コン・ヒョジンが、イ・ミンホと共演する新ドラマ『星たちに聞いてみて(tvN)』で、約4年ぶりにお茶の間に帰ってくる。本作のヒットを期待しつつ、これまで数々の作品を高視聴率へと導いてきた、彼女の活躍を振り返ってみたい。

女優のコン・ヒョジンが、俳優のイ・ミンホとtvNの新ドラマ『星たちに聞いてみて』で呼吸を合わせる。

女優のコン・ヒョジンと俳優のイ・ミンホは、tvNの新ドラマ『星たちに聞いてみて』で共演する。

tvNの新ドラマ『星たちに聞いてみて』で共演する、女優のコン・ヒョジンと俳優のイ・ミンホ。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

放送は2023年を予定しており、韓国で初めて宇宙ステーションを背景にした作品ということから、既に話題を呼んでいる状況だ。

また、数々の出演作品をヒットへと導いてきた2人がダブル主演とあって、どのような演技を繰り広げるのか注目されている。

ところでイ・ミンホが『相続者たち(SBS/2013)』や『花より男子~Boys Over Flowers(KBS2/2009)』を大ブレイクへと牽引したことは有名だが、コン・ヒョジンも負けずにその力を持っているのをご存じだろうか。

シットコムや特別出演、ミニシリーズ、モバイルドラマを除いた一般的なドラマだけで、デビューから『椿の花咲く頃(KBS2/2019)』まで、全13作品に出演。その内の8作が、視聴率20%越えという驚異的な実績を誇っている。

また、最も低いものでも12.9%という数字で、成績不振とはほど遠く“ヒットメーカー”と言っても過言ではない。

中でも、MBCで放送された『ありがとうございます(2007)』『パスタ~恋が出来るまで~(邦題・2010/以下、パスタ)』『最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~(2011/以下、最高の愛)』は、立て続けに大ヒットを記録。

テレビ局長が直々に「自社のマスコットキャラクターになってほしい」と提案したほどだ。それほどコン・ヒョジンは“作品ヒットの貢献人”と認められているのだ。

多くの女優が出演をためらった『ありがとうございます』

『ありがとうございます』では認知症の祖父と、エイズに感染した娘の世話をするシングルマザーイ・ヨンシンに扮した。当時多くの女優が本作への出演をためらったと言われており、それだけ難しい役柄であったことがうかがえる。

『ありがとうございます(MBC/2007)』は、コン・ヒョジンがドラマ。ドラマ。

コン・ヒョジンが出演した『ありがとうございます(MBC/2007)』(画像出典:MBC)

しかしコン・ヒョジンが出演すると、最高視聴率20.5%を記録するヒットとなった。

人気爆発で話数延長が決定『パスタ』

『パスタ』では、イタリアンレストランの見習い料理人ユギョンを演じ、かわいくて愛らしい演技が好評を得る。その結果、“コンブリー(コン・ヒョジン+ラブリー)”と呼ばれるように。

『パスタ~恋が出来るまで~(邦題/MBC/2010)』は、コン・ヒョジンが出演したドラマ。

コン・ヒョジンが出演した『パスタ~恋が出来るまで~(邦題/MBC/2010)』(画像出典:MBC)

ドラマファンの間では、放送から約12年が経過した現在も、彼女を代表するキャラクターといえばユギョンを選ぶ人が多いと言い、長きに渡り愛されている。

ユギョンというキャラクターは、元々気が強くて上司に食ってかかるタイプだったのを、コン・ヒョジンが脚本家と監督を説得し、愛されキャラに変えたそうだ。

その甲斐があってか視聴率は非常に良く、21.2%を記録。当初は16話完結を予定していたが、好評により4話追加され、全20話で放送された。

“ロコ・クイーン”の称号を得た『最高の愛』

そして『パスタ』放送の翌年、『最高の愛』に出演。“ロコ(ロマンスコメディー)クイーン”の称号を得ることに。

『最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~(MBC/2011)』は、コン・ヒョジンが出演したドラマ。

コン・ヒョジンが出演した『最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~(MBC/2011)』(画像出典:MBC)

『最高の愛』は、今や全世界から注目されるK-POP・韓国芸能界を舞台に、スターたちのリアルな裏事情を描き出した物語。コン・ヒョジンは、好感度ゼロにまで落ちぶれた元アイドルのク・エジョンを演じている。

見方によっては、世間から嫌われる役柄だったが、コン・ヒョジンが特有のコミカルさと切なさの絶妙な演技を見せ、視聴者の共感を得ることに成功。「むしろラブリーだ」との声が上がった。

また大衆から「彼女だからこそ演じることができた役」と言わしめ、高い演技力が称賛を受けることに。最高視聴率は、21%を記録した。

デビュー20年目にして初の大賞を受賞

以降も彼女の活躍途切れることなく続き、SBS『主君の太陽(2013)』『大丈夫、愛だ(2014)』『嫉妬の化身~恋の嵐は接近中~(2016)』、KBS2『プロデューサー(2015)』などを経て、『椿の花咲く頃』に出演。

『椿の花咲く頃(KBS2/2019)』

コン・ヒョジンが出演した『椿の花咲く頃(KBS2/2019)』(画像出典:KBS2)

コン・ヒョジン扮するオ・ドンベクはシングルマザーなのだが、その美貌から嫉妬され、周囲から嫌われ、ひどい仕打ちに合うことが多い。

しかし苦境に負けず、愛息との生活を守ろうとする姿をナチュラルかつ愛らしく描き出し、キャラクターの持つ魅力を完璧に表現する。そして視聴率不振と言われる時代ながら、なんと23.8%を記録した。

そんな功績が実を結び『2019 KBS演技大賞』で、デビュー20年目にして初めて大賞を手にしている。

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振り返ってみると、彼女の演じた役のほとんどが、逆境に屈することなく前向きに生きている。そんな主人公を、コン・ヒョジンだけのキュートな演技で表現し、高い評価を受けてきたのだ。

『椿の花咲く頃』はもしかすると、彼女の女優人生の集大成のような作品にあたるのかもしれない。

しかし当の本人は、この受賞を機に「世間からの、自身に対する期待値が上がってしまい、今後はこれまでと同じカテゴリーのドラマでは満足させられない」と考えているという。

それが理由か、次期作には慎重になっていたようで、『椿の花咲く頃』以降約4年もの空白期を過ごした。そんなコン・ヒョジンが出演を決めたのが、冒頭で触れた『星たちに聞いてみて』だ。

彼女が選択するドラマは、高視聴率を獲得するだけでなく、作品性までもが高い評価を受ける。

出演を決める基準は台本だと言い、自身がキャラクターにどのように肉付けし、生気を吹き込むことができるのかを考え、新鮮で挑戦的な脚本を好む傾向にあるという。

彼女の選択基準を踏まえると、『星たちに聞いてみて』のストーリーは大いに期待できそうだ。また、数々の作品を高確率でヒットさせてきたコン・ヒョジンが主演を務めるのであれば、なおさらのこと。

『2019 KBS演技大賞』で大賞を受賞したことで、新たな局面を迎えたコン・ヒョジン。

約4年ぶりの復帰作では、どのような愛らしい演技を披露してくれるのか、今から楽しみだ。

(構成:西谷瀬里)




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