連日、BTSメンバーの入隊や兵役優遇への議論が韓国ネットで持ち上がっている。BTS入隊によりHYBEが被る経済的な損失も非常に大きいとされる中、韓国メディアがその現状と、入隊シナリオを呈した。果たしてその内容とは。
韓国メディアの中央日報が、2023年度の準備をしているだろうHYBEに”最上級のシナリオ”を提案した。
4月12日、同メディアは『HYBEは来年が怖い‥収益の67%をもたらすBTSの入隊解決法とは』という見出しを打ち立て、貴重なアドバイスをしている。
そのアドバイスとは、今年から順次入隊が予想されるBTSメンバーに関するものだ。
親切にも、入隊による空白期を最短の1年6カ月で終わらせる方法を具体的に説明している。
HYBE収益の67%‥BTSの入隊不在は非常に大きい
まず中央日報は「HYBEの収益構造が改善されつつあるが、BTSへの依存度はいまだ高い」と指摘。
その内訳は、BTS(防弾少年団)が営業利益の67%を占めており、その額は、最近著しくグローバルでの活躍を見せているSEVENTEEN(セブンティーン)を擁するPLEDIS(HYBE傘下レーベル)の収益に比べ、およそ10倍だという。
これは、HYBEが上場を果たした2020年10月(当時BIG HITエンターテインメント)の90%に比べれば大分改善されたものであるが、依然として大きい数値である。
HYBEはこの収益構造から脱するべく、韓国国内だけでなくアリアナ・グランデやジャスティン・ビーバーが所属しているイサカ・ホールディングス(Ithaca Holdings)などの海外有力音楽レーベルの買収にも乗り出しているという。
他にも、K-POP界一の”コンセプト職人”と称えられているミン・ヒジン氏指揮のもと、新ガールズグループ(LE SSERAFIM)の始動が本格的に。
BTSの本格入隊で18.5%売上減
しかしそんな努力をしても、2023年度のHYBEの売上は、前年比18.5%減という憂うつな数字が予想されている。さらに2024年には、2023年よりも10%減を強いられるだろうとの分析だ。
今後2年の売上減少は、やはりBTSメンバーの順次入隊による予測値である。
これを踏まえて、中央日報は「BTS入隊による空白期を、いかに短くするのかが鍵」と主張しながら、いくつかのシナリオを呈す。
まず、”2030年の完全体復帰”というシナリオだ。
それによると、ジン(2023年入隊)⇒SUGA(2024年入隊)⇒RMとJ-HOPE(2025年入隊)⇒Vとジミン(2026年入隊)⇒ジョングク(2028年入隊)⇒で、最後にジョングクが除隊する2030年に完全体の活動が可能になるというもの。
もちろん、他アーティストの成長や順調なアメリカでの事業展開により、収益構造が大幅に修正される可能性もある。
また順次入隊であるため、メンバー内でのユニット活動も可能になり、BTSとして音源やCDの発売、公演も可能だ。
だが問題は、今年を含め直近2~3年間の投資家のHYBE離れである。
BTSは”HYBEの心臓”と言われているだけに、2030年という遠い未来の完全体復帰は、投資家にとってネガティブな判断をさせる可能性が非常に高い。
最短で1年6カ月というシナリオ
もう1つのシナリオは、来年頭にメンバー全員が同伴入隊するというもの。そうすれば、1年6カ月後の2024年夏ごろには、完全体として活動するBTSが見られるのだ。
BTSの空白期を最短にし、投資家とファンが離れることを最小限に食い止める効果が期待できるが、この1年6カ月間BTSの活動は”完全ストップ”となる。
HYBEによると、年間売上の約30%は、コンサートやイベントで賄えるという。すなわちHYBEにとってこの数値は、単年度損失としては大きすぎるリスクがある。
残念ながら、現実味を帯びてきたBTSメンバーの入隊に、HYBEの首脳陣は電卓をたたきながら、頭を抱えている状況だ。
***
中央日報は、韓国の兵役法が改正され、BTSが兵役優遇を受ける可能性は低いと分析。
今年5月に新政権が発足されるため、韓国政界が慌ただしいのもあるが、ロシアによるウクライナ侵攻により、韓国国民が兵役に関するイシューに敏感になったのも、それが理由のよう。
先日HYBE側は、これまで慎重な姿勢を見せていた”兵役優遇”について口を開き、「アーティストへの兵役優遇について、早期に議論を終えてほしい」と、韓国政治界に揺さぶりをかけている。
しかし、政治家の議論だけで済まされないのが、韓国における”兵役”というもの。韓国政治家にとっては、政治生命をかけてはならないような”魔物”でもある。
様々なステークホルダーの思惑が交錯する中、HYBEの運命はどこに転ぶのだろうか。
BTS
BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。
HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。
デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。
ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。
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