女優のチェ・ジウがある事件の被害者であるとの憶測が、韓国のネット上で広がりをみせている。チェ・ジウではないとの情報もある中、いまだ疑惑が晴れない。
子どもをもうけてから、SNSで娘の写真を公開することが多くなった女優のチェ・ジウ。
温かみのあるほのぼのとした雰囲気の写真ばかりで、幸せな私生活を送っていることを連想させるが、そんな彼女が現在、「ある事件の被害者なのではないか」という噂に巻き込まれている。
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そればかりか、チェ・ジウのベールに包まれた夫が再注目され、噂の収拾がつかないという状況に。
事の発端は、6月14日にソウル市龍山(ヨンサン)区梨泰院洞(イテウォンドン)で、40代の女優が30代の夫に刃物で襲撃された事件だ。
ソウル龍山警察署によると、同日の朝、刃物を購入した夫は、妻を家の前で待ち伏せして犯行に及んだという。犯行後夫は自殺を試み、妻は首に傷を負ったが、両者は命に別状がないことが分かっている。
このニュースが伝えられると早速、“梨泰院居住”、“40代女優”、“30代の夫”という小さな手掛かりを元に、韓国の一部ネットユーザーの間で事件の”被害者捜し”が始まった。
その際、事件で報じられている夫婦の年齢差と一致するという理由などから、本事件の被害者の有力候補として名が挙がった1人がチェ・ジウだった。
しかし6月15日の段階で、韓国の各メディアの情報によると、被害者は“スーパーモデル出身”だとのこと。
つまりこの時点でチェ・ジウは除外されるはずなのだが、依然として彼女に対する疑惑の目は無くならない状況だ。
一部メディアはこの現状を、チェ・ジウの夫の存在が同事件をきっかけに再注目されたことが関係しているという。
実は、チェ・ジウの夫には、決してよいとは言えない噂が多く出回った過去がある。
彼に関する情報量の少なさが、結果として世間の関心を呼び、噂レベルの話が出回るという事態になったのだ。
実際に結婚当初チェ・ジウは、世間から夫に対する関心が集まる中、一般人である夫のプライバシーを保護する観点から夫に関する情報を一切公開しなかった。
しかし後に、韓国メディアのディスパッチが夫の年齢や「夫が2014年頃に始めたビジネスをチェ・ジウが支援した」ことや、「チェ・ジウとの交際中には日本への留学期間があり、帰国後2015年に改名している」という、一部釈然としない内容を報じて、ネットユーザーの間で勝手な憶測が広がった。
結局、彼女の所属事務所であるYGエンターテインメントが公式に、チェ・ジウの夫の年齢と職業を発表し、「憶測は自制してほしい」と呼び掛けたのだが、以降も夫の前職や不倫疑惑など、根拠のない噂が広まる。
そしてこれが今、殺人未遂事件を通して間接的に注目されているという。
加えて、チェ・ジウが最近特別出演したtvNドラマ『流れ星』での役柄も、彼女の実際の夫への関心を集める材料となった。
劇中チェ・ジウは、夫と離婚を経験した伝説の女優役を演じた。
すると韓国の一部メディアは彼女のドラマへの出演を、“チェ・ジウ”、“夫”、“離婚”というキーワードを用いて「チェ・ジウ 夫と離婚した」などの見出しが登場。世間の関心を引き、夫の過去の噂が再び注目を浴びているそうだ。
結果、韓国のネット上で“チェ・ジウ”と検索をすれば、自然と事件と夫の過去が紐付いてしまう状況だ。
現在も一部のネットユーザーの間で、事件の被害者の推測は続いている。中には、夫が年上であるにも関わらず、噂が消えない女優も存在するほどだ。
夫の過去の噂まで持ち出されて事態が大きくなっているチェ・ジウは、元の日常を取り戻すのにもう少し時間がかかるかもしれない。
(構成:西谷瀬里)
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