日韓のドラマファンを沸かせている、新土日ドラマ『私たちのブルース』。イ・ビョンホン、シン・ミナをはじめとした韓国のトップ俳優らが集結し、その豪華さでも話題を集めている作品だ。多くの注目が集まる中、端役で出演した女優に対し、議論が勃発してしまった。その理由とは。
去る9日にスタートした期待の新ドラマ、tvN『私たちのブルース』。
イ・ビョンホン、シン・ミナを始め、チャ・スンウォン、イ・ジョンウン、ハン・ジミン、キム・ウビン、オム・ジョンファなど錚々たる顔ぶれが揃うとあって、日韓のドラマファンの間では放送前から話題となっていた作品だ。
そんな話題作でカムバックを果たした俳優もいる。それが俳優チョ・ジェヒョンの娘、チョ・ヘジョンだ。
チョ・ヘジョンは劇中、イ・ヨンオク(ハン・ジミン)の友人であり、同僚の海女であるダリ役として登場。
第1話では、ほかの海女に悪口を言われたヨンオクに対し「お姉さん、あの人の言葉は気にしないで」と慰めるシーンに出演。翌日に放送された第2話でも、ハン・ジミンやイ・ビョンホンとともに、市場で飲み物を販売するシーンに顔を覗かせていた。
彼女が演じた役は、1行のセリフとともに画面に数秒ほど出演するという比重の少ない端役だ。しかし、チョ・ヘジョンの出演をめぐり、視聴者の意見は賛否に分かれているようだ。
チョ・ヘジョンに対し、大衆が厳しい視線を送るのは、彼女の父親である俳優のチョ・ジェヒョンが議論に巻き込まれたことから。
2018年、チョ・ジェヒョンに”MeToo”議論が起こった。当時、5人の女性たちが彼に性的暴行、セクハラ被害を受けたと暴露したのだ。これに対してチョ・ジェヒョンは、「大きな傷を負った被害者の方々に頭を下げてお詫びいたします」と謝罪し、芸能活動を自粛している。
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この非難の矛先は、娘であるチョ・ヘジョンにも向けられた。父親と一緒に番組に出演して顔を知らせたため「一緒に自粛すべきではないか」という指摘が相次いだ。非難が強まると、チョ・ヘジョンは俳優活動を事実上中断し、まめに更新していたSNSも2018年以降はストップしたままだ。
そのような中、彼女は約5年ぶりに、ドラマ『私たちのブルース』を通じて”俳優”として姿を現したのだ。
『私たちのブルース』は、豪華キャストの集結が話題を呼び、初放送では視聴率7.3%、第2話では8%台を達成するという好スタートを切っている。
多くの視聴者を獲得しているだけに、オンライン上ではチョ・ヘジョンのドラマ復帰について熱い議論が繰り広げられてしまったようだ。
一部のネットユーザーからは「被害者のためにも加害者の家族は出演しないほうがいい」と不快感を露にする声が聞かれるものの、この一方で「娘であるチョ・ヘジョンには罪がないのでは」とし、家族を巻き添えにするのはよろしくないという指摘も相次いでいる。この時代に、父親の過ちのせいで自分の人生を歩めないことに同情する意見もみられている。
実際、チョ・ヘジョンは父親の議論により、5年にも渡る自粛生活を過ごしてきた。
しかし、事件当時、チョ・ジェヒョンの論議は重大史として扱われただけに、今回のドラマ復帰は歓迎されずにいるようだ。
一方、『私たちのブルース』は、人生のゴールもしくはクライマックス、そしてスタート地点に立っている全ての人々を応援するドラマだ。
暖かくて躍動感溢れる済州(チェジュ)の冷たくて荒々しい海を舞台に、様々な人物たちの酸っぱくて甘くて苦い、人生の物語をオニムバス形式で届ける。
本作は世界同時配信なため、日本でも韓国と時間差でNetflix(ネットフリックス)で視聴ができる。
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