目を引く演技で主役をも食ってしまう名バイプレーヤーたち。なかでも、柔軟な演技力に毎回驚かされる女優のキム・ヨジンはそのトップを行く存在だろう。彼女が演じたキャラクター、重ねたキャリアを見ればそれも納得だ。
演技派俳優たちの熱演と躍動感のあるストーリーで視聴者を魅了し続けている、JTBC(Netflix)『梨泰院クラス(2020)』。
本作は、特別出演している俳優陣の豪華さも魅力の1つに挙げられるだろう。
なかでも特に印象深いのは、ヒロイン、チョ・イソの母親チョ・ジョンミン役に扮した女優のキム・ヨジンだ。
彼女は劇中、バリバリのキャリア・ウーマンであり、シングルマザーという設定で登場。知性と美しさを兼ね備え、強い母親の顔も持っている。凛とした佇まいを見せる洗練された女性キャラクターをとても自然に演じていた。

ドラマ『梨泰院クラス』では キム・ダミ扮するチョ・イソの母役を演じたキム・ヨジン(画像出典:JTBC)
気品あふれるエレガントな振る舞いが印象的なキャラクターを演じたキム・ヨジンが、今期の出演作ではその真逆を行く、傍若無人な悪役キャラクターに扮している。
彼女が出演しているのは、tvN『ヴィンチェンツォ』。主人公ヴィンチェンツォ(ソン・ジュンギ)と女性弁護士ホン・チャヨン(チョン・ヨビン)からなる”ダークヒーロー”たちが、巨大な悪を相手にウィットに富んだ戦略で悪党を懲らしめていくストーリーだ。

元検事の悪辣弁護士に扮しているキム・ヨジン。ドラマ『ヴィンチェンツォ』(画像出典:tvN)
本作でキム・ヨジンは、まるで悪魔に魂を売ったかのような”デビル精神”を見せ、悪辣な行動を見せる元検事の弁護士チョン・ミョンヒ役に扮し、ヴィンチェンツォと対峙している。
役柄と同様にキャラクタービジュアルも真逆を行っており、一見、同一人物とは思えないほどの変身ぶりだ。それはセリフにも見られ、標準語よりも強いインパクトを残す釜山(慶尚南道/キョンサンナムド)方言が使われている。
主役をも食う名バイプレーヤー、キム・ヨジン
あらゆるキャラクターを魔法のように演じてしまうキム・ヨジン。
1998年に俳優活動を始めた彼女は、デビュー作である映画『ディナーの後に』で注目を集め、この作品で『青龍映画賞』の新人女優賞を受賞した。その後、1999年には映画『ペパーミント・キャンディー』のヤン・ホンジャ役を熱演し、『大鐘賞映画祭』で助演女優賞を受賞することになる。

韓国ドラマ界に欠かすことが出来ない存在のキム・ヨジン(画像出典:935エンターテインメント公式HP)
映画俳優として演技の才能を開花させたキム・ヨジンの、次なるステージはドラマだ。彼女は2000年から作品に出演し始め、2014年以降から現在まで休むことなくブラウン管に顔を見せている。
日本でも名を知られるようになったのは、MBC『宮廷女官チャングムの誓い(2003)』だろう。本作で、済州島に島流しとなったチャングムに復讐を遂げさせるため、医術を教える済州牧の首医女チャンドク役に扮した。作品の分岐点を作ったとも言える人物を演じたため、記憶に残っているドラマファンも多いはずだ。
その後、2007年にMBC『イ・サン』で貞純王后役を、2015年には『華政(ファジョン)』で、光海君の忠僕であり、権力の最頂点にいるキム・ゲシ役を熱演し、これまでのキム・ゲシとは異なる忠直で正義感溢れる演技で、キャラクターを見事に再解釈したという評価を受けた。
その後も、KBS『雲が描いた月明り(2016)』、MBC『私の恋したテリウス~A Love Mission~(2018)』、MBC『新米史官ク・ヘリョン(2019)』、Netflix(ネットフリックス)オリジナルシリーズ『人間レッスン』と、時代劇から現代劇まで、多くの人気作品に出演している。
ドラマ界に欠かせない女優として、韓国国民からも日本のドラマファンからも広く愛されているキム・ヨジン。
今回、『ヴィンチェンツォ』で披露している悪辣な弁護士役も、今後どのような変貌ぶりを披露するのかと高い期待感を抱かせており、それを裏切らないであろう彼女の演技の幅は無限大のようだ。
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