- 韓国の公営放送局KBSが、受信料の徴収方法変更に強く反発している。
- これまで電気代と一緒に徴収されていた受信料が、分離徴収されることになり、大幅な収益源が予想されるからだ。
- 大河ドラマなど長編モノが人気のKBSだが、今後は高い制作費がかかるドラマ自体の制作が危ぶまれる。
韓国を代表する放送局のKBSが、危機的状況に直面している。
原因は、受信料収益による財政面の問題。KBSは韓国の公営放送局で、日本のNHKのように受信料がある。
ただし、日本の徴収方法とは大きく異なり、韓国では、電気料金と一緒に徴収される仕組みが取られている。
つまり、テレビを持っていれば、電気代の支払いと一緒に、自動的に受信料も取られているということになる。しかしこの事実、実は韓国人の中でも認識していない人が多いという。
では、KBSにとって何が問題なのかというと、韓国政府が、KBSの受信料を電気料金と切り離し、KBSが独自に支払いを求める方法に改めることを決めたのだ。
実際に変更となるのはまだ先だが、受信料徴収の委託機関である韓国電力は、7月中旬から分離徴収の案内を始めている。
専門家たちの分析によると、電気代との分離徴収が本格的に始まれば、KBSの受信料収益は、約6200億ウォン(約620億円)のほぼ6分の1となる1000億ウォン(約100億円)に減少すると予想している。
これは、局の全財源の約45%を受信料で充当してきたKBSにとって大打撃。KBS側は、徴収率が低下し受信料収入が大幅に激減するとして強く反発している。
財政面で一気に苦境に立たされることになったKBSは、今後の職員の生存はもちろん、コンテンツ制作自体がかなり厳しい状況に追い込まれた。
すでに影響が出始めているのは、バラエティー番組。もともと視聴率や話題性が低い番組もあったが、次々とシーズン終了を迎えているという。
KBS側は、番組廃止ではないと線を引いたが、制作費がかかる旅行番組のため、来シーズンを迎えるのは難しいと判断したのだろうと業界関係者は分析している。
ここで心配なのは、ドラマ制作への影響だ。収入源が激減となれば、それなりの策を取らなければならない。
KBSといえば、土日の夜に放送の“週末ドラマ”の人気が高く、時代劇をはじめ、ホームドラマなど長編モノの作品を多数放送してきた。“韓国ドラマの歴史”と言っても過言ではない。
日本のNHK同様、“大河ドラマ”と呼ばれる、史実に基づいた本格派の韓国時代劇も根強い人気がある。
(関連記事)NHKを真似て誕生した韓国大河ドラマ!日本で観られる本格韓国時代劇 ベスト5
今年(2023年)11月からは、公営放送50周年を記念して制作される特別企画ドラマ『高麗契丹戦争』の放送が決定している。
しかし、長編の時代劇や歴史ドラマの制作は、野外での撮影が多く、エキストラの確保、衣装や小道具などかなりの費用が必要。
今後、受信料による収益が見込めないとなると、KBSは、時代劇ドラマの企画すら立てられなくなることも考えられる。
さらに、今や世界に名を広めている韓国俳優陣のギャラは、高騰する一方。『イカゲーム (2021)』で一躍グローバルスターに踊り出たイ・ジョンジェのギャラは、1話あたり10億ウォン(約1億円)にもなるのだとか。
そんな状況であれば、高い視聴率を狙えそうなスター俳優を起用したくても、手は出せそうにない。
また、韓国ドラマといえば、壮大なスケールが魅力でもあるが、海外ロケや大規模なセットでの撮影も厳しくなるだろう。
今後は思うように制作費をかけられないとなれば、できることは限られ、KBSドラマ自体が衰退してしまう恐れもある。
受信料の分離徴収の本格化に向け、これまで多くの名作ドラマを誕生させてきたKBSに、絶体絶命の危機が押し寄せている。
(関連記事)2023年 韓国俳優 ギャランティーを調査!最高額は1話あたり10億Wのあの俳優
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