最近、自身が手掛けた新人アイドルグループをデビューさせたソロ歌手RAIN(ピ)。連日話題の中心に立つRAINに対し、大衆文化評論家がSNSで批判の文章を掲載して注目を浴びている。(写真提供:©TOPSTAR NEWS)
2000年代、韓国歌謡界にセンセーションを起こし、異彩を放つソロアーティストとして多くの女性ファンを虜にしたRAIN(ピ)。
過去、芸能活動で不調だった時期もあったが、2017年にリリースされた『GANG(깡)』が昨年再び注目を集め、MBCバラエティー番組『遊ぶなら何する?』で結成された期間限定のプロジェクトグループ”SSAK3(サクスリー)”のメンバーとしても活躍し人気が上昇。
最近では、自身がプロデュースした新人アイドルグループCIIPHERをデビューさせ、RAINは大衆の視線を一気に惹きつけている。
そんな中、大衆文化評論家の*ウィ・グヌ氏がSNSでRAINに向けて残した文章がネットで話題になっている。
*ウィ・グヌ‥1981年生まれ。韓国の大衆文化全般について執筆するジャーナリストで、ウェブマガジン・IZE(アイズ)の前取材チーム長を務め、著書には社会批評『違うのではなく間違ったのです』などがある。また、SUPER JUNIORのキム・ヒチョルと故ソルリさんに関する言及をめぐって舌戦を繰り広げたことがある人物だ。
3月16日、韓国のオンラインコミュニティー”theqoo”に「RAINの放送出演に対するウィ・グヌの考え」というタイトルの掲示物が登場。該当の掲示物にはウィ・グヌ評論家が直接インスタグラムに投稿したRAINに関する文章がキャプチャーされている。
ウィ・グヌ氏は、最近報じられているRAINのプロデューシングに関する記事を引用しながら下記のように長文を残した。
彼は「この頃、本人および所属事務所の歌手をPRするため、様々な番組に出演してるRAINの言葉と行動を見ていると、まさか、あの人は自身の才能によって『GANG』とSSAK3が話題になっていると思っているのか知りたいところだ」と伝えた。
続けて「2つのコンテンツがうまくいったのは事実だが、ここには偶然的な運が作用した。ここで、賢明な人はその偶然がどのように生まれたのかを振り返り偶然から必然を勉強し、そうでない人は偶然さえ自身の実力だと信じて同じ失敗を繰り返す。RAINは後者のように見える」と説明。
さらに「事実、『GANG』はリリース当時、終焉のようなテキストだった。単に『GANG』はミーム(ネットユーザーの間で共感を得て急速に広がり)になり復活し、オム・ボクトンは滅びただけ」とし、「RAINは、映画*『自転車王オム・ボクトン』の失敗を学ばず、『GANG』の再ブームがあたかも自身の成功のように勘違いしている」と批判した。
*『自転車王オム・ボクトン(2018)』‥東洋の自転車王と言われ、実在した人物オム・ボクトンをモチーフにした映画作品で、RAINがボクトン役を演じた。150億ウォン(約15億円)の制作費を投入したが累積観客数が16万291人で止まり、映画的な完成度も不足し”愛国ポルノ”マーケティングが露骨だったと批判を受けたことがある。
該当のウィ・グヌ氏の文章を目にした一部のネットユーザーからは「なぜこの人はここまでRAINに対して劣等感を抱いているのか」「RAINの有名税を利用して名前を知らせようとしているの?」「運も実力のうちなのでは?」「RAIN、ファイティン!」などの反応が寄せられ、RAINに対する声援が寄せられている。
華やかだが、浮き沈みも激しいと言われる韓国芸能界。この厳しい世界で生き残るため、並々ならぬ努力を続けて成功や話題性を掴んだRAIN。実力や才能によって今まで築いてきたモノがあるからこそ、彼は、運や人気、そして人の心も引き寄せているのではないだろうか。
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