韓国ドラマのヒット作を見ていると、いくつか共通点が見つかることがある。今もなお根強い人気を誇るtvN『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』(2016)とKBS2『太陽の末裔 Love Under The Sun』(2016)。「韓ドラの女王」と言われる脚本家のキム・ウンスク作家が書いたこの2つの作品にも共通点があった‥。
韓国を代表する脚本家キム・ウンスクは、1973年生まれの今年47歳。女性小説家のシン・ギョンスクに憧れ、25歳のときにシン・ギョンスクが通っていたソウル芸術大学の文芸創作科に入学。純文学を学び、大学卒業後に新聞社が主催した新人作家発掘公募”新春文芸”に挑戦し、2年ほど演劇が盛んなソウルの大学路(テハンノ)で演劇の台本を書いていた。
その頃、ドラマ制作のプロデューサーをしていた知人から「ドラマの脚本を書いてみない?」と勧められて脚本家の道に進むことになったそうだ。
そんなキム・ウンスク作家が生んだtvN『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』(2016)(以下、トッケビ)とKBS2『太陽の末裔 Love Under The Sun』(2016)(以下、太陽の末裔)。この2作品には複数の共通点があるという。
『トッケビ』と『太陽の末裔』の共通点5つを紹介する。

『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』ポスター(画像出典:tvN)

『太陽の末裔 Love Under The Sun』ポスター(写真提供:©スポーツ韓国、画像出典:KBS)
1. “16話”、 “冬”
・『トッケビ』:2016年12月2日~2017年1月21日まで放送
・『太陽の末裔』:2016年2月24日~2016年4月14日まで放送
どちらも冬を代表するドラマで、両作品とも全16話というところも共通している。
2. 4人の主人公
・『トッケビ』
キム・シン/トッケビ(コン・ユ)&チ・ウンタク(キム・ゴウン)

キム・シン&チ・ウンタク(画像出典:tvN『トッケビ』HP)
死神(イ・ドンウク)&サニー(ユ・インナ)

死神&サニー(画像出典:tvN『トッケビ』HP)
・『太陽の末裔』
ユ・シジン(ソン・ジュンギ)&カン・モヨン(ソン・ヘギョ)

ユ・シジン&カン・モヨン(写真提供:©スポーツ韓国、画像出典:太陽の末裔文化産業専門会社、NEW)
ソ・デヨン(チン・グ)&ユン・ミョンジュ(キム・ジウォン)

ソ・デヨン&ユン・ミョンジュ(画像出典:『太陽の末裔』映像キャプチャー)
どちらもメインとなるカップルのほかにもう1組、主人公たちより辛い恋を経験しながら視聴者の心を掴むサブカップルが登場している。
3. 主役に劣らないサブカップルの愛
・『トッケビ』:死神&サニー

死神とサニーの時空を越えた切ない恋物語‥(画像出典:tvN『トッケビ』HP)
死神とサニーの時空を越えた切ない恋物語が展開される。サニーを前にした死神のピュアな姿に胸キュンした人は多いはず。そして死神役イ・ドンウクの悲しい眼差しが視聴者の心を掴み、ますますこの2人の恋を応援する視聴者が増えた。
・『太陽の末裔』:ソ・デヨン&ユン・ミョンジュ

2人の恋物語に涙した方も多いはず(写真提供:©スポーツ韓国、画像出典:KBS 2TV)
ソ・デヨンとユン・ミョンジュは、お互い愛し合っていながらも父親の反対もあり、なかなか結ばれない。しかし、常にお互いを思いやる気持ちを持ちながら、相手のためを思って身を引く姿は視聴者の涙を誘った。
メインカップルたちの恋の行方はもちろん気になるが、サブカップルにも焦点があたっていたシーンが多く見られたのもこの2つのドラマの特徴だ。
4. 美しい映像美&海外ロケ
『トッケビ』では、最先端の視覚効果(VFX)を利用したCG効果が加わり、まるで映画のように美しく幻想的な映像を使用。また韓国ドラマとして初めてカナダのケベックを訪れノスタルジックな風景を撮影し、ドラマの雰囲気を作り上げることに成功した。
『太陽の末裔』では、仮想の国ウルクの異国的な風景を込めるためギリシャに渡り、エーゲ海などまるで絵画のように神秘的な映像を撮影した。このドラマのヒットでロケ地は人気の観光スポットとなった。
5. OSTの人気
『トッケビ』:Crush『Beautiful』、Eddy Kim『You are so beautiful』、EXO チャニョル、PUNCH『Stay With Me』、チョン・ジュンイル『The first snow』など
(関連動画)トッケビ OST Part4 byCrush ‘Beautiful’ MV
『太陽の末裔』:ユン・ミレ『ALWAYS』、Gummy『You Are My Everything』、EXOチェン X Punch『Everytime』、DAVICHI『This Love』など
(関連動画)Gummy ‘You Are My Everything’ A descendant of the sunOST Part.4
韓国ドラマの良さとして音楽が効果的に使われている点があるが、この2作品も例に漏れず、イントロを聴いただけで感動のシーンが頭に浮かんでくるヒット曲の数々がドラマをさらに盛り上げた。
6. おまけ『トッケビ』に『太陽の末裔』パロディが?
『トッケビ』では、死神がサニーに「私は死神です。死神は命令で動きます。時には僕がソニだと信じる人が、誰かにとってサニーだとしても‥」と言うシーンがあるが、『太陽の末裔』では、ユ・シジンがカン・モヨンに「私は軍人です。軍人は命令で動きます。時には自分が善だと信じる信念が、誰かにとってはほかの意味だとしても‥」と言うシーンがある。

「私は死神です。死神は命令で動きます‥」(画像出典:tvN DRAMA YouTube動画キャプチャー)

「私は軍人です。軍人は命令で動きます‥」(画像出典:KBS Drama Classic YouTube動画キャプチャー)
両作品を見て気づいた視聴者のあいだで「鳥肌がたった」と話題になった。
キム・ウンスク作家が生んだ作品には、『パリの恋人』(2004)をはじめとする”恋人”シリーズや、『相続者たち』(2013)、『シークレット・ガーデン』(2017)、『ザ・キング:永遠の君主』(2020)など、放送が終わってもなお視聴者の心に残る名ドラマが多い。このように同じ脚本家が書いたドラマを見比べて、共通点を探してみるのもドラマを見る1つの楽しみになるかもしれない。
コン・ユ
マネジメントSOOP所属の俳優コン・ユ(ハングル 공유)。1979年7月10日生まれ。
“コン・ユ”という芸名は両親の苗字から付けられたもので、本名は、コン・ジチョル。
2000年、Mnet VJ 7期として芸能界にデビューしたコン・ユは、2001年KBSドラマ『学校4』を通じて演技者としてデビュー。
2007年、日本でも人気を博したドラマ『コーヒープリンス1号店』が大ヒットし、この年MBC演技大賞で優秀賞を受賞。当ドラマは、コン・ユの出世作となった。
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