラウン管であることから、2022年頃と推測されている。(画像出典:Netflix 公式Instagram)
ある韓国メディアによると、本作の過去のシーンに“ガラケー”とパソコンの“ブラウン管モニター”が確認できたといい、当時の時代背景が2002年頃と推測されている。
そして現代を演じるソン・ヘギョの年齢が、彼女の等身大に極めて近い30代後半だと考えられていることから、およそ20年前に受けた痛みを今日まで抱き続けていたことになる。
“十年一昔”という言葉があるように、10年経てば“昔”とされる時代の流れにおいて、人はそれほどまでに当時の思いを持ち続けることができるのだろうか、答えは「NO」だ。でも、こと“いじめ”に関しては別物だと捉えるべきだろう。
加害者は“過去は過去”のこととして、ともすれば“若気の至り”などと誤った行為すら“青春”という美辞麗句に置き換えて笑い話にしているかもしれない。話題になればまだマシで、いっそ忘却の彼方である可能性の方が高い。
しかし、被害者は違う。その当時から記憶しているのではなく“いじめ”は終わっていないのだ。その時受けた苦しみが地続きにあり、今を生きているのである。

自分を苦しめた当事者と時を経て再会した時、2人は‥。(画像出典:Netflix 公式Instagram)

自分を苦しめた当事者と時を経て再会した時、2人は‥。(画像出典:Netflix 公式Instagram)
先に述べたように、キム氏は被害者が加害者からの“心からの謝罪”を望んでいることについて、
「私は世俗的な人間なので、その“心からの謝罪”で被害者が得られるものは何なのだろうと悩んだ。そして、“得る”のではなく“取り戻す”のだと悟った。被害者はいじめや暴力を受けた瞬間から、目に見えない人間の尊厳や名誉、栄光のようなものを失ったんだと。そしてその“心からの謝罪”を受けてこそ、ようやく原点に立てるのだと思った」という思いに至ったことを告白。
そして「私はこの作品で、その原点を応援したい」と内なる思いを伝えている。
こうして、女性のロマンスとファンタジー心を刺激するドラマ作りを得意としてきたキム・ウンスクは『ザ・グローリー』で、世界190カ国余の視聴者へ“いじめ・校内暴力”について問いかけることとなった。
2021年に配信され、韓国の社会問題へ一石を投じたと言われたNetflixオリジナルシリーズ『D.P.-脱走追跡官-』に続いて、『ザ・グローリー』も大衆の心を動かすことになるのか、注視されることになりそうだ。
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