ソン・ジュンギが2回目の人生を生きるファンタジードラマで、同名ウェブ小説を原作にした作品だ。

前作の『ヴィンチェンツォ(tvN/Netflix)』で有終の美を飾り、第2の最盛期を迎えたとされるソン・ジュンギが主演なだけに、2022年下半期“最高の期待作”との呼び声が高い。

そこに、注目女優のシン・ヒョンビンが名を連ね、さらに期待感を高めている。

『賢い医師生活』シリーズでブレイクした女優のシン・ヒョンビンもドラマに合流(画像出典：シン・ヒョンビン公式Instagram)

シン・ヒョンビンは、ドラマ『賢い医師生活』シリーズで外科唯一のレジデント、チャン・ギョウル役を演じた。

劇中、小児外科助教授のアン・ジョンウォン(ユ・ヨンソク扮)とのロマンスを描き、かわいらしい反転魅力を披露。視聴者から多くの注目を集めた女優だ。

30代半ばでブレイクした遅咲き女優ではあるが、ここで確実な人気を獲得している。

一見ぶっきらぼうだが、患者への気配りは誰よりも真心を込めているチャン・ギョウル役に扮した(画像出典：『賢い医師生活2』公式Instagram)

そんな彼女は『財閥家の末息子』で、ヒロインのソ・ミニョン役に扮する。

代々伝わる法曹の名門家出身で、最高学部を出た才女であるソ・ミニョンは、ソウル地検反腐敗捜査部の検事。正義を具現するためなら、手段を選ばない勝負師だ。

ミニョンは、スンヤン家の後継構図の過程を執拗に追跡する”スンヤンの死神”と呼ばれ、スンヤン家の末息子と追い合うレース、そしてロマンスを紡ぐ予定だそうだ。

しかし、シン・ヒョンビンは近作で、視聴率の低迷や酷評に悩まされている。

2021年に放送された、コ・ヒョンジョン主演のJTBCドラマ『あなたに似た人』では、期間限定で女子中学にやってきた美術教師ク・ヘウォンに扮した。独特なキャラクターでストーリーに深みを持たせたものの、視聴率は2％台と低迷。

前評判の高かったJTBC『あなたに似た人』だったが、残念ながら視聴率はふるわなかった(画像出典：JTBC)

その後シン・ヒョンビンは、4月に韓国で公開されたTVINGオリジナルシリーズ『怪異』に出演。世の中に出てはいけない”それ”の呪いに惑わされた人々と、前代未聞の奇怪事件を追う考古学者の話を描いている。

『新感染 ファイナル・エクスプレス(邦題/2016)』『新感染半島 ファイナル・ステージ(邦題/2020)』などで、世界中の映画ファンを魅了してきたヨン・サンホ監督が、制作と脚本を担当した話題作だ。

実験的な試みを盛り込んだとあって、視聴者からの期待は高かったものの、オカルトスリラー独特の”きめ細かな展開”が見られず、「没入感が遮られた」との酷評が相次いでしまった。

ブレイク後に出演した2作品とも、あまり良い評価が得られずに終わってしまったシン・ヒョンビンは、果たして『財閥家の末息子』で高評価を得ることができるのだろうか。

ドラマの注目とともに、シン・ヒョンビンの活躍にも期待が寄せられている。

(構成：星野沙)

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