1973年より韓国放送協会が主催している”韓国放送大賞”で、KBS2ドラマ『椿の花咲く頃』が作品賞、演技者賞、作家賞の3冠に輝いた。近年は、ケーブル局のドラマにお株を奪われていた状態だったが、『椿~』をきっかけに、地上波ドラマが復調の兆しを見せ始めている。

ドラマ『椿の花咲く頃』が快挙だ。

『椿の花咲く頃』コミカルさとサスペンスのバランスが絶妙だった。

コミカルさとサスペンスのバランスが絶妙だった『椿の花咲く頃』。(画像出典:KBS2)

今年6月に開催された“韓国のゴールデングローブ賞”と呼ばれる『第56回百想芸術大賞 TV部門』で大賞、男性最優秀演技賞(カン・ハヌル)、男性助演賞(オ・ジョンセ)、脚本賞(イム・サンチュン)の4冠を手にした本作だったが、これにとどまらず『第47回 韓国放送大賞』でも3冠を手中に収めた。

『韓国放送大賞』は、昨年6月から今年の5月までの1年間、全国の地上波放送番組を対象に出品、受賞選定される。

ドラマ部門の候補に挙がったのは、『椿の花咲く頃』(KBS)と『ストーブリーグ』(SBS)の2作品で、やはり『百想芸術大賞』で熾烈な争いを繰り広げた作品だ。

“スポーツドラマは成功しない”というジンクスを打ち破った『ストーブリーグ』。

“スポーツドラマは成功しない”というジンクスを見事打ち破った『ストーブリーグ』。(画像出典:SBS)

最終的に『椿~』が本選に進み、大賞という頂点に立つこととなった。

ここ最近は、話題性という点でtvN『応答せよ』シリーズ、『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』『愛の不時着』、JTBC『夫婦の世界』『SKYキャッスル』『梨泰院クラス』など、ケーブルチャンネル作品の台頭が目覚ましく、一方で、地上波ドラマは『コーヒープリンス1号店』『私の名前はキム・サムスン』『冬のソナタ』などの作品が、韓国ドラマ界を席巻していた一時代を知る者にとって、少々地味になってしまった印象は拭えなかった。

しかし『椿の花咲く頃』と『ストーブリーグ』が、視聴者の心をがっちりつかむストーリー展開を見せ、地上波ドラマの復活の狼煙を上げ始めた。

百想芸術大賞に続き演技大賞を手にしたカン・ハヌル。

百想芸術大賞に続き、『椿の花咲く頃』で演技大賞を手にしたカン・ハヌル。(写真提供:©スポーツ韓国)

地上波のドラマ制作チームには、この勢いを止めることなく、ぜひとも質の高いドラマを作り続けて欲しいと思う。