ドラマ『相続者たち』や『浪漫ドクター キム・サブ』など、数々の作品で”悪役”を演じ、”名悪役”との呼び声高い俳優チェ・ジノ。10数年もの間、エキストラや脇役として活動してきたという彼の、波乱万丈な人生と奇跡の瞬間とは。

SBS人気ドラマ『浪漫ドクター キム・サブ(2016)』で、出世のためならどんな悪行も辞さない病院長、ド・ユンワン役でブレークした、俳優チェ・ジノ。

今は、日本の韓流ファンにも韓国ドラマの悪役俳優として馴染みのあるほどの人気俳優だが、実はその役者人生は、デビュー後15年間、苦労に苦労を重ねてきたという過去を持つ。一体彼は、どのようにして、今のような名俳優となったのだろうか。その波乱万丈な人生に迫る。

柔道で挫折を味わった時に遭遇した、演技という”光”

エキストラの経験をきっかけに演技に興味を持つようになったチェ・ジノ

俳優チェ・ジノはエキストラの経験をきっかけに演技に興味を持つようになった(画像出典:originエンターテインメント)

チェ・ジノは、中学2年生の時から柔道を始め、大学にも柔道選手として入学するなど、演技とは無縁の世界を生きてきた。

そんな彼が、演技に興味を持ち始めたのは、大学2年生の時の事。当時、韓国の柔道国家代表を目指していたのだが、”100年に一度の柔道の逸材”と言われた、88年ソウル夏季五輪金メダリストのキム・ジェヨプ選手を見て、自分には彼のような才能がないことを悟り、挫折してしまう。

失意の中、1つの”光”となったのが、演技であった。1989年、「バイト代がもらえる」という友達の勧誘に惹かれ、KBSの番組にエキストラとして参加した彼は、演技に対して強い興味を感じたという。

そこで、エキストラ専門会社を訪れたのが、彼の長い演技人生の始まりであった。

困窮を極めた演技生活

彼の演技生活は、決して順調ではなかった。日本でも大ヒットしたMBCドラマ『宮廷女官チャングムの誓い(2003)』をはじめ、10数年間エキストラと脇役を多く担った彼だが、その収入は非常に低く、生活は困窮を極めた。父の病院代も払えないほどで、家族からも他の道を勧められたという。

2010年あたりになると、仕事の依頼自体が減少したため、演技塾を開講して生活していたチェ・ジノ。5個のたい焼きを200円という安さでまとめ買いし、それを一週間かけて食べた事もあったという。

「人生にはいつか、奇跡のような瞬間が訪れる」

ヨンドの父チェ・ドンウク役を演じ"悪役"として強烈な印象を残したチェ・ジノ

チェ・ジノはドラマ『相続者たち』で、キム・ウビン演じるヨンドの父、チェ・ドンウク役を演じ”悪役”として強烈な印象を残した(画像出典:SBS Drama YouTube動画キャプチャー)

しかし苦去りて、楽来たる。2013年、チェ・ジノは、自身の人生を変える作品に出合う。SBSの超人気ドラマ『相続者たち(2013)』がそれである。同作では家族愛がなく、かつ実績至上主義の会長のチェ・ドンウク役を演じ、韓流ファンの間で”悪役”として強烈な印象を残した。

チェ・ジノは数々の悪役を演じてきた

数々の悪役を演じてきたチェ・ジノ(画像出典:SBS)

同作の作家・キム・ウンスクからもらった「人生にはいつか、奇跡のような瞬間が訪れる」という言葉に励まされた彼は、その後、本当に奇跡のような瞬間が訪れている。『浪漫ドクター キム・サブ』、『ミスター・サンシャイン』などの大ヒット作に悪役としてキャスティングされ、今は韓国を代表する悪役俳優となったのである。

奇跡を掴むための壮絶な努力

奇跡的な瞬間を見事勝ち取ったチェ・ジノだが、その奇跡はタダで掴んだわけではない。オーディションの際には、ナイフで自らの体に傷を付けるという努力を惜しまず、日本語と中国語の勉強にも励み、それがドラマや映画で、日本人役と中国人役としての出演につながるなど、たゆまぬ努力があったからこそ、開けた道であり、訪れた機会なのである。

そのチェ・ジノの目標は「悪役以外の役を多く演じる事」だという。それは、今の状態に甘んじて、演じられるキャラクターの幅が狭いままだと、俳優として生き残っていけないからだという。努力で今の地位を成し遂げた彼の、次なる挑戦に期待が集まる大いなる理由がここにある。




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