日韓で話題となっている、tvN(Netflix)ドラマ『シスターズ』。ドラマの人気とともに、主演を務める女優のキム・ゴウンにも注目が集まっている。彼女が世界で愛される女優となったのは、2016年に放送されたtvNドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』からだろう。しかしこの放送後、彼女はスランプに陥ってしまう。キム・ゴウンはこれをどのように克服したのだろうか。
9月3日に初放送を迎えた、tvN(Netflix)ドラマ『シスターズ』。
日本でもその注目度は高く、Netflix(ネットフリックス)ランキング”今日のTV番組TOP10″で何度も1位を記録するほど。
韓国でももちろん、抜群の人気を誇る作品だ。
放送前から注目されていたドラマとあって、初回から6%を超える視聴率を記録。好調な滑り出しを見せた『シスターズ』だったが、日本のお盆に当たる”秋夕(チュソク)”シーズンに一時低迷してしまう。しかしその後、華麗なる復活を見せ、9月18日に放送された第6話では自己最高視聴率の8.3%を記録している(全国基準/ニールセンコリア調べ)。
視聴率低迷が嘆かれている韓国ドラマ界で優秀過ぎる成績を収めた『シスターズ』は、韓国で最も話題を集めているドラマといっても大袈裟ではないだろう。
そして、ドラマの人気とともに熱い視線を浴びているのが、主演女優のキム・ゴウンだ。彼女は劇中、女性主人公である3姉妹の長女、オ・インジュ役に扮している。
これ以前にも、SBS(Netflix)ドラマ『ザ・キング:永遠の君主(2020)』やtvN(TVING)ドラマ『ユミの細胞たち』シリーズと、続けざまに主演を務めてきた。そして本作でも主人公としてドラマをリードしているキム・ゴウンは、もはや主演クラスの俳優に成長したといえるだろう。
彼女をこの座に輝かせ、さらに日本を始めとした海外のドラマファンに一目置かれる存在となったのは、tvNドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~(2016/以下、トッケビ)』からではないだろうか。
『トッケビ』は当時、20%を超える最高視聴率を記録し、tvNやケーブルテレビの歴史を塗り替えた。そんな大ヒット作でヒロインを熱演したキム・ゴウンは、爆発的な人気を誇る女優へと成長し、一躍スターダムへと駆け上っていった。
しかしこの一方で、あまりにも大きな成功と、思わぬ高い人気に戸惑いも感じていたそうだ。急激な変化に驚きを隠せなかったのだろう。
そんな気持ちを抱えていたキム・ゴウンは、なんとスランプに陥ってしまう。
自分も気付かないうちに、理由も分からないスランプが来てしまった彼女は、以前から尊敬していたイ・ジュンイク監督が演出し、好きな俳優であるパク・ジョンミンが主人公として出演する映画『辺山(2018)』への出演を決めた。
映画の撮影期間中、キム・ゴウンは同年代の俳優らと、とても幸せで楽しい時間を過ごしたそうだ。これを機にスランプを完全に克服。その後、撮影がクランクアップしたという。
『トッケビ』の成功がもたらしたスランプを、キム・ゴウンは映画で克服した。
役者は演技を通して喜びを得るのと同時に、ネガティブなことがまとわりつくこともある。暗い気持ちに飲み込まれたとしても、役者は演技でそれを乗り越えていく。つまりは、それを克服する手段もまた”演技”だということだろう。
『トッケビ』以後、主演作を軒並みヒットへと導いてきたキム・ゴウン。彼女はまさに、生粋の”演者”といえる存在だろう。そんな彼女がリードする『シスターズ』もまた、ヒット街道を歩んでいるのも大いに納得できる。
(構成:星野沙)
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