- 『財閥家の末息子(JTBC)』が明日に初回放送を控え、主演のソン・ジュンギはもちろんイ・ソンミンにも期待が高まっている。
- 今や韓国のドラマ界と映画界に欠かせない俳優となったが、長い間その存在が世間に知られていなかった。
- そんな無名時代に終止符を打った頃を振り返る。
ソン・ジュンギ主演のJTBCドラマ『財閥家の末息子』が、明日初回放送を迎えます。

11月18日に初回放送を迎えるソン・ジュンギ主演のJTBCドラマ『財閥家の末息子』(画像出典:JTBC)
韓国を代表するスターが主人公を務めるとあって、ドラマファンの間ではすでに関心が高まっている状況。
そんな中ソン・ジュンギに負けず劣らず、大きな存在感を放っている出演者がいるのをご存じでしょうか。
韓ドラファンなら知っている人が多いイ・ソンミンです。
数々のヒット作で好演を繰り広げてきた彼だけに、『財閥家の末息子』でどのような姿を見せてくれるのか注目が集まっています。

俳優のイ・ソンミン(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
しかしそんな彼ですが、過去には長い無名時代がありました。
彼が演技者の道を選んだのは、高校生の時に見た演劇がきかっけ。地元の劇団に入ったところ、*大邱(テグ)から来た演出家の目に留まり、1991年から大邱で10年余り舞台役者として過ごします。
*大邱:韓国の慶尚道北にある都市。
そして2000年に入ると、お茶の間やスクリーンに活動の場を拡大。2002年にソウルから公演に訪れたある劇団員の勧めで、拠点をソウルに移します。
そんな中、2006年に公開された『Silk Shoes』での暴力団員役が好評を得て、映画界から熱い視線を浴びることに。
名を上げる足がかりになるかと思いきや、残念ながら大衆の目には留まることなく終わってしまいます。あまりにも低予算で制作された作品であったことが理由なのだとか。
しかしそんな彼に舞い降りた転機が、2010年に放送された『パスタ~恋が出来るまで~(MBC)』。

イ・ソンミンの転機となった、『パスタ~恋が出来るまで~(MBC/2010)』(画像出典:MBC)
裏金問題に関与する悪役として登場するも、憎みきれないキャラクターを描き出し、世間に顔が知られるようになります。
韓ドラファンなら覚えている人は多いのではないでしょうか。ストーリー展開において重要な役柄を、短い出演量の中でしっかりと表現していました。

『パスタ~恋が出来るまで~(MBC)』で悪役ながらも憎みきれない役を演じたイ・ソンミン(画像出典:MBC)
そして2014年、遂に長い無名時代に終止符を打つ出世作と巡り会います。
それは、大ヒットドラマ『ミセン-未生-(tvN)』。主人公の上司役を好演し、視聴者から称賛の声を浴びました。

イ・ソンミンの無名時代に終止符を打った『ミセン-未生-(tvN)』(画像出典:tvN)
また、翌年の『第51回 百想(ペクサン)芸術大賞』では、なんとTV部門男性最優秀演技賞を受賞しています。
以前は、どちらかといえば悪役を担当することの多かった彼ですが、本作では人情味溢れる課長役を熱演、演技力の高さはもちろん幅の広さも感じさせました。

『ミセン-未生-(tvN)』で、人情味溢れる課長役を熱演したイ・ソンミン(画像出典:YouTube Diggle Classic 映像キャプチャー)
こうして一躍名を馳せた彼は、その後も様々な作品に携わっていきます。
そして、迫真の演技を披露することから今では、韓国芸能界を誇る“メソッド演技の達人”と言われるように。
“メソッド演技”は、キャラクターが抜けにくいデメリットがあり危険であるとも言われますが、彼は役になりきるためこの方法を選択しているようです。
長い無名時代を経て、今では韓国ドラマと映画に欠かせない存在となったイ・ソンミン。
『財閥家の末息子』でも、リアリティー溢れる演技を見せてくれるでしょうか。彼の好演が期待されます。
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