- 韓国ドラ定番の登場人物と言っても過言ではない主人公の母は、日本のドラマのそれとは一味異なる魅力で物語を大いに盛り上げている存在だ。
- オーバーに見えるほど、我が子を想う母の気持ちを全力で表現し、視聴者の目頭を熱くすることも。
- そこで本記事では長年ドラマファンから支持されている母親役に定評のある女優を5人紹介する。
近年、韓国のドラマ界は女性のストーリーが人気を博している。今年も『医師チャ・ジョンスク』(JTBC/2023)や『イルタ・スキャンダル~恋は特訓コースで~』(tvN/2023)など、女優が主演のドラマが熱い視線を浴びた。
そんな作品で見どころの1つとなっていたのが、主人公とその母親にまつわる涙を誘うシーン。出演量は少ないものの、母役の役者が娘を想う母の感情を見事に描き出して視聴者を釘付けにした。
以前より韓国ドラマでは母娘の絆がストーリーに盛り込まれているケースが多く、母を演じる女優が活躍。子どもに何か起きようものなら大きな声で嘆き泣き崩れたり、気が強くパワフルで怖いものなし、どんな困難にも我が子のために果敢に立ち向かっていったりする姿が印象的だ。
また比較的アクションが大きく、言葉数が多いのも特徴、少々過激な面がみられる場合もあるが人間味に溢れ、観る者の目頭を熱くすることもしばしばだ。日本のドラマに登場する母親とは一味異なる魅力で物語をより一層盛り上げており、韓国ドラマに欠かせない存在といっても過言ではない。
そこで本記事では、韓ドラ定番の登場人物といっても過言ではない”ザ・母ちゃん”を演じ、長年に渡ってドラマファンから支持され続けている女優を紹介する。
キム・ミギョン
母親役といえばキム・ミギョン。韓国では”国民の母”と呼ばれており、日本の韓ドラファンの中にも、真っ先に彼女を挙げる人は多いのではないだろうか。

『相続者たち』で主人公の母役を演じたキム・ミギョン(画像出典:SBS)
『相続者たち』(SBS/2013)、『願いを言ってみて』(MBC/2014)、『大丈夫、愛だ』(SBS/2014)、『ヨンパリ~君に愛を届けたい~』(SBS/2015)、『また!?オ・ヘヨン 〜僕が愛した未来〜』(tvN/2016)、『ゴー・バック夫婦』(KBS2/2017)、『ハイバイ、ママ!』(tvN/2020)。
そして最近では『医師チャ・ジョンスク』(JTBC/2023)など数々の作品で温かく懐深い母をリアリティーたっぷりに表現してきた。特にヒロインの母親を演じることが多い女優だ。
セリフを言わなくとも彼女が登場するだけで世界観が成立、もはや韓ドラの定番になっていると言っても過言ではないほど母親役で活躍してきた。
イ・イルファ
イ・イルファは、tvNドラマ『応答せよ1997』(2012)、『応答せよ1994』(2013)、『恋のスケッチ~応答せよ1988~』(2015)のシリーズ3作通してヒロインの母を演じ、強い印象を残した。

『恋のスケッチ~応答せよ1988~』で主人公の母役を演じたイ・イルファ(画像出典:tvN)
夫役のソン・ドンイルとの息の合った掛け合いや、ユニークなキャラクターを熱演した彼女を覚えている人も多いのではないだろうか。
その他、『星から来たあなた』(SBS/2013)や『ドクター異邦人』(SBS/2014)、『オレンジ・マーマレード』(KBS2/2015)、『紳士とお嬢さん』(KBS2/2021)などでも活躍。美しく品があり温かな母親像もお手の物だ。
ラ・ミラン
最近、『良くも、悪くも、だって母親』(JTBC)で、息子の将来のために我が子を厳しく育てる母を演じたラ・ミラン。毒親ともいえる姿に視聴者から賛否両論が巻き起こるほど、強烈なキャラクターを演じきった。

『良くも、悪くも、だって母親』で主人公の母役を演じたラ・ミラン(画像出典:JTBC)
パワフルな肝っ玉母ちゃん、または個性的な母を描き出すのに長けており、これまでに担当した役は庶民の母から富裕層の母まで幅広い。
『恋のスケッチ~応答せよ1988~』をはじめ、『相続者たち』、『甘くない女たち~付岩洞<プアムドン>の復讐者~』(tvN/2017)、『私たちが出会った奇跡』(KBS2/2018)などで活躍した。
ナム・ギエ
ナム・ギエは、今年8月に惜しまれつつ最終話を迎えた『キング・ザ・ランド』(JTBC/2023)で、主人公ク・ウォン(イ・ジュノ扮)の母役を担当。行方不明状態で長年息子と会っていない訳ありの、どこか寂し気で苦労が垣間見えるキャラクターを描き出した。

『キング・ザ・ランド』で主人公の母役を演じたナム・ギエ(画像出典:JTBC)
出演量は非常に短かったが彼女の熱演により物語の核心の1つとなるシーンが完成、わずか数分で複雑な感情を表現してみせた。
その他、『マザー~無償の愛~』(tvN/2018)、『ボーイフレンド』(tvN/2018)、『太陽の末裔 Love Under The Sun』(KBS2/2016)、『悪の花』(tvN/2020)、『今、別れの途中です』(SBS/2021)、『39歳』(JTBC/2022)、『コッソンビ熱愛史』(SBS/2022)、『シスターズ』(tvN/2022)など数多くの作品で、時に優しい母を、時に我が子を苦しめる事情のある母を演じ、幅広い演技でお茶の間を楽しませている。
キム・ヘスク
パンチの効いたキャラクターを演じることで知られるキム・ヘスクだが、前出のキム・ミギョンとともに”国民の母”と呼ばれ、母親役でも視聴者に強い印象を残してきた。

『冬のソナタ』でチェ・ジウ演じるユジンの母親役を務めたキム・ヘスク(画像出典:KBS2『冬のソナタ』映像キャプチャー)
どちらかといえば、生活に苦しみ苦労している役が多く、金銭的には恵まれている場合でもどこか幸の薄いキャラクターを演じることが多い彼女。
これまで、『冬のソナタ』(KBS2/2002)、『千日の約束』(SBS/2011)、『ピノキオ』(SBS/2014)、『君の声が聞こえる』(SBS/2013)、『これが人生! ケ・セラ・セラ』(SBS/2016)などで熱演を繰り広げてきた。
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