日韓に一大ムーブメントを巻き起こした『コーヒープリンス1号店(MBC/2007)』に出演していた女優のパク・ウォンスクが、一人息子を亡くしていたことをある番組で明かした。そんな悲痛な過去と、彼女の女優人生の一部を振り返ってみる。
俳優のコン・ユと女優のユン・ウネが主演を務め、日韓共に大旋風を巻き起こしたMBCドラマ『コーヒープリンス1号店(2007)』。
![『コーヒープリンス1号店(2007/MBC)』は、日韓共に大ヒットを記録した](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2022/07/pakuwhonsuku-shoukai-1.jpg)
日韓共に大ヒットを記録した『コーヒープリンス1号店(2007/MBC)』(画像出典:MBC)
父親を亡くした主人公ウンチャン(ユン・ウネ扮)が、一家の大黒柱として生計を立てるために男性のフリをして“コーヒープリンス1号店”に勤務し、バリスタの夢を抱きながら、そこで出会った店長ハンギョル(コン・ユ扮)と繰り広げる恋模様が、コミカルに描かれている。
主人公2人のテンポ良い掛け合いや、恋に進展していく様子は、視聴者を楽しませ作品に没入感を与えた。
本作には、コーヒー店の同僚にキム・ジェウクやイ・オン、ハンギョルの従兄を演じたイ・ソンギュンなどが脇を固め、ドラマに花を添えたが、そんな中で作品を盛り上げていた人物がもう1人いる。
年齢を重ねても美しく、愛嬌あるウンチャンの母親ジヒャン役を演じた、女優のパク・ウォンスクだ。
![パク・ウォンスクは、『コーヒープリンス1号店』で、ウンチャンの母親役を演じた](https://danmee.jp/wp-content/plugins/wp-fastest-cache-premium/pro/images/blank.gif)
『コーヒープリンス1号店』で、ウンチャンの母親役を演じたパク・ウォンスク(画像出典:MBC)
ジヒャンはメンタルが弱く、生活力がないことから、ウンチャンが家計を支えることになったのだが、純粋な心を持ったような、どこか憎めないキャラクターを見事に生み出した。
そんな彼女が、『コーヒープリンス1号店』に出演する約3年前、一人息子を交通事故で亡くしていた事をご存じだろうか。
子息は、韓国の番組制作会社でプロデューサーとして勤務していたそうで、まだ30代だったという。
最近、パク・ウォンスクは韓国のあるバラエティー番組に出演し、「息子と一緒にゴルフを始めようと、ゴルフクラブを買ってあげた」と明かし、「その翌週に事故が起こった」と、涙ながらに当時を振り返った。
また「事故後、息子のゴルフクラブを保管しようと思ったが、つら過ぎてできなかった」と、悲痛な思いを吐露。
![パク・ウォンスクは、韓国のバラエティー番組に出演し、一人息子を亡くしたことを振り返った。](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2022/07/pakuwhonsuku-shoukai-4.png)
韓国のバラエティー番組に出演し、一人息子を亡くしたことを振り返るパク・ウォンスク(画像出典:『パク・ウォンスクの一緒に住みましょう』映像キャプチャー)
癒えることのない悲しみを、抱えている様子が伝わってくる1幕だった。
そんな彼女は『コーヒープリンス1号店』を含め、ほぼ毎年何らかの作品に携わり、好演を繰り広げている。
『運命のように君を愛してる(2014/MBC)』では、情に厚く涙もろい、永遠の少女のような人物を演じ、主人公の孫の嫁をこよなく愛するおばあちゃんに扮して、脇役ながらも主人公に負けない存在感を放った。
![パク・ウォンスクは、『運命のように君を愛してる(2014/MBC)』で、孫の嫁を愛するおばあちゃん役を演じた。](https://danmee.jp/wp-content/plugins/wp-fastest-cache-premium/pro/images/blank.gif)
『運命のように君を愛してる(2014/MBC)』で、孫の嫁を愛するおばあちゃん役を演じたパク・ウォンスク(画像出典:MBC)
かと思えば、『Mine(2021/tvN)』では、怒りを抑えるということを知らず、気に入らないことがあればすぐに悪態をつく、気難しい財閥の妻という強烈な役柄を演じたことも。
![パク・ウォンスクは、『Mine(2021/tvN)』で気難しい財閥の奥様役を演じた](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2022/07/pakuwhonsuku-shoukai-6.png)
『Mine(2021/tvN)』で、気難しい財閥の奥様役を演じたパク・ウォンスク。(画像出典:tvN)
また、『百年の遺産(2013/MBC)』では、我が子を溺愛する食品会社の会長役で、息子の嫁をいびる姑の演技が好評を得て、その年の『MBC演技大賞』で“功労賞”まで受賞した。
愛らしい人物から、意地悪な役までこなし、演技幅の広さを立証し続けているパク・ウォンスク。
プライベートでは大きな悲しみを抱えながら、女優として歩み続けている彼女にエールを送りたい。
(構成:西谷瀬里)
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